全国13カ所をまわるツアーの幕開け

the peggies、10月18日ワンマンツアー『the peggies tour 2019 - YELLOW -』のオープニング公演が北浦和KYARAで開幕!

the peggies、10月18日ワンマンツアー『the peggies tour 2019 - YELLOW -』のオープニング公演が北浦和KYARAで開幕!

2019/10/20


the peggiesthe peggies
カメラマン:Mai Sakai

 

the peggies
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10月18日、ワンマンツアー『the peggies tour 2019 - YELLOW -』のオープニング公演が北浦和KYARAで開催された。全国13カ所をまわるツアーの幕開けとなる今宵はソールドアウト。小雨の降る肌寒い天候のなか、開場前からKYARAの前には長い列ができていた。ガールズロックシーンの最前線で進化を続ける彼女たちはどんなツアー初日を見せてくれたのか。
 
◎こりない青春のみずみずしさ
フロアを埋める観客の大歓声とハンドクラップに乗って、(北澤ゆうほ/Vo&G)、石渡マキコ(B&Cho)、大貫みく(Dr&Cho)が溌剌と登場。シンバルのカウントを合図に、すかさず北澤が「スタンドバイミー」を歌い出し、ステージは幕を開ける。
 
キレのあるソリッドなギター、前のめりで骨太なリズム隊。簡単に割り切れない、簡単には頷けない青春期のキラメキと苛立ち、もどかしさを言葉に乗せ、ときに高音いっぱいのフレーズが性急さを掻き立てる北澤の歌。高校時代からともに青い季節を過ごしてきた3人が一体となって転がり始める。
 
「一緒に踊って、歌って、最高の時間を作ろう!」
 
みずみずしくも無鉄砲なファイティングスピリット満点に弾け、「LOVE TRIP」「そうだ、僕らは」が続く。「ソールドアウト、ありがとう!」このツアーのために、私たちはめちゃくちゃ準備をしてきた。いいツアーになるためには、今日の皆にかかってる。皆、私たちに負けずにぶつかってきてほしい。自由に音楽とペギーズを楽しんで!」。北澤のMCを意気に受けて、フロアからは大歓声が沸く。
 
中盤パートは「JAM」「ネバーランド」「スプートニク」「金曜日の夜」「遠距離恋愛」と一気に5曲。北澤がカラフルなフレーズと多彩なカッティングを弾きこなしながら、夢や恋にこんがらがる心模様を歌で描いていく。石渡のうねるようなベースがバンドアンサンブルにメロディやアクセントをもたらす。大貫は笑顔いっぱいに小さな体で目一杯ドラムを叩きまくる。
 
the peggiesはありきたりなラブソングや応援ソングを拒否している。青春は綺麗ごとだけで割り切れるものではない。当然、光があれば、陰もある。純情であり残酷なものである。キラメキはときに傷になり、涙になる。こんがらがってほどけないことだらけだ。しかし、何かをつかみたいなら、答えがわからなくても、先が見えない未来を切り拓いていく勇敢さがいる。そこには迷いも恐れもある。でも、だからこそ、やっぱり勇敢でなければならない。大人が“当たり前としていること”には簡単には頷けないのだ。
 
3人の闘争心と連帯感、それに精一杯のコール&レスポンスで応えようとするフロアの盛り上がりを見ていると、そんなことが頭に浮かんできた。“当たり前とされていること”にイエスと言わないアティチュードに満ちたthe peggiesは“こりない青春のみずみずしさ”の象徴だ。
 
◎夢を追い、あてのない旅は続く
今回のツアーは、“新作を引っさげてのツアー”というありがちなお題目がない。それはthe peggiesがお約束事がなくてもツアーができる実力をつけてきた証でもあり、同時に“掛け値なしのthe peggies”をぶつけることでもある。中盤パートで披露した「金曜日の夜」は3人が高校時代、軽音楽部の部室で作り上げたナンバー。この曲を書き上げた当時の北澤は15歳。今から9年前のことである。3人は大きな舞台を目指して突き進む旅の途上にあるが、その足取りの一端も踏みしめながら続くこのツアーで、一回り大きくなることだろう。
 
ステージは新曲の「YELLOW」、タイトル通り胸の鼓動がまぶしさとともに躍動する「ハートビート」、ダンサブルな「I 御中」を挟み、佳境へ向かう。
 
「私たちには見えてるよ!」
 
ステージ上の照明がフロアを照らす。ギュウギュウ詰めのフロア後方では3人の姿はあまり見えない。ただ、北澤のこの言葉を聞いて、3人と観客は同じ旅を戦う仲間なんだなと思えた。
 
「ついてこられるか!」。北澤の声が響く。フロアのハンドクラップとコール&レスポンスはラストスパートに向けて勢いを増す。「する」「GLORY」「マイクロフォン」「君のせい」と一気に駆け抜ける。一筋縄ではいかないけど、本当は誰よりもまっすぐな純情が溢れてくる。“私は私。君は君。みんな変わっていてもいいじゃない。行こうぜ!”。3人が力いっぱい投げかけるそんな発破がまぶしくも心地いい。汗と笑顔でむせ返るなか、本編のステージは終了した。
 
アンコールの1曲目はフロアの大合唱に包まれた「明日」。続いて「今回のツアーのテーマは私たちらしさ。いろんなペギーズを真正面から伝えたい。みんなともっともっと大きな舞台に行きたい」と言う北澤が「どんなときも私たちの背中を押してくれる曲」と締めて披露したデビュー曲の「ドリーミージャーニー」が鳴り響き、ツアー初日は幕を閉じた。
 
夢を追い、あてのない旅は続く。全国13カ所をまわる今ツアーのセミファイナル公演は12月1日、渋谷O-EAST。ファイナルは札幌SPiCE。どんな姿で戻ってくるのか楽しみに待ちたい。
 
文=山本貴政
 
【the peggiesライブ情報】
全13公演 ワンマンツアー
the peggies tour 2019  - YELLOW -
11月3日までの公演チケット一般発売中!!
 
10月18日(金) 北浦和 KYARA !!Sold Out!!
10月21日(月) 横浜 BAYSIS !!Sold Out!!
10月24日(木) 高松 DIME      
10月25日(金) 福岡 DRUM Be-1  
10月27日(日) 熊本 B.9 V2     
10月29日(火) 広島 CAVE-BE    
10月30日(水) 神戸 VARIT.     
11月03日(日) 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
11月24日(日) 松本 ALECX      
11月27日(水) 名古屋 JAMMIN'
11月28日(木) 大阪 BananaHall
12月01日(日) 渋谷 TSUTAYA O-EAST
12月14日(土) 札幌 SPiCE
 
ご購入・詳細はこちら http://thepeggies.jp/live/archive/?46041
 

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