4/12にニューシングル「バタフライ・エフェクト」をリリース!
CLØWD、新宿ZircoTokyoでの結成2周年記念ライブ2日目をレポート
CLØWD、新宿ZircoTokyoでの結成2周年記念ライブ2日目をレポート
2017/02/09
強いオーラを発しつつ情熱的な歌声を聴かせるKØU、クールな表情でエモーショナルなギター・ソロを奏でる冬真、華やかなステージングとタイトなギター・ワークのマッチングが光る庵、爽やかな笑顔を浮かべてフレキシブルなベース・プレイを展開する猟平、パワフル&テクニカルなドラミングを余裕の表情で決めていく樹。
CLØWDの楽曲は難易度が高くて、確かなテクニックを要求されるものが多いにも拘わらず、メンバー全員が客席に目を向けて演奏し、フィジカルなステージングを織りなす辺りはさすがといえる。
ライブ中盤では胸に染みるスロー・チューンの「プラスチック・ハート」や、爽やかな味わいの「GIFT」、ハイエナジーな「ANTITHESE」などをプレイ。バンドとしての表現力が高いCLØWDにふさわしく、1曲ごとに空気を変えながらも散漫になることはなく、ライブの深度を増していくのは実に見事。様々なエピソードが散りばめられた物語を思わせる、ストーリー性に溢れた構成が光る中盤だった。
幅広い楽曲でオーディエンスの感情を突く手法が奏功して、KØUの「狂う準備はできてるか! こんな腐った時代によ、本性のままで混じり合おうぜ!」という言葉と共に中盤の最後に演奏された「ケミカルZOO」で、場内はホットな盛り上がりを見せた。それでも物足りないKØUは、「こんなモンじゃ終われないんだよ! 2日目がこれで良いのかよ! オマエら、やれんのか? バカになれんのか?」とアジテーション。冬真も加わって客席を煽った後、ライブは後半に入り、「Worry?」と「RUDENESS RESORT」がホットに演奏された。
暴力的にいきあげるのではなく、線の太いグルーブとキャッチーなメロディーをフィーチュアしたナンバーでボルテージを上げるアプローチは、爽快感に溢れている。バンドとオーディエンスの双方が発するエネルギーが混ざり合い、場内が一つになったことを感じさせる中、本編のラストソングとして「Film of Life」をプレイ。客席からは自然と大合唱が湧き起こり、アニバーサリー・ライブにふさわしい盛大な盛り上がりとなった。
アニバーサリー・ライブで、ここまでの2年間で得たものを余すことなく披露してみせたCLØWD。今回の彼らのライブを観て最も印象に残ったのは、彼らが洗練感を備えた楽曲とロックな姿勢を融合させた独自のスタイルを創りあげていることだった。相反するテイストを巧みにバランスさせて、他では味わえない魅力を生み出したのはさすがの一言。
そして、CLØWDのファンはそんな彼らの個性を理解し、深く愛していることも感じることができた。今回のライブに足を運んだオーディエンスは、暴れる曲では徹底的に暴れつつ聴く曲はじっくり聴くという理想的なリアクションを見せていたからだ。
2年間の集大成を見せると同時に、アンコールで披露した新曲の「バタフライ・エフェクト」で新機軸のドラマチックな味わいを提示したことや、あらゆる面で大きな会場がフィットするバンドになっていることを実感させたこともあり、3年目を迎えたCLØWDがさらなるスケールアップを果たすことは間違いない。
ライブ中にKØUが放った、「叶わない夢など無いことを、俺達CLØWDが証明してやるよ!」という言葉が実現することを強く予感させるステージだった。
CLØWDの楽曲は難易度が高くて、確かなテクニックを要求されるものが多いにも拘わらず、メンバー全員が客席に目を向けて演奏し、フィジカルなステージングを織りなす辺りはさすがといえる。
ライブ中盤では胸に染みるスロー・チューンの「プラスチック・ハート」や、爽やかな味わいの「GIFT」、ハイエナジーな「ANTITHESE」などをプレイ。バンドとしての表現力が高いCLØWDにふさわしく、1曲ごとに空気を変えながらも散漫になることはなく、ライブの深度を増していくのは実に見事。様々なエピソードが散りばめられた物語を思わせる、ストーリー性に溢れた構成が光る中盤だった。
幅広い楽曲でオーディエンスの感情を突く手法が奏功して、KØUの「狂う準備はできてるか! こんな腐った時代によ、本性のままで混じり合おうぜ!」という言葉と共に中盤の最後に演奏された「ケミカルZOO」で、場内はホットな盛り上がりを見せた。それでも物足りないKØUは、「こんなモンじゃ終われないんだよ! 2日目がこれで良いのかよ! オマエら、やれんのか? バカになれんのか?」とアジテーション。冬真も加わって客席を煽った後、ライブは後半に入り、「Worry?」と「RUDENESS RESORT」がホットに演奏された。
暴力的にいきあげるのではなく、線の太いグルーブとキャッチーなメロディーをフィーチュアしたナンバーでボルテージを上げるアプローチは、爽快感に溢れている。バンドとオーディエンスの双方が発するエネルギーが混ざり合い、場内が一つになったことを感じさせる中、本編のラストソングとして「Film of Life」をプレイ。客席からは自然と大合唱が湧き起こり、アニバーサリー・ライブにふさわしい盛大な盛り上がりとなった。
アニバーサリー・ライブで、ここまでの2年間で得たものを余すことなく披露してみせたCLØWD。今回の彼らのライブを観て最も印象に残ったのは、彼らが洗練感を備えた楽曲とロックな姿勢を融合させた独自のスタイルを創りあげていることだった。相反するテイストを巧みにバランスさせて、他では味わえない魅力を生み出したのはさすがの一言。
そして、CLØWDのファンはそんな彼らの個性を理解し、深く愛していることも感じることができた。今回のライブに足を運んだオーディエンスは、暴れる曲では徹底的に暴れつつ聴く曲はじっくり聴くという理想的なリアクションを見せていたからだ。
2年間の集大成を見せると同時に、アンコールで披露した新曲の「バタフライ・エフェクト」で新機軸のドラマチックな味わいを提示したことや、あらゆる面で大きな会場がフィットするバンドになっていることを実感させたこともあり、3年目を迎えたCLØWDがさらなるスケールアップを果たすことは間違いない。
ライブ中にKØUが放った、「叶わない夢など無いことを、俺達CLØWDが証明してやるよ!」という言葉が実現することを強く予感させるステージだった。
写真:西槇太一 / 文:村上孝之
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