2019年8月7日

ちゃんみな、2ndフル・アルバム『Never Grow Up』発売日に恵比寿The Garden Roomにてフリーライブを実施!

ちゃんみな、2ndフル・アルバム『Never Grow Up』発売日に恵比寿The Garden Roomにてフリーライブを実施!

2019/08/08


ちゃんみなちゃんみな
Photo:Hiroyuki Dozono

 

ちゃんみな
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ちゃんみなが2019年8月7日、2ndフル・アルバム『Never Grow Up』のリリースを記念し、恵比寿The Garden Roomにてフリーライブを行った。本公演は、CD購入者に限らず誰でも応募することが可能なイベント。200組400名を無料で招待したわけだが、一週間限定の応募期間にも関わらず、告知からたった数日で約1,000組の応募が殺到し、あっという間にプレミアムチケットになってしまった。
 
この日のライブには、従来のファン層である若い女性だけでなく、性別、年齢、さらには国籍さえも飛び越えて様々な人が集まっていた。ステージはホール中央にコの字形の道が用意されており、それをオーディエンスが取り囲むような形になっている。360度どこからも見渡せることができ、客席との距離が数十センチ程度しか離れていない。手を伸ばせば容易に届いてしまうほどの超至近距離だった。
 
客電が落ちた瞬間、割れるような大歓声が響く。アルバムと同タイトルの『Never Grow Up』のイントロと一緒にダンサーたちが現れ、少し遅れてちゃんみなが登場。そのあまりの近さゆえか、フロアはほとんどパニックかと思われるほどの興奮状態に陥った。
 
ダンサーたちと踊りながら、ヘッドマイクで歌うちゃんみな。天井からの照明がレインボークリスタルの衣装に反射し、赤、青、黄、緑と様々な色に染まる。ステージを四方八方に動き回り、その度にオーディエンスが悲鳴のような歓声をあげる。俳優・吉村界人が出演したことでも話題の『Never Grow Up』のMVは、公開数日ですでに100万回再生を超えたという勢いだ。男女を問わず多くの人が共感できるリアリティを切ないメロディで歌った新曲は、すでにファンにとっては定番の1曲と化しているようだった。
 
2曲目は『Yesterday』。各種インタビューなどで明かしている通り、この曲は大切な仲間に向けてつくった曲。ダンサーたちとのロープを使ったダイナミックな演出には、仲間に対するちゃんみなの信頼が表現されているようだった。
 
今回、リリース日にフリーライブを開催することは、ちゃんみな本人のかねての希望だったという。
 
「年齢的になかなかライブに来られない人のためにも、ぜひ無料でやりたかった。普段こんなにみんなの近くでライブする機会もあんまりないから、ぜひ楽しんでいって」というちゃんみなの言葉に、会場が大いに沸く。そして「かわいい!」というコールが起きる。
 
『Like This』ではムードを一転させ、ダンサーたちと色気のある絡みを披露。ジャケットのジッパーを下ろすだけで大きな歓声が起き、セクシーな雰囲気を演出。また、海外でも注目されつつある『Doctor』は、イントロが流れた瞬間に絶叫とでも言うべき大声援が起き、Aメロからオーディエンスも大合唱。「ニキニキ」や「ピチピチ」といった特徴的な合いの手も自然と入り、強烈な一体感に会場が包まれた。
 
さらには『Call』もイントロの時点で大絶叫。多くのオーディエンスがペンライトをかざし、身体を揺らし、手を挙げる。そうしたオーディエンスの気持ちに応えるように、ちゃんみなもフロアに向かって手を伸ばし、オーディエンスの手を握る。超至近距離ライブでしかありえない距離と光景に、会場の熱は右肩上がりだ。
 
「付き合っちゃいなよ 浮気されろ」というパンチラインは、ただインパクトがあるだけでなく、多くの若い世代が共感を寄せる言葉でもある。今の時代の恋愛観を端的に表しているのだろう。シンプルだが本質的な歌詞は記憶に残りやすく、さらには「具体的で、共感しやすい」といった特徴もあり、今回のアルバムのひとつの到達点と言えそうだ。
 
「後ろの関係者のみなさんもよかったら歌ってください。パーティーなんでね」と関係者まで煽ると、ライブはお祭りモードへ。そしてラストは『SAD SONG』。00年代アメリカのロックをベースにしたちゃんみな初のバンドサウンドの楽曲は、ダンサーやスタッフ、普段ライブに来てくれるオーディエンスなど、身近な人々に向けてつくられたということもあり、初回限定盤CDとダウンロード・アルバムののボーナス・トラックとして収録された。それゆえに、まだファンの間でもそれほど浸透していないかもしれない。しかしこの曲は、ヒップホップでもクラシックでもなくロックという、もうひとつのちゃんみなのルーツを強く感じさせる曲。これも彼女の一面であり、ようやく形にできたひとつの本質でもある。
 
「初めてこういう曲を描いたのでちょっと緊張しているんですけど、みんなのための曲です」そう言ってスタンドマイクで歌う姿はまるでロックスターのよう。フロアからは手拍子が起き、分厚い音とグルーヴと多幸感に包まれたライブはロックフェスの終盤といったムードだった。
 
そして最後には、『CHOCOLATE』を披露。ライブで定番の人気曲は、やはり全力の大合唱が起きる。ラップ部分や英語歌詞も多いのに、ほとんどのオーディエンスがほぼ完璧にマスターしているから驚きだ。マネしやすいサビのキャッチーな振り付けもあいまって、この日一番の大盛り上がりを見せた。「こうやってみんなに囲まれて音楽ができているんだなと心から思いました」と感謝を述べると、温かい拍手が起きる。
「今回のアルバム、たくさん愛してください。たくさんわたしの愛が詰まっている作品です。少しでも伝わればと思うし、1曲でもみんなの助けになればと思う。そうでなくても、みんなの人生の一瞬に何かが刻まれるような作品になればいいなと思っています。みなさん、よかったら、これからも応援し続けてください。ありがとうございました」
 
こうしてしっかりと感謝を述べ、何度もフロアにおじぎして手を振り、大声援に包まれながらちゃんみなはステージを後にした。ライブが終わり、エンディングSEとして『Never Grow Up』が流れても、しばらくフロアのざわめきは収まらず。多くのオーディエンスが熱い感想を述べ合いながら余韻に浸っていた。
 
超至近距離と360度の特別なステージはオーディエンスを熱狂の渦に巻き込み、約2年ぶりのアルバムリリース日に行われた限定フリーライブは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。
 
文:山田宗太朗
 
■セットリスト
M1. Never Grow Up
M2. Yesterday
M3. Like This
M4. Doctor
M5. Call
M6. Sad Song
M7. CHOCOLATE
 

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