ビートルズ風から今時のサウンドまで、多彩な音作りが行なえる注目のミニ・スタック・アンプ

人気ギタリストの西川 進がVOX「MINI SUPERBEETLE」を徹底チェック!

人気ギタリストの西川 進がVOX「MINI SUPERBEETLE」を徹底チェック!

2018/08/29


VOXより伝説のスタック・アンプをミニチュアサイズで再現した「MINI SUPERBEETLE」がリリースされました。ここでは、モッズ・ファッションに身を包み、ご自身の作品はもちろん、オルタナ系女性シンガーのサポートやアニメやゲームの音楽でも独特のプレイ・スタイルで人気を博しているギタリストの西川 進さんが本機を徹底チェック。製品の印象やサウンドメイクのポイントを解説してくれました。

文:平沢栄司 撮影:小貝和夫

VOX MINI SUPERBEETLEは、60年代にビートルズがUSAツアーで使用したスタック・アンプのミニチュア版と言えるかわいらしいデザインと、21世紀の真空管「Nutube」によってVOX伝統のACサウンドを再現したギター・アンプです。最大50Wのヘッドアンプには、新たにトレモロとDSPによるスプリング・リバーブを内蔵し、オープンバックのキャビネットには、セレッション製の10インチ・スピーカーを搭載。見た目に違わぬビンテージ・サウンドを存分に堪能することができます。
 

VOX MINI SUPERBEETLE 組み立て

キャビネットのアクセントにもなっているクロームメッキが美しいスタンドは、ヘッドを固定するためにも一役買っている。単にキャビネットの上に載せるのではなく、ヘッドのゴム足がスタンドの間にギュッと収まることで、ガタツキを無くししっかりと固定されるのだ。
 

VOX MINI SUPERBEETLE ツマミ

ヘッドの上面には、右から順にINPUT端子、GAIN、BASS、TREBLE、TREMOLO、REVERB、そして、VOLUMEの6つのツマミが並ぶ。Nutubeの歪みをコントロールするゲインや効きのいいEQによる音作りに加え、リバーブとトレモロによってビンテージ感あふれるサウンドメイクが可能となっている。
 

VOX MINI SUPERBEETLE セレッション製の10インチ

キャビネットはオープンバックになっている。隙間から見えるスピーカーユニットは、セレッション製の10インチ×1だ。
 

VOX MINI SUPERBEETLE背面ヘッドホンラインアウト

背面にヘッドホン/ラインアウト端子を備えるので、夜間の使用や宅録にも活用できる。また、付属キャビネットを接続する端子には、インピーダンス切り替えとキャビネットの大きさに合わせたEQスイッチ(DEEP=スモール用、FLAT=ラージ用)があるので、別のキャビネットと組み合わせて使うことも可能だ。
 

動画レビュー&インタビュー


──製品の印象はいかがでしたか?

もう「かわいい」の一言に尽きますよ。これが家に置いてあるだけでもいいんじゃないかってくらい素晴らしいデザインです。もちろんサウンドも優れています。こういうアンプって「これで勝負」みたいな一発の音色しかない印象があると思うんです。でも、実際に試奏してみたら意外といろんな音が出せて多彩なんですよ。もちろん、古い音っていうか、往年のVOXアンプを髣髴とさせる懐かしい「あの音」が出るわけですが、今時のロックにマッチする新しいサウンドも出せるんだってところにビックリしましたね。

──どんな人にVOX「MINI SUPERBEETLE」は向いていると思いますか?

やっぱり、ビートルズが好きな人にお勧めしたいですけど、知らない人にも気に入ってもらえると思います。見た目がいい機材は音もいいと僕は思ってるんですが、このMINI SUPERBEETLEはデザインだけではなく中身もすごく凝ってるんですよ。BGMの演奏で使ったトレモロとかリバーブもそうだし、Nutubeを使った真空管サウンドとかセレッションのスピーカーを使っていたりとか、細かいところまで拘ることで暖かみのある良い音が作られています。僕も、ギター直差しでマイクを立てて小粋な曲をレコーディングしてみたいなって思いました。MINI SUPERBEETLEは、ホントに魅力的なアンプです。
 

西川 進が解説
サウンドメイクのポイント!


続いて、MINI SUPERBEETLEのセッティング例をいくつか紹介しましょう。動画には各セッティングで演奏した様子が収録されているので、ぜひ、その素晴らしいサウンドを耳で確認してください。
 

●ビートルズ風サウンドの作り方

VOX「MINI SUPERBEETLE」サウンドメイク1

▲このアンプを使うなら、やっぱりビートルズっぽい音を出したいと思うんですよ。その場合のセッティングは、まずGAINを半分くらいまで上げてVOLUMEで音量を調整します。EQはギターによって変わってきますが、僕のSGはピックアップがハムバッキングなので、TREBLEとBASSは共に3時の方向に設定しています。これで、かなりビートルズに近いサウンドが作れましたね。
 

●クリーンサウンドの作り方

VOX「MINI SUPERBEETLE」サウンドメイク2

▲小さなアンプなので、先程のビートルズ風のクランチ・サウンドは得意だろうなとは思ってたんです。でも試してみると意外にもクリーン・サウンドもいいんですね。GAINのツマミは、クランチのときが12時設定だったのに対して、クリーンでは10時くらいまで下げていきます。指で弾く場合はEQのTREBLEを上げめに調整して、REVERBのツマミを13時くらいと多めにするのがポイントです。
 

●サイケデリックなサウンドの作り方

VOX「MINI SUPERBEETLE」サウンドメイク3

▲リバーブの音がすごく良かったので、今度は少しサイケデリックなサウンドを作ってみましょう。GAINを14時くらいまで上げて、ジミヘンとまではいきませんがリバーブが効いたクランチ・サウンドを作ります。弾くときは、カッティングの途中にミュートを入れて音をしっかりと止めて、ギターの音が鳴っていないときのリバーブ感が分かるような演奏をすると効果的です。
 

●モダンでもビンテージでもない
今風のサウンドの作り方

VOX「MINI SUPERBEETLE」サウンドメイク4

▲ビートルズを知らない若いギタリストでも、このアンプを見て「かわいい、欲しい!」って人は絶対にいるはず。そんな人達は激しいロックも弾きたいし、そういう音を出したいと思うでしょう。そこで、出るのかなって試してみたら…出せました。怒られそうだけど、EQもゲインもすべてフルテンにして弾くと結構いい感じのサウンドになったんです。これは、ぜひ若い人に聴いて欲しいですね。
 

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VOX MINI SUPERBEETLE

VOX「MINI SUPERBEETLE」
価格:46,000円(税抜き)

■主な仕様

【アンプ・ヘッド部】
コントロール: GAIN、TREBLE、BASS、REVERB、TREMOLO、VOLUME、EQ=FLAT/DEEP、ECO=ON/OFF、インピーダンス切替=4/8/16
入出力端子: INPUT端子×1、SPEAKER OUTPUT端子×2(6.3mmモノラル・フォーン・ジャック、不平衡)、PHONES/LINE端子×1(6.3mmステレオ・フォーン・ジャック)
真空管: Nutube 6P1
パワー・アンプ出力: 最大50W RMS@4Ω、25W RMS@8Ω、12.5W RMS@16Ω

【スピーカー・キャビネット部】
スピーカー:1×10インチ Celestion カスタムデザイン G10R
最大入力: 50W RMS 8Ω

電源: ACアダプター(DC 19V)
消費電流: 3.43A
外形寸法: 323(W)×180(D)×596(H)mm
質量: 8.7kg
付属品: ACアダプター、電源コード、スピーカー・ケーブル、クッション4枚
※製品の外観及び仕様は予告なく変更することがあります。
※製品の色調は実際の色と多少異なることがあります。


⬛︎主な特徴
・歴史的ステージを彩ったあのスタック・セットを踏襲したデザイン。
・新真空管 Nutube によって VOX 伝統の AC サウンドを再現し、最大 50W(4Ω 時)出力を実現。
・Celestion 製 10 インチ・スピーカーを一基搭載したオープンバック構造のキャビネット。
・Nutube によるトレモロ・エフェクト搭載。
・スプリング・リバーブをシミュレートしたデジタル・リバーブ搭載。
・インテリアとしても楽しめるデザインでリビングに置いても自然にフィット。
・スピーカー・キャビネットを拡張できるスピーカー・アウトを搭載。
・自宅での演奏や宅録にも重宝するヘッドフォン/ライン・アウト搭載。

 

VOX MINI SUPERBEETLE 背面

VOX「MINI SUPERBEETLE」背面

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