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ユナイト『NEW CLASSIC』インタビュー
ユナイト『NEW CLASSIC』インタビュー
2018/07/18
ユナイトがニューアルバム『NEW CLASSIC』を6月20日にリリースした。ボーカルの結を中心にして制作されたという今作は、前作『UNiVERSE』以来3年ぶりのフルアルバムで、これまでの作品とは一線を画す内容となっている。ここではアルバムのリード曲「-ハロミュジック-」を中心に、新録曲の制作秘話や現在開催中のツアーへの思いについて語ってもらった。ファン必見のインタビューだ。
取材:橋本周大(編集部)
──前作『UNiVERSE』以来3年ぶりのフルアルバムということで、期間が空きましたね。
未緒:色々事情があって、出すタイミングを見失っていたんです。本当は1年半ぐらい前に出す話はあったんですけど、「もうちょっと後にしようか」なんて言ってたら、気づけば3年経っていました。
──曲のストックは結構あったんじゃないですか?
莎奈:ありましたね~
ハク:死ぬほどありました。
──もちろんLiNさんも?
LiN:俺は...あんまりないです(笑)。「-ハロミュジック-」は、確か「天国に一番近い音楽」(ライブ会場&通販限定CD)の時に作ったから2年も前...。リード曲に選んだのは、結さんが「これが良い!」って言ってくれたので。
──『NEW CLASSIC』のタイトルが決まったのはいつ頃だったのでしょうか?
莎奈:何かの撮影している時でしたよね?
LiN:アー写撮った日だよ。これを撮った日にちょうど。
結:多分、撮影するちょい前ぐらいから何かあったんだろうね、構想が。
莎奈:“NEW STANDARD” みたいな言葉は出てたんだけど、「何かもうちょっとハマりが良いのないかな?」って決まってなかったんです。偶然、撮影現場でチラシを見つけて「“CLASSIC”って良いじゃん」って。いずれにしても「“STAR” だとか “CLASSIC” とか、これを基準になるぐらいの作品にしたい」という思いはあったと思うので。
LiN:あと “HELLO MUSIC” とかも候補にありました。
莎奈:「-ハロミュジック-」が表題になるだろうって雰囲気にはなっていたので、それもありかなと。
──リード曲になった理由というのは?
結:もともとは候補曲がいっぱいあって、みんなが「歌いたい曲選んでみてよ」って言ってくれたんです。その中で、僕なりに「ユナイトで今まで出したことがないような曲をできるだけ入れられたら良いな」と。あとは今後バンドを進めてく上で、「オシャレな感じで、ヴィジュアルシーンでは珍しい楽曲が揃ったらな」と思って選んでいった感じです。
LiN:『NEW CLASSIC』っていう文字を落ちてたチラシで見て。ちょうど良さそうだなと。つまり「今までのユナイトとは、またちょっと違った一面を表に出してみようの会」が発足したわけです。
結:今までのユナイトはメッセージ性がスゴく強い歌詞の曲をリード曲にしてきましたが、今回は歌詞よりも曲を優先的に選びました。そこから歌詞ができて、タイトルが決まって、徐々に形になっていった感じです。
──LiNさんが作詞作曲をされていますが、曲作りについて教えてください。
LiN:この曲はオケから作りました。一番最初にデモを作る時、昔の曲でいう「BadRequest」(1stアルバム『STARTiNG OVER’S』収録曲)みたいな、俺が好きなハロプロのファンクの感じにしたくて。それに当時から「BadRequest」の評判が良くて、「こういう曲でも受けるんだ」って。それで、ちょっと時間経ったけど、改めてそういう感じの曲を作ろうと。でも、デモを出した時はAメロまでしかなくて、歌メロもなく本当にオケだけだったんです。あれ? サビもあったっけ?
莎奈:違う形でありました。
結:サビ始まりだったよね。
LiN:その時に結さんが「これ表題で行ってみたい」って。それで「...本当に〜?」って思いつつもワンコーラスまで仕上げて。実は、今回のアルバムから、楽曲のセレクトとかを任せるというか、ボーカル主体に持って行こうみたいな動きがありまして。
莎奈:去年からずっとバンドの模索していたんですけど、今年は色々個人レベルで転換期があって。ボーカリストが曲を考えつつ、それの進み方とか制作は周りのメンバーがサポートする方向で行こうと。それでアルバムの選曲も基本的には結さんに任せて、本人が絵を想像できるような曲が揃ったわけです。なのでディストーション・サウンドの曲ってないんですよね。楽曲的なコンセプトというよりは、今のバンドの形が反映されている感じです。
──曲中に “レディースアンドジェントルメーン” っていうフレーズあるじゃないですか。あの声はLiNさんご本人ですか?
LiN:そうです。あれは家にあるマイクで録ってて。以前は恥ずかしくてやってなかったんですけど、面倒臭さがその気持ちを超越して仮歌を自分で録ったんです。で、とりあえず入れたんですが “レディースアンドジェントルメーン” の裏にマイケル・ジャクソンがいるの分かります?
──すみません、ちょっと分からなかったです(笑)
LiN:音量小さいんですけど、「アッ」とか言ってるんですよ。
──聴き直してみます! 歌詞全体も仕上げは早かったのですか?
LiN:わたし歌詞書くのメッチャ下手で、最近は連想ゲームみたいな感じで作ってるんです。でも、さっきも話した通り、新しい形でやっていこうとしていたので、その気持ちはブチ込んでおきたいなと。この曲を聴いて急な変化に耐えれず「はぁ?」みたいになる人がいると思うけど、昔を捨てて変わったわけじゃなく、気持ち的には「ちゃんと連れて行ってるよ」って。昔の自分達を肯定しつつ、新しいステージへ顔を出してみるか、みたいな。今までの表題って結構真面目で美しい感じの作品が多かったんですけど、そこと似せてもダメなので、思い切って酒とか変化が分かりやすいワードをブチ込んでみたり。
──他の皆さんが楽曲を聴いた印象は?
未緒:ちょうどこのユナスタで、20数曲あったデモを聴いてたんですよ。その時は個人的に「表題っぽい曲がないな」って印象で。でも、順当に考えたら「ナオトイン地雷源」(「-ハロミュジック-」の原曲タイトル)が従来のユナイトの表題っぽく仕上がるだろうなと。
──いつも原曲タイトルの付け方がユニークですよね。
未緒:他の曲を表題にしたいという声もあったんです。でも、結さんの意見を尊重すると決めてたので、黙ってその話を聞きつつも “「ナオト」が良いな、「ナオト」にした方が良い” って念じてて(笑)。で、実際に完成したものを聴いてみたら、従来のユナイトとは逸れたって言ったら変なんですけど。俺が心の中で表題に推していた「ナオト」とは違って、さらに斜め上を行ってました(笑)。デモと比較するとかなりパーティ感が強く、ノリが良い曲に仕上がっているなと感じました。
結:最初の選曲段階で良いなと思う曲がいくつかあったんですけど、その反面「これは表題だ!」っていう曲がなかったんです。その上で「-ハロミュジック-」は一番表題に近いなと。プラス、LiN君はいつも僕の予想をはるかに超える楽曲を作ってくるので、プレッシャーを感じつつも良いものに仕上げてくれるだろうと思っていました(笑)。当初の印象よりも変化しましたが、結果的にアルバムの表題にふさわしい曲になったし、「ice」に続くユナイトの代表曲になるだろうと。ライブでも自信を持って歌っています。あとはLiN君が僕の歌いやすいようにキーを合わせてくれたので、完成したのを聴いてみると「自由に僕らしく、楽しそうに歌っているな」って我ながら感じました。
LiN:主旋のボーカル録るの速かったんですよ。
結:全曲を通して、今までの1/3ぐらいのペースで録り終えることができましたね。
莎奈:正直、俺はデモを聴いた時が思い出せないです(笑)。でも、きっと良いと思ってたんでしょうね。
結:結構前だもんね(笑)
莎奈:曲決めやレコーディングなど色々あったので、忙しさにかまけて記憶を無くしてしまいました。ただ、フル尺が完成した時のことは覚えていて「あ、ドラム簡単そうだな、レコーディング楽そうだ」って。その一方で、曲に対して「あ、これは絶対ライブで...」とか「これは良い曲になるぞ」なんて無くて。それはLiNさんの曲は完成するまで分からないからなんですけど。例えばイントロのコーラスも入ってなくて、直感的なアイディアを急遽レコーディングで採用したり。そういったことが多かったですけど、良い曲になることはわかってたので。
──追い詰められた時こそ、良いものができると。
LiN:そうです!
莎奈:あと俺、レコーディングでタンバリン叩いてるんですよ。
LiN:歌録りの日に来たんだよね。その時にタンバリンで遊んでたから「それそのまま録っておいて」って。
莎奈:初めてタンバリンのレコーディングしました。「シャカシャカシャカシャカ」じゃなくて、リズムがくってる(※拍の裏にアタックが入ること)「シャーンカ、シャカシャカシャカ」なので。難しかったです。これ文字にして伝わるかな(笑)。とにかく、簡単とは言いましたけど、ドラムロールの精度や種類には色々と考えながら叩きました。まぁカッチリ、というよりはライブ感が出るように一発録りで。
ハク:俺もデモを聴いた時をあまり覚えてないんですけど、とりあえず選曲会の時に「今まで絶対ユナイトでA面に持って来ないようなパンチのある曲を出そう」っていう話をして。でも、「-ハロミュジック-」は良い曲だけど、こうパンチがないっていうか、ぶっ飛んでない感じがして。「今までだったらB面にあった曲がA面にくる感じだけど、良いのかな」って思ってたんですけど。みんなも言ってましたけど、LiNさんの曲は出来上がるまで分からないけど、良い曲に仕上がりました。ベースのプレイとしては好きにやらしてもらってて、ピックや指弾き、スラップの使い分けも自分で決めましたね。ただ、詰め込みすぎたのでライブが少し心配ですが、何とかします(笑)。
──LiNさんから「こうして欲しい!」とか要望はなかったのですか?
ハク:あ! ラスサビのキメは言われましたね。
LiN:鬼ビブラート?
ハク:そうそう。その部分に「ビブラートを効かせて欲しい」って言われてやったぐらいです。
LiN:スゲーカッコイイんです。今までもそうなんですけど、通ってきた音楽が似てるんですよ。だからハクさんが持ってきたフレーズは俺も好きです。
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