簡単セットアップで音がいい! 話題のギター&ベース用ワイヤレス・システム
SHURE「GLXD16」徹底レビュー
SHURE「GLXD16」徹底レビュー
2018/12/14
◉誰でも使うことができる超簡単設計
ワイヤレスって周波数を合わせたり使い方が難しそう?というイメージはありませんか。GLXD16は、受信機に合わせて送信機が自動で周波数を合わせる仕組みになっているために、通常の場面では面倒な設定は一切ありません。受信機のスイッチを入れてから送信機のスイッチを入れるだけですぐ使うことができるようになっています。
手順1:受信機の出力をアンプ(またはエフェクター)の入力に接続
手順2:送信機と付属ケーブルをつなぎ、ギターのアウトプットに接続する
手順3:送信機と受信機の電源をオンにする
送信機のLEDが緑色に点灯し、受信機のrfランプが点灯すれば準備OK
◉高音質&低レイテンシー設計
ライブにおけるワイヤレスの便利さはわかっていても、音が悪くなるのが心配で手を出しにくいという人も少なくないと思います。その点、GLXD16は音響機器の名門であるSHUREが開発したギター&ベース用のワイヤレス・システムだけあって、サウンドクオリティは申し分のないレベルに仕上がっています。シールドケーブルで接続したときと比べてもまったく遜色なく、レイテンシーも小さいために、聴感上はその違いを感じ取ることはできません。ノイズが少ないのはもちろん、音が細く感じることもありませんでした。
電波を受けるレシーバー部は、ストンプ・タイプのデザインになっているため、コンパクト・エフェクターと組み合わせて足元にセッティングできるのが便利です。アンテナは本体上部の左右にレイアウトされていて、ディスプレイのガードとしての役割も果たす優れもの。本体のメタル製ケースはかなり頑丈にできていて安定感もあるため、ステージ上で多少ラフな扱いをしても気にせずに使うことができそうです。また、電源スイッチも間違ってさわってしまわないようにというレイアウト上の工夫が感じられます。
◉受信機に精度の高いチューニングメーター機能搭載
◉バッテリーは連続16時間もの稼働が可能
送信機(GLXD1)には、繰り返し充電可能なリチウムイオン電池が使用されていて、その連続使用時間は長時間のイベントでも心配無用な連続16時間を誇っています。バッテリーの残量は、受信機(GLXD6)のLED表示により常時確認できるようになっているために、「演奏途中にバッテリーが切れたらどうしよう」といった不安に悩まされることなくライブに集中することができるのがいいですね。充電は付属のACアダプターのほか、USBケーブルからの充電にも対応しています。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆◆ ◇ ◆ ◇ ◆◆ ◇ ◆ ◇ ◆
今回レビューをさせて頂いて、特に印象的だったのが送信機となるGLXD1がアンテナ部分も短く「コンパクトに設計されている」ということでした。本体は、メタル素材で作られているためにかなり丈夫だと思います。また、ストラップやベルトに本体をそのまま引っ掛けることができるリバーシブルベルトクリップが装着されているため、演奏に邪魔になるようなことはありませんでした。
スイッチの位置と大きさも適切で、うっかりスイッチをON/OFFしてしまわないようにケーブルのコネクター脇に小さなものが取り付けられています。スイッチを入れると、隣りの Multi-Color LEDが色でバッテリーの残量や受信機とのリンク、充電時の進行状況を色と点滅の組み合わせで表示するようになってるのも実用的だなと感じました。
ボーカル用のワイヤレスシステムにも注目!
ボーカリストにオススメしたいワイヤレス・システムが「GLXD24/SM58」です。「GLXD24/SM58」はダイナミックマイクの定番である同社のSM58マイクヘッドを搭載したハンドヘルド型送信機と、高品位な受信機「GLXD4」をセットにしたもので、デジタルならではのクリアな音質を実現。ダイナミックレンジは120dBと余裕があり、「GLXD16」同様、常に周囲の電波状況を監視し続けてくれる「LINKFREQ機能」により、最も電波状態のいい周波数帯を自動で探してくれるのが特徴です。「GLXD16」と併用することも可能で、ケーブルから解き放たれた自由な演奏を楽しむことができます。
関連する記事
2023/04/03
2022/07/28
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01