前回のZepp Tokyoがわりと過去へ終始していたからこそ、「それだけじゃつまんないから未来へ繋がるものにしようね」という意味あいが、今回の復活ライブという行動の背景には込められています。その未来も、MASKの未来というよりは、それぞれの未来に繋がるものと僕らは解釈しています。

僕やNANAくんがいた頃のMASKが活動していた頃ってバチバチなイベントが多かったんですけど、そのバチバチした感じも楽しめる、今の時代にはちょっと珍しいイベントだなと僕は思ってて。アンティック-珈琲店-も少女-ロリヰタ-23区もお客さんを取りにくると思うからこそ、そういう人たちをこてんぱんにしたいなと思っています。MASKで敵を作って、僕はソロで仲良くやって帰る（笑）。いろんな楽しみの要素があるイベントになるんじゃないかなと思います。チケット代もゾロ目ですし。いろんなところへこだわりがあるので、お客さんもそこを探し当て楽しんでください。
 

MASKはゾロ目を大事してきたバンド。リーダーの未散さんが「2017年9月9日のゾロ目の日にTSUTAYA O-EASTが取れたよ！この日はシングル『ためらい自殺信号』を発売した日だし、MASKとしてライブを演るには良いと思うんだけど、どうかな!?」とメンバーそれぞれに声をかけてくれたのがきっかけですね。全員が「ゾロ目ってMASKらしくていいっすね」と受け止めたことから、今回の動きになりました。しかも、何が熱いって「仮面舞踏会」と名付けたこと。MASKは昔「仮面舞踏会」というイベントを定期開催していました。そのタイトルをもう1回ここへ持ってきたところが大きなポイントの一つです。

このイベントの何が楽しみって、MASKと、自分たちが今やっている活動と闘う場を設けたこと。普通、MASKのメンバーでありながら、MASKと対バンなんて出来ないじゃないですか。10年ぶりに再会した仲間たちが,今年は戦う相手になっていた。そこが楽しみですね。
 

昨年のZepp Tokyo「GOAL」公演を振り返ってみると、MASKのライブは何処か同窓会的で仲良く楽しい雰囲気で完結してしまったんですよね。だから次回のライブは、MASKを通してメンバーそれぞれの未来へ繋げていきたいなと考えてたんですよ。みんなが現役で音楽活動をしているからこそ、今回のステージで発揮してもらい、今の自分は"こういうヴィジョンで音楽をやっているんだ"という姿を、来場していただいた人たちに示して欲しいなと思ってますね。

MASKは「未来への翼」というワンマンをTSUTAYA O-EASTでやったんですよ。今回、会場を選んだ理由はそこにも隠されていたり、「仮面舞踏会」は葵さんがいた時代にMASKが開催していたイベント名なんですよ。だからすべてをフェイバリットし、過去と未来を合わせて現在に照らしたいなと！。未来に向かって全員が音楽活動をしていけるように計画したイベントなので応援に駆けつけてほしいですね。

こうやってまた集まれるって、なんかいい機会じゃないですか。やるからには楽しまないと。みんなが楽しんで終われたらそれでいいんじゃないですかね。

去年は若干余裕がなかったので、今年のほうがもっとイベント自体を楽しめそうだから、その楽しさがお客さんにも伝わればいいなという気持ちです。