最新アルバムを引っさげた全国ホール・ツアー決定!
DOBERMAN INFINITY、3rdアルバム『OFF ROAD』インタビュー
DOBERMAN INFINITY、3rdアルバム『OFF ROAD』インタビュー
2018/04/13
2ndアルバム『TARMINAL』から約1年半、DOBERMAN INFINITYが3rdアルバム『OFF ROAD』を2018年4月18日(水)にリリースする。今作には「DO PARTY」(5th Single)、「#PLAY」(2nd Mini Albumリード曲)、「あの日のキミと今の僕に」(6th Single)、AK-69とのコラボレーションSingle「Shatter」、さらに日本ハムファイターズの西川遥輝選手の登場曲として制作され今回初収録となる「THE NAME」、P-CHOが軸となるプロデュースチーム『OLDMANWILDIN'』の初作品「OFF ROAD」、デビュー曲「INFINITY」やCREAMプロデュースの「MON5TERS」、フジテレビ系ドラマ「KISSしたい睫毛」挿入歌にもなっている「春風」など全12曲を収録。ここでは、メンバーにじっくりと制作エピソードを聞いてみた。
取材:馬渕信彦
KUBO-C:まず、既発曲として「DO PARTY」、「#PLAY」、「Shatter」、「あの日のキミと今の僕に」の4曲がありました。北海道日本ハムファイターズ西川遥輝選手の登場曲「The Name」を含めたら、アルバム制作がスタートした時点で5曲あって、そこから新曲を考えていく中で〈OFF ROAD〉というキーワードが生まれた感じです。
KAZUKI:確かZepp Osakaの楽屋でしたね。
P-CHO:そうそう、アルバムについて話し合っている時に、自然と自分たちの等身大を見つめ直す会話が多くなっていった。その上で、次にテーマを掲げるなら〈OFF ROAD〉じゃないかという話になったんです。というのも、これは正直に話しますが、自分たちはデビューしてから全国アリーナ・ツアーという夢を掲げさせてもらっていて、本当は2018年に実現させたかったんです。でも、そんなに簡単に実現できるものではなかった。夢を叶えることは、そう簡単なことではないと思い知らされたんです。そんな僕らのマインドを言葉で表したのが、〈OFF ROAD〉というキーワードでした。実際にタイトル曲の制作に着手し始めて、自分たちらしくいることが〈OFF ROAD〉だと紐解けたんです。
──では、アルバム収録用の新曲を作っていく過程でも、そういうマインドが根底にあったということなんですね?
P-CHO:そうですね。やっぱり改めて夢に向かっていくためには、こういう曲が必要なんじゃないかという考えをみんなが持っていたと思います。
GS:〈OFF ROAD〉というキーワードは、DOBERMAN INFINITYのリアルな気持ちを素直に表現したら出てきた言葉だったんです。もし僕らがベントレーというタイトルの曲をリリースしたら、「あいつら夢を叶えたな、あいつら金儲けたんやろな」と思ってもらえたら(笑)。
KUBO-C:そのたとえわかりやすい(笑)。
GS:まぁ、そんな曲を歌えるくらいになってみたいですけど(笑)。
──それもHIP HOPですよね(笑)。今作に参加しているプロデューサー陣は、どのような視点でオファーしていったのでしょうか?
KAZUKI:今のDOBERMAN INFINITYに、どういう楽曲が足りていないのかを話し合って、ライヴやアルバムの流れをイメージして「このテイストならやっぱりこの人でしょ」という感じでオファーしていきました。例えばJeff Miyaharaさんには「春風」という曲をお願いしたんですが、僕たちだけでは出せないバラード感、そしてJ-POPマナーをプロデュースしていただけたと思っています。どの曲も、自分たちの中でしっかりと着地点をイメージした上で、それを具現化するのに最適なプロデューサーさんにオファーしていきました。
KUBO-C:新曲の「MON5TERS」をCREAMに1曲まるまるプロデュースしてもらいました。作詞と作曲の両方を外部の方にお願いした曲は今までなかったので新しい試みでした。
──1曲目には表題曲の「OFF ROAD」が収録されていますが、改めて制作を振り返っていただけますか?
GS:〈OFF ROAD〉という道を僕らはネガティヴには捉えていなくて、逆にポジティヴに捉えているんですね。〈OFF ROAD〉を楽しんでポジティヴな気持ちで進んでいく姿勢が、今回自分たちが提示したかった曲のテーマでした。曲作りの過程では、〈ON ROAD〉と〈OFF ROAD〉の違いは何なんだろうと、深いところまで突き詰めました。例えば幼稚園から大学までエスカレーター制で進学できるのが〈ON ROAD〉なのか、大社長の息子が入社して役員になっていくという決められた道が果たして〈ON ROAD〉なのか、とか。僕たちが出した答えは、どんな人生のレールにおいても、人は努力してサヴァイヴしていかなければならないということでした。他人からは〈ON ROAD〉に見えても、本人にとっては〈OFF ROAD〉であるかもしれない。だから、僕たちの中では〈OFF ROAD〉を自分らしく生きることと定義したんです。〈どうにでもなりゃ良いぜ!〉、〈お前らしきゃそれで良いぜ!〉というサビのメッセージのように、どんな道でもお前がお前らしかったら、それが正しいんだよという前向きなメッセージをこの曲に込めました。
KAZUKI:やっぱり〈お前らしきゃそれで良いぜ!〉という歌詞が、この曲の一番のメッセージだと思います。
P-CHO:僕も客観的に聴いていて嬉しくなったフレーズですね。力が湧く言葉だと思います。あとは、〈どこへ どこへ どこへ~ぶっ壊れるまで〉という歌詞も、自分たちの今の気持ちを表せていて気に入っています。
──トラックについても話を聞かせてください。今作は、シンガーJAY'EDさんとトラックメイカーNAOtheLAIZAさん、そしてP-CHOさんの3人で結成したプロデュース・チームOLDMAN WILDIN’が手がけたそうですね?
P-CHO:はい。ありがたいことに、僕がJAY'EDとNAOtheLAIZAと昨年から温めていたプロデュース・チームOLDMAN WILDEN’に楽曲プロデュースを託してもらいました。いつものスタジオに3人で入って、メンバーから吸い上げた意見を反映しながら、がむしゃらだけどポジティヴな気持ちをトラックでも表現できたらいいねというところから、力強さはあるけどファンキーに疾走しているオケをNAOtheLAIZAを中心に制作していきました。自分の道を楽しみながら走っているイメージをトラックでも表現しようと考えていました。
──トラックメイカーとシンガーとラッパーという、3つの頭脳を持ったプロデュース・チームという点が、とてもバランスいいですよね?
P-CHO:ありがとうございます。実はそこを狙っていました。それぞれの特性を活かしていく時代が今だとも思いますし、歌があってラップも入っている曲だって当たり前になってきていますからね。
KUBO-C:表題曲をCHOちゃん率いるプロデュース・チームOLDMAN WILDIN’がやってくれたことに、凄く意味を感じています。
P-CHO:密に曲作りできるというところも、今回の制作の強みに感じました。自分がメンバーの意見を吸い上げて、OLDMAN WILDEN’が具現化するという流れは、これからの楽曲制作の中でDOBERMAN INFNINITYの血中濃度がより濃くなる音楽が作れる可能性を感じました。
──レコーディングで新たな挑戦はありましたか?
SWAY:CHOさんから、「もうちょっとファンキーに、今までのDOBERMAN INFNITYにないアプローチで」というディレクションがあったので、そこは挑戦でしたね。
KUBO-C:ちょっとメロディーチックなところもありつつ、ビートの上でうまくスイングするようなファンキーなアプローチというのは、CHOちゃんから教えてもらって意識したところだと思います。
P-CHO:まさに〈OFF ROAD〉を乗りこなしている感というのを、ラップで表現してもらいたかったので伝えさせてもらいました。
SWAY:あと、バースの途中でKAZUKIが入ってきて、僕たちも息多めのラップでアプローチする形も新しかったですね。今まではマイク・リレーだけだったけど、KAZUKIもバースに参加してくる曲は今まであまりなかったですからね。
──楽曲が仕上がった今、リスナーにどんな風に届いて欲しいですか?
SWAY:やっぱり通勤や通学途中に聴いてもらって、「今日もやりますか!」と気持ちを上げられる曲であって欲しいです。
KUBO-C:言葉的に投げやりに聴こえる歌詞も、実は全部ポジティヴやぞというところに気づいて欲しいです。〈どうにでもなりゃ良いぜ!〉とか聴き方によっちゃ投げやりに聴こえがちですが、それぐらいの気持ちで楽しんでやるのが僕たちの言う〈OFF ROAD〉で、自分らしく生きることにつながるものだと思っています。
P-CHO:走れなかったら歩いてもいい。自分が決めた道を進んでいる人が、途中で倒れそうになったり、辛い思いをしている時に聴いて、自信につながるような曲になって欲しいです。
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