＜現代の3大ギタリスト＞と評され、グラミー賞７冠を誇る天才ギタリストにして稀代のシンガー・ソングライター＝ジョン・メイヤー。約3年半ぶりとなる通算7作目、ファン待望のニュー・アルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』から、最新シングル「スティル・フィール・ライク・ユア・マン | Still Feel Like Your Man」のミュージック・ビデオが公開され、その直後から大きな話題を呼んでいる。

“まだ君の彼氏のような気がしてならない/君のシャンプーはまだ僕のバスルームに置いてあるよ”と、別れた彼女への吹っ切れない思いを綴った「スティル・フィール・ライク・ユア・マン」。本人も“シャンプーのくだりの歌詞は、本当に悲惨だよね”とツイッターで自嘲気味に語っているが、「これぞ待ち望んでいたジョン・メイヤーの楽曲！」と多くのファンが歓喜の声を上げるほどの至高のポップ・ソング。春風を思わせる爽やかなギターに、軽快なリズムとジョンのセクシーなヴォーカルが最高に心地よい極上のR&Bギター・ポップに仕上がっており、聴けば思わず体が動き出しそうなほど。そんな「スティル・フィール・ライク・ユア・マン」のミュージック・ビデオが公開され大きな話題を呼んでいる。

「“ダンスを見せて！”というファンからの長年のり熱いリクエストに応えて」、なんとジョン・メイヤーが軽快なダンスを披露している。両サイドになぜかパンダを従えてダンスするシーンも盛り込まれたユニークなビデオは、本人曰く“ディスコ・ドージョー（道場）”とのことで、まるで映画『キル・ビル』を思わせる、カラフルなジャパニーズ・ポップカルチャーを漂わせたエッセンスが随所に散りばめられている。
 

2014年春、大盛況だった武道館・大阪城ホールでの4年ぶりの来日公演でも、得意の日本語でオーディエンスに語りかけていた日本贔屓のジョン・メイヤー。3月末からはいよいよ最新ワールド・ツアーもスタートさせ、日本でのツアーも待ち望まれるが、近年グレイトフル・デッドのスピンオフ・プロジェクト＝デッド・アンド・カンパニーに参加するなど新たな音楽を追求し続け、今まさにアーティストとしての成熟期を迎えていることが最新ツアーの海外レポートからも十分に覗える。

最新アルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』の発売に先駆け、2枚のEP(うち『The Search For Everything Wave 1』は全米アルバムチャート堂々2位を記録)が配信されているが、その充実した内容からも最新アルバムは彼の最高傑作にもなり得る作品であると占える。「タイトルの＜尽きることのない探究＞は僕のキャリアや人生そのものを物語っている／新作は僕がインスピレーションを受けた音楽やこれまでやってきたいろいろなスタイルの音楽を集めたミックステープのようなものになる」と本人が語るように、新作はロック、R&B、ソウル、ポップス、カントリー等ジョンがこれまで出会ってきたすべての音楽のエッセンスを昇華させた＜ジョン・メイヤー・ミュージックの結晶＞となる濃密の作品に仕上がっているに違いない。

ジョン・メイヤー・トリオのスティーヴ・ジョーダン（ドラムス）とピノ・パラディーノ(ベース)がアルバムに全面参加していることも、大いに期待したいポイントだ。最新アルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』国内盤は、4月26日（水）に発売が決定している。