最大24 bit / 192 kHz録音、6つのオーディオ入出力+2系統のヘッドホンを使用可能
Native Instruments、「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」徹底レビュー(TuneGateをフォロー&リツイートで、抽選で1名様に製品をプレゼント)
Native Instruments、「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」徹底レビュー(TuneGateをフォロー&リツイートで、抽選で1名様に製品をプレゼント)
2019/07/02
Native Instrumentsからオーディオインターフェイスの新モデル「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」がリリースされた。最大24bit / 192kHzでの高音質なレコーディングに対応し、4つのアナログ入出力、2つのデジタル入出力、2つのヘッドフォン出力、MIDI入出力といった豊富な入出力端子を装備。大きなボリュームノブでのモニターコントロールに加え、DAWソフト「Ableton Live Lite」、ビート制作ツール「MASCHINE Essentials」、音楽制作パッケージ「KOMPLETE START」、DJソフト「TRAKTOR LE 3」、音源やエフェクトとして同社の「MONARK」、「MOD PACK」、「REPLIKA」といった様々なソフトウェアが付属している点も見逃せない。バンドミュージシャン、コンポーザー、トラックメーカー、アレンジャー、DJなど、どんなジャンルのクリエイターも要チェックの製品だ。
まず「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」の第一印象から書いていこう。パッケージから本製品を取り出し持ち上げてみると、ある程度の重みと鏡面仕様の筐体が非常に美しく、ちょっとリッチな気分にさせてくれる。2万円代でこの見た目と性能、バリュー感があれば、他社製品とは一線を画すレベルだと誰もが感じるはずだ。
そして、何といっても本機で最初に目を引くのが本体右側に配置されている「大型のボリュームノブ」だろう。オーディオインターフェイスと言えばレコーディングやトラックメイキング、ライブなどで利用するものだが、ケーブルの抜き差しやインプットレベルを調整する回数に比べると、実際にはボリュームを調整する回数の方がはるかに多いものだ。トラックメイクやミックス作業中はもちろん、リファレンスとなる音源をiTunes、YouTubeなどでチェックする際にもこのボリュームノブは活躍する。ある程度の大きさのボリュームノブが、手を伸ばすとサッと使用できるメリットは非常に大きいと思う。
「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」のトップパネルには視覚性の良いLEDのVUメーターが装備されており、4つのアナログ入力と1つのメインのステレオ出力を確認できるのもポイントだ。マイク、ギター、シンセなどのインプットレベルをリアルタイムで把握できるので、事前にレベル超過を防いだり、楽曲のマスターの音量レベルを視覚的に判断することができる。また、VUメーターの右側には48V、USB、MIDIの作動ステータスを表示するLEDも搭載されている。
「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」には2つのヘッドホン出力が用意されている。2人のプレイヤーで使ったり、プレイヤーとエンジニアで使うなど、レコーディングでの用途は様々だと思うが、いずれにしても2系統のヘッドホンのモニターレベルを個別に調整できる点がポイントだ。しかも、「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」はダイレクト・モニタリング機能にも対応しているので、入力音を直接モニター(レイテンシーのない状態でモニター)、もしくはオーディオ・プレイバックとブレンドしてモニターできるのも特徴だ。
※入力音とオーディオ・プレイバックは、ヘッドホン出力の左にある「INPUT/HOST」のツマミで設定可能
続いて、入力端子を見ていこう。フロント側にはコンボジャックが2系統、リア側にはライン入力2系統、S/PDIFデジタルステレオ入力1系統、MIDI入力1系統が用意されている。なお、コンボジャックは48Vファンタム電源に対応しており、「48V」のスイッチでオン/オフできる他、フロントでは前述したダイレクト・モニタリング機能用の「INPUT/HOST」ツマミに加え、接続する機器を切り替えるための「LINE/INST」スイッチ、モノラルとステレオを切り替える「MONO/STEREO」スイッチ、モニタリングする入力チャンネルの切替えを行なう「1-2/3-4」スイッチなどが用意されている。
出力端子は、リアにライン出力が4系統 、S/PDIFデジタルステレオ出力が1系統 、MIDI出力が1系統用意されている。特筆すべきはライン出力で、モニタースピーカーをつないで使うことはもちろん、CVに対応したアナログシンセ/モジュラーシンセをコントロールするための出力としても機能する(アナログ機材をCV/gateコントロール)。その他、リアにはバスパワーで駆動するUSB2.0端子、ケンジントン・セキュリティスロットも装備されている。
「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」には、Native Instrumentsの強力な音源やエフェクト、DJソフト、DAWソフト(Live 10 Lite)などが付属しており、買ったその日から音楽制作やDJプレイが楽しめるのもポイントだ。ここでは、「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」に付属してくるソフトについても触れておこう。
・MONARK
伝説的アナログシンセサイザーを再現した音源。太く、豊かなベースやリードサウンドを奏でることができる。
・MOD PACK
3つのクラシックなモジュレーションエフェクト(フェイザー、コーラス、フランジャー)に、ユニークな機能を搭載したエフェクトバンドル。
・REPLIKA
シンプルでパワフルなディレイ。ボーカルやシンセにかけると効果的で、モデルの選択やモジュレーション、フィルター、フェイザーの追加も可能。
・SOLID BUS COMP
ミックスの仕上げや、個別のトラックにも使えるパワフルなコンプレッサー。ナチュラルでタイトなサウンドが特徴。
・MASCHINE Essentials
直感的なトラック制作が可能なMASCHINEソフトウェアと、1.6GB分のサンプルやループなどのセット。
・ABLETON「Live 10 Lite」
Ableton Live 10の簡易バージョン。Liveの主要なワークフロー、インストゥルメント、エフェクトなど、音楽制作に必要な機能が全て揃っている。
・TRAKTOR LE 3
シンプルに本格的なDJプレイが楽しめるDJソフトウェア。
・KOMPLETE START
アーティストやミュージシャンから絶大の支持を得ている音楽制作パッケージ、KOMPLETEから厳選した計18種のシンセ、インストゥルメント、エフェクトなどのコレクション。
・2 FREE VOUCHERS
数多くのサンプルとループが利用可能なSounds.com*の2ヶ月間無料アクセスと、NIのオンラインストアで利用可能な¥3,180 相当のバウチャーが付属。
*Sounds.comは現時点で日本では未対応です。
エンジニア 堀 豊さんによる「KOMPLETE AUDIO 6 MK2」インプレッション
「KOMPLETE AUDIO6 MK2」は、コンパクトで軽量な筐体に、アナログのイン/アウトが4系統、S/P DIFのイン/アウトやMIDI端子、ヘッドホンアウトが2系統など、非常に強力な入出力系が備わっています。AD/DA部分は最高24ビット/192hz対応で、クセが少なく扱いやすい音質特性が特徴です。レンジが広いソフトシンセの再生も問題なく、マイクプリを通しての生楽器の録音の時のジャッジもしやすいと思います。さらに、アナログアウトからモジュラーシンセ用のCV出力ができるのも昨今のモジュラーシンセ・ブームに対応していて、ソフトウェアベースの制作環境を「もう少し拡張したい」というクリエーターにとっても、非常に使いやすいオーディオインターフェイスに仕上がっていると思います。
※詳しくは、サウンド・デザイナー8月号(2019年7月9日発売)の特集記事「入門機〜ミドルレンジ/ハイエンドモデルが大集合 今、人気のオーディオインターフェイス音質比較」でも紹介されています。
KOMPLETE AUDIO 6 MK2の詳細はこちら
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/audio-interfaces/komplete-audio-6/
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