3月16日開催

四星球、「ビクターロック祭り2019」ライブレポート!(ROAR STAGE)

四星球、「ビクターロック祭り2019」ライブレポート!(ROAR STAGE)

2019/03/18


四星球四星球

 

ROAR STAGEの四星球は、北島康雄(シンガー)がコック姿で、まさやん(ギター)、U太(ベース)、モリス(ドラム)は野菜・肉・魚に扮して登場。いったい何事だ?と思いきや、北島、「『ビクターコック祭り』やと思うて来てもうた!」と大慌て。四星球が「ビクターロック祭り」に出演するのは、大阪公演を含めると今回で4回目。もはやこのフェスに、そしてビクターに欠かせないバンドになりつつあるというのに……。盛大な勘違いに場内爆笑である。

「金にならないバンドをお世話してくれるビクターにどう恩返しするか。それはもう、今日盛り上げることだと思ってますので!」と「クラーク博士と僕」でスタート。「25分間で4曲演奏」という彼らにしては高密度なセットリストを駆け抜けた。最新アルバム収録曲「いい歌ができたんだ、この歌じゃないけれど」では、北島が観客の男性に肩車されフロアを一周。「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」では、「V.I.C.T.O.R.ビクター!」と歌詞を替え、巨大ニッパーくんも登場。本来の主役であるまさやんが、その陰に追いやられてしまうというまさかの展開もあった。いずれもこのバンドのライブでしかまず見ることのない光景だ。 

ラストには「go!go!vanillasのプリティの復活を祈願しまして、やらせてください!」と「妖怪泣き笑い」が演奏された。北島曰く、以前ファンから「リウマチで腕が上がらなかったのに四星球のライブの時は腕が上がった」という報告を受けたことがあるらしく、ここで「四星球は医療です」と堂々宣言。実際効用があるかどうかは分からないけども、そういう、まっすぐな情熱、理屈で説明できないきらめきが四星球のライブにあることは確かだ。今日のライブを観た人は彼らのライブが「笑えるのに泣ける」所以を改めて噛み締めることができたのではないだろうか。某3分間クッキングのSEとともに去る4人の背中がいつもより大きくみえた。

[Text by蜂須賀ちなみ]
写真:BARK STAGE:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER) / ROAR STAGE:タマイシンゴ(SOUND SHOOTER)

この記事の画像一覧

(全1枚) 大きなサイズで見る。

関連する記事

PAGE TOP