今週、6/14に2nd Album『chayTEA』をリリースしたchayが、全国6ヶ所の弾丸路上ライブを決行した。実はデビュー前にはよく路上ライブをやっていたchay。当時は全く人が集まらず、聴いてくれるのは2～3人。どうやったらみんな足を止めて自分の音楽を聴いてくれるんだろう…と、ただがむしゃらに歌っていた時期があった。この『chayTEA』のアルバム制作をしているときに、なぜかその頃の事が蘇ってきて、あの頃の気持ちを思い出しながら制作したと言う。アルバムが完成した時に、改めてお客さんと近い場所で、自分の声、自分の言葉でこのアルバムを伝えたいという気持ちが強くなり、この弾丸路上ライブツアーを実施する事を決めた。

弾丸路上ライブツアーの初日は仙台。仙台のラジオ番組に出演し、そこで路上ライブの場所を発表した。実際にライブが始まる前には、『こんなに急な発表で、本当にみんな集まってくれるのかな…』と不安がっていたが、仙台市クリスロード商店街にある銀座山野楽器仙台店の前には約200人以上の人が集まっていた。chayが登場すると大歓声が上がる。ラジオやツイッターで情報を聞きつけたファン、そしてたまたま通りすがった方も『え！chay！？うそ！？』とそこにchayが居る事に驚きを隠せない。歓迎の声に安堵したのか…、chayは言葉を詰まらせながら集まってくれたファンに感謝を伝えた。5年前の当時の記憶が蘇ってきたのだろう。

翌日2日目は広島からスタート。気温があがり、日差しが照り返すアリスガーデン広場には、約150人以上の人が集まった。『暑い中、本当にありがとう！！』と感謝を伝えながら、ファンの方、一人づつのコミュニケーションをはかる。終わって急いで車に乗り込むと、次は福岡へ！！次なる場所は、天神の新天町商店街にあるミュージックプラザ・インドウ前。たった3時間前の告知にも関わらず約100人以上ものファンで溢れかえった。『福岡まで来てくれてありがとう～！』というファンの言葉に、『また来るけんね～』と笑顔で答えた。

そして最終日、3日目。大阪城公園からスタート。当日の朝の告知にも関わらず、約200人以上のファンが待ちわびていた。『おおきにー！！』とchay。あまりの暑さに汗をふくが、タオルは阪神タイガースのタオル（笑）という仕込みもchayらしい。とにかく、手拍子と笑顔に溢れ、何とも暖かい空気に包まれた路上ライブだ。そして！息つく間もなく、猛ダッシュで車に乗り、走って新大阪駅へ。新幹線に乗り込み、次は名古屋へ向かう。大阪城公園の路上ライブが終わってから、ツイッターで場所を告知したのだが、名古屋でも約100人以上のファンが待ち受けてくれていた。中には、この弾丸路上ライブを応援しようと、大阪から移動してきてくれたファンもいた。一緒に手拍子する小さいお子さんや、chayの突然の訪問に涙するファンの姿も。涙を拭いながら聴いているファンの姿も印象的だった。

1人1人と握手を交わし、いよいよファイナルの東京へ向かう。梅雨の時期であるのに、今までは天候に恵まれてきたが、最終日の東京だけあいにくの天気。それでも直接『ありがとう』を言いたい！とライブは予定通り決行した。名古屋駅から品川駅に着き、タクシーに乗り込んで、そのままファイナルの場所、SHIBUYA CAST GARDENへ。会場では、降りしきる雨にもかかわらず、今回の弾丸路上ライブのファイナルを見届けたい！と約200名を超えるファンが、今か今かとchayの登場を心待ちに集まっている。

会場に到着すると車から降り、そのままファンの前に登場した。雨に濡れるファンを気遣いながらも今回の弾丸ツアーの集大成として堂々と歌い上げる。MCではデビュー前の路上ライブの話に。『なかなか人が集まらず、一番最初に足を止めてくれた人の顔を今でも覚えているんですよ』と語る。デビュー前、一人でも多くの人が足を止めてくれたら…と思いながら歌っていた当時を思い出しながら、こんな雨の中でも、本当に大勢のファンが集まってくれた事に感謝した。集まってくれたファンの中には、デビュー前の路上ライブを観に来ていたというファンもいて、この弾丸路上ライブツアーを応援したいと駆けつけていた。どんどん雨が強くなっていったが、全４曲を力強く弾き語りでパフォーマンスした。

最後は、『本当に本当に…ありがとうございました！』と深々と一礼し、3日間に渡る弾丸路上ライブツアーに幕を閉じた。

今年、10月24日でデビュー丸5年になる。路上ライブをしていた時期を経て、今、原点に立ち返り、今後アーティストとしてどのような成長を見せてくれるのか…非常に楽しみだ。８月からは全国ツアーもスタートするので、是非、チェックして欲しい。