1978年から2015年までに発表した35枚のカタログ作品の独占契約を締結

プリンス、1995年以降のカタログ作品をソニーミュージックより年内に発売決定

プリンス、1995年以降のカタログ作品をソニーミュージックより年内に発売決定

2018/06/28


米ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のレガシー・レコーディングス(Legacy Recordings)とプリンス財団(The Estate Of Prince Rogers Nelson)が、故プリンスが1978年から2015年までに発表した35枚のカタログ作品の独占契約(1978年から1996年に録音した作品に関しては北米のみソニー)を締結したことを発表した。

2018年内には、1995年から2010年に発表された『ゴールド・エクスペリエンス』や『イマンシペイション』を含む計19作品がソニーミュージックより全世界にて発売予定であることも明らかにされた。

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これまで、プリンスの作品のデジタル配信は米ストリーミング・サービス「TIDAL」のみとなっており、待望の全世界デジタル配信が解禁となる予定だ。なお、アルバムのタイトル一覧や具体的な発売日時は後日発表となる。

また晩年の2014〜2015年の間のアルバムについても、ソニーミュージックより全世界発売となる他、1995年以降にレコーディングされたシングルやBサイド、リミックス、アルバム未収録曲、ライブ音源、ミュージック・ビデオなども発売予定(時期は未定)。ちなみに、1978年から1996年に録音した作品(『Prince』、『1999』、『Sign 'O' The Times』、『Lovesexy』他)計12枚のオリジナル・スタジオ・アルバムについては3年後の2021年より北米のみソニーミュージックへ権利が移行、発売となる予定だ。

米ソニーミュージックのCommercial Music Group代表を務めるリチャード・ストーリーは「彼は先見の明がある真のアーティストであり、彼の音楽、愛、喜び、そしてインスピレーションを多くの人へ与え世界を変えた。ソニーミュージックは彼の音楽を生かし、従来のファンから未来のファンまで世代を超えて愛されるような役割を担うことを心より光栄に思う」と語っている。

さらに、プリンス財団のアドバイザーであるトロイ・カーターは「ソニー・チームのプリンスの音楽に対する情熱と深い造詣は、彼の象徴的な作品群をリリースするのに理想的なパートナーが持つべきものだ。後継者やソニーのチームとともに、ファンがずっと待ち望んでいたプリンスの素晴らしい音楽をより多く届けることを楽しみにしている」と語っている。

プリンスは2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝、全世界のアーティストや音楽ファンに多大な影響を与絵続けている唯一無二の存在で、グラミー賞7度受賞、12作品のプラチナ・アルバム(100万枚以上のセールス)と30曲のトップ40シングルを生み出し、アルバム累計1億2千枚以上のセールスを記録するスーパーアーティスト。

デビュー以降、ポピュラーミュージック・シーンに常に革新をもたらし、80年代、白人アーティストしか放送しなかった当時の保守的なMTVで、 マイケル・ジャクソンとこのプリンスだけがプロモーション・ビデオの放送が許されロックフィールドをも席捲した黒人アーティスト。全ての楽器をこなすマルチプレイヤーであり、セルフプロデュースもする非凡な才能、イメージ戦略を打ち出すような野心、見事成功を自らの勝ち取った前代未聞の存在だ。

今年はデビューアルバム『フォー・ユー』発売から40周年を迎えるアニバーサリー・イヤーでもあり、プリンスが存命であれば60歳を迎える節目の年。彼が紡いだ素晴らしい音楽の光が、再び多くの人の心へと降り注ぐ。

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