小型軽量で電池駆動も可能!
【動画付き】Blackstar「SUPER FLY」徹底レビュー(ストリートへ気軽に持ち出せるギターアンプ)
【動画付き】Blackstar「SUPER FLY」徹底レビュー(ストリートへ気軽に持ち出せるギターアンプ)
2019/10/04
●マイク/ライン入力用とギター入力用の独立した2系統のアンプを内蔵
SUPER FLYの特徴を一言でいえば「マイク、ギター、Bluetooth接続によるスマホ/音声機器、ライン機器という4つの音源を同時に鳴らすことができる小型アンプ」です。小さな筐体ですが、弾き語りスタイルにマッチした2系統の独立したアンプを内蔵しており、これ1台でボーカル/ギターのバランス調整はもちろん、オケのセッティングも行えます。ここでは、主にマイクやギターの接続に利用するインプット1と2から詳しく見ていきましょう。
インプット1は、入力にXLR/6φフォーンのコンボ端子を備え、マイク/ライン入力の切り替えが行なえます。BASS/TREBLEの2バンドのトーンコントロールとREVEEBセンドのツマミが用意されていて、ボーカル用のマイクはこちらに接続します。
一方のインプット2はギター入力用で、アンプが不可欠なエレキギターはもちろん、ピックアップ内蔵のアコースティックギターにも対応しているのがポイント。接続するギターに合わせて「ACOUSTIC/ELECTRIC」スイッチで特性を切り換えて使用します。インプット1との比較では「GAIN」ツマミが追加され、ELECTRICを選択時にODボタンをONにするとGAINを上げていくことでハードな歪みを得ることもできます(OFFではクリーンなアンプサウンドとなる)。
▲エレアコを使った演奏
▲エレキギターを使った演奏
▲各チャンネルとも、2バンド(BASS/TREBLE)のトーンコントロールとリバーブ・センドによる音作りが可能。ギター用のチャンネル2には「GAIN」のツマミも用意される
●Bluetooth接続によりワンタッチでスマホ内の楽曲が再生可能
Bluetooth接続によって、ワイヤレスでスマホ内の楽曲をSUPER FLYで再生できます。接続の操作は、SUPER FLYのパネルにあるBlutoothボタンの長押しでスマホに認識させたSUPER FLYを選ぶだけと簡単。あとは、スマホで再生や音量調整の操作をするだけです。
▲本体のBluetoothボタンで対応機器をサーチ&認識させる
▲BT対応機器(スマホ含む)の音が再生できるようになる
SUPER FLYは小型ながらもスピーカーを2つ内蔵したステレオのアンプなので、あらかじめ作成しておいたバックトラックをスマホに保存してステージ上でカラオケとして再生したり、出先で楽曲をチェックしたい場面ではスピーカーで鳴らせば皆で聴けるので便利です。また、Bluetooth非対応なオーディオ機器との接続用にライン入力端子も備えています。こちらは、MP3プレイヤーを繋いだり、バックトラックを作成したノートパソコンやタブレットのDAWと直接接続したいときに使います。
●運搬用バッグや補助バッテリーなどオプションも充実
▲専用のGIG BAGは肩から下げるストラップもあるので、SUPER FLYを持ち運ぶならマストアイテムだ。マイクやケーブルなどの小物をポケットに収めれば、バッグに入れたSUPER FLYとギターだけ持ち出せば野外パフォーマンスの準備はバッチリだ
SUPER FLYは、野外へ持ち出して使う場面を想定したオプションも充実しています。まず、SUPER FLYの運搬や保護に便利なGIG BAGがお勧め。ポケットも備えているので小物類も一緒に入れられるし、バッグから出さなくてもパネルにアクセスできる点も便利です。外への持ち出しを考慮した小型軽量アンプはありますが、いざ、運搬となると意外と"入れ物"で苦労するので専用バッグの存在は心強いでしょう。
▲SUPER FLYは単3電池8本で駆動できるが、オプションとしてACアダプターや外部接続の補助バッテリーも用意される。電源が不安な野外でも安心だ
単3電池8本でOKのSUPER FLYですが、屋内やAC電源が確保されている野外では専用のACアダプター「PSU-2パワー・サプライ」を利用すると電池の残量を気にすることなく存分にパフォーマンスすることができます。また、補助バッテリー「PB-1パワーバンク」を用意すれば最長で9時間のバッテリー駆動も可能と、電源にシビアな野外でも安心して使えます。
なお、これらのオプションを1つのパッケージに同梱した「SUPER FLY PACK」も用意されています。
●拡張キャビネットの追加でパワーアップが図れる
SUPER FLY本体の出力12Wで不足するような場面では、オプションの「SUPER FLY ACT」が活躍します。XLRケーブル1本で簡単に接続できる本体と同じく12Wの出力を持った電池駆動が可能なパワード・キャビネットです。本体側スイッチにより、それぞれをステレオで使用する「デュアル」と本体とキャビネットでL/Rを振り分ける「スプリット・ステレオ」が切り替えられるので、ステージのレイアウトに応じた音響が選択できます。
▲同じデザインのパワード・キャビネット「SUPER FLY ACT」を加えれば、12W+12Wの出力が得られる。2本のスピーカーをペアにしてL/Rとして使うだけでなく、それぞれを独立したステレオ・スピーカーとして使えるので、ストリートで鳴らす際のスピーカーレイアウトの自由度が高いのがポイントだ
●角度をつけて設置できるチルト機構やPAスタンドマウントも用意
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ストリートでの演奏に何が必要かを考えて作られたSUPER FLYは、"持ち出すこともできますよ" という汎用ギターアンプの使い勝手に満足できない人にピッタリな製品です。また、生歌+アコギでパフォーマンスをしている人にも、よりパワフルなサウンドをオーディエンスに届けるためのツールとして魅力ある製品だと思います。
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