7月30日東京・マイナビBLITZ AKASAKA

マオ from SID、『Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」』のファイナル公演を開催!

マオ from SID、『Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」』のファイナル公演を開催!

2019/08/03


マオ from SIDマオ from SID
カメラマン:今元秀明

 

マオ from SID
シドのヴォーカリスト、マオによるソロプロジェクト、マオ from SID、『Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」』のファイナル公演を7月30日東京・マイナビBLITZ AKASAKAで行なった。
 
この「箸休めNight」のツアーが開催されたのは約2年ぶり。全5都市6公演(2部制)を回り、東京公演は“女性Vocalist Cover”と“男性Vocalist Cover”の2つのテーマで行った。最終日は“男性Vocalist Cover”。ギター、キーボード、ヴァイオリンによるアコースティック編成のシンプルなサウンドの中、珠玉のラブソングの数々を温かみのあるヴォーカルで歌い上げ、ヴォーカリスト・マオとしての真骨頂を見せた。2nd SHOWの終演後には日本橋三井ホールで12月11日(水)にアコースティック編成の「X’mas Acoustic Live 2019」、12日(木)にバンド編成による「X’mas Premium Live 2019」を開催することを発表し、会場を沸かせた。

静寂が流れる会場で、微かに聴こえるアコースティックギターとヴァイオリンの調弦の音。シドの華やかなステージとは一線を画す、マオのソロツアーのステージはとてもシンプルで、座席に座る観客の姿勢も思わずピンと立つ。ほどよい緊張感が広がる中、マオがステージに登場し、柔らかな笑顔で両手を広げてみせると、瞬時に温かな空気が会場を包み込んだ。ツアー最終日のこの日は「男性Vocalist Cover」の日。その一曲目に選んだのは藤井フミヤの「TRUE LOVE」。名イントロと名高いあのギターのフレーズから始まるマオの甘い歌に、会場は早くも酔いしれているようで微動だにせず聴き入っている。平成の名ラブソングの一つと言われるこの曲は、藤井フミヤがバンドの解散で悲しませてしまったファンのことを思って書いた曲だと当時語っていた。いつもファンを大切にしているマオの思いと、この曲の背景を重ねて思わず胸が熱くなった。

続いてピアノのイントロから福山雅治の「Squall」へ。「TRUE LOVE」同様、静かに想いを高めていくような楽曲はマオの中低音がとても活きる。「すごくリラックスした空間なので、普段の嫌なことも忘れて、俺の歌で浄化されてください。ラブソングが続きます」と、次に披露したのは久保田利伸の「Missing」。曲が進むにつれ熱を帯びていくマオのヴォーカル。歌い始めや終わりの声が微かにハスキーになるところなんかは、なんとも色っぽかった。
 
すっかり魅了された会場は、相変わらず静かに聴き入っている。そんな空気を打ち消すように、「ありがとね、ベイビー。ベイビー! ベイビー!」と呼び掛けて笑いを誘うマオ。「この箸休めNightってMCを普通にやればめちゃめちゃロマンチックになるはずなのわかってるけど、作れない。俺、そんなの作れない」と照れ隠し。そんなところが彼の愛される所以だろう。会場を和ませたところで、ツアー中、他では演奏されなかった井上陽水の「少年時代」を披露。ピアノとヴァイオリンによるイントロや、マオの肩の力の抜けた歌が、夏の日の涼やかな情景を描いていた。さらに夏をテーマにセレクトしたユニコーンの「自転車泥棒」や、大人の切ないラブソング、シャ乱Qの「シングルベッド」と歌い綴る。
 
この日、歌い終わるたびに「ありがとう」と口にしていたマオだったが、その心境を「歌っている間に想いがあふれてきて、『ありがとう』って気持ちになる」と語っていた。それはきっと、ファンに向けてのみならず、愛すべき音楽に対しての感謝でもあったのだろう。そんな言葉の後に披露したのは、自身が初めて作曲に挑戦した「最後の恋」。「自分の存在が誰かの何かのきっかけになれば」。そんな想いを託し、一つ一つの言葉に愛を込めて歌う姿が印象的だった。続くソロ曲「サヨナララスト」ではマオに合わせて観客が左右に手を振り、着席ながらも一体感を生んだ。そして、安全地帯の「ワインレッドの心」、尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」と、名バラードをじっくりと聴かせた。
 
楽曲の持つ情景を鮮やかに描くヴァイオリンの門脇大輔、ギター友森昭一、キーボードのnishi-kenによるアンサンブルと、情感豊かなマオのヴォーカルは相性もよく、チームワークの良さはMCでのメンバーとのやり取りでも垣間見ることができた。共有した楽しい時間を終わりにしたくないマオは、急遽予定になかった「違う果実」をプラス。今回のツアーで大きな手応えを実感したマオは、「ここで得たものは必ずシドに還元します」と宣言。ラストはピアノのイントロからしっとりと始まる「月」。夜空に輝く星のようなミラーボールの光の中、慈愛に満ちた歌声を響かせ、ステージを締めくくった。
 
最後に「今日はかなり出し切った感が強いライブでした」と満足気な表情を見せたマオ。ヴォーカリストとしての深みや表現力、そして強い求心力をこのツアーで見せてくれた彼が、今後どんなふうにさらなる進化を遂げるのか楽しみでならない。
 
文:大窪由香


マオ from SID
Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」<2nd SHOW>
セットリスト

 
01. TRUE LOVE
02. Squall
03. Missing
04. 少年時代
05. 自転車泥棒
06. シングルベッド
07. 最後の恋
08. サヨナララスト
09. ワインレッドの心
10. OH MY LITTLE GIRL
11. 違う果実
12. 月
 

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