アコースティックギター1本と自身のボーカルのみで展開

「大石昌良の弾き語りラボ2019」ホールツアーファイナルin中野サンプラザホール オフィシャルライブレポートが到着!

「大石昌良の弾き語りラボ2019」ホールツアーファイナルin中野サンプラザホール オフィシャルライブレポートが到着!

2019/12/26


大石昌良

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大石昌良
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オーイシマサヨシとしてアニソンでも活躍するシンガーソングライター・大石昌良による「大石昌良の弾き語りラボ2019」ホールツアーファイナルとなる東京公演が、12月24日に東京・中野サンプラザホールで開催された。

 11月から12月にかけて開催された「大石昌良の弾き語りラボ2019」サテライトツアーを経て、愛知からスタートしたホールツアーの千秋楽。「弾き語りラボ」という名の通り、ライブは日本一の弾き語リストを目指す大石昌良が、アコースティックギター1本と自身のボーカルのみで展開。大石は研究所(ラボ)の所長、集まった観客は研究員として弾き語りのアップデートを目指した。2人のピエロによる余興、そして当日研究所の助手として影ナレを担当した声優・鈴村健一によるアナウンスを経て、真紅のスーツを着た大石がステージへ。自己紹介ナンバーとしてお馴染みの「ピエロ」を歌い始めると、1曲目から集まった観客は手拍子で応える。

トランペット、スキャット、ギターをいずれも「俺!」と紹介し、1人のステージを印象づけると、続いてはしっとりとした歌い出しから「幻想アンダーグラウンド」を披露。哀愁・物悲しさを漂わせたかと思えば、続く「ファイヤー!」では真っ赤にライトアップされたステージで、シャウトも交えながらハイテンションなパフォーマンスを見せた。ライフワークとして毎年実施している「弾き語りラボ」といえど、初参加という観客も少なくない。コール&レスポンスが必要な曲の前に必ず練習をはさむのは、誰も置いていかない大石のライブならでは。十分な練習時間を設けたあとには「新しい弾き語りをアップデートしようぜ!」と次なる曲へ観客を盛り上げる。

妖しげに光るライトに照らされながら「パラレルワールド」を色気たっぷりに表現すると、続くのは焦燥感を醸しながら疾走感溢れるナンバー「ボーダーライン」。ギターを叩いたり、弦を弾いたり、さまざまな音色を奏で1人の弾き語りとは思えない音の重層感を生んでいた。特徴的な演奏方法に加えて「観客の声や手拍子も弾き語りの魅力」と語る大石は、次の曲で会場に集まった2222人によるゴスペルを曲中に取り入れると発表。ライブ中のMCとは思えないほど入念な練習を経て、観客の混声とともに「おはよう」を歌い上げ会場はこの日一番の一体感に包まれた。なお、練習の仕上げとして大石が合唱中の観客を撮影。壮観な光景が彼のSNSに投稿されている。
https://twitter.com/masayoshi_oishi/status/1209466020252934146?s=21

 大合唱から一転、軽やかに別れを歌う「別れの種だね」、この日ならではのクリスマスソング「鍵っ子ノエル」、ライブでは定番の人気曲「眼鏡ダーリン」と、曲調の幅広さを見せる。「眼鏡ダーリン」は、眼鏡を借してくれると名乗り出た観客をステージに上げての盛大な小芝居も披露、お馴染みの流れで会場の笑いを誘った。文字通り会場と観客を巻き込むながらつくるパフォーマンスは「トライアングル」で最高潮に。歌い終えてからもしばらく続いた拍手に「鳴り止まない!」「これが弾き語りの限界を超えた景色か!」と興奮気味に語った。

 ライブは終盤に差し掛かるも熱狂は終わらない。独特のスラップ奏法から始まったのは、アニソンシンガー名義の「オーイシマサヨシ」としてのデビュー曲「君じゃなきゃダメみたい」。自身の声とギター、そして観客のコール・手拍子が1つになる曲に続いたのは「ようこそジャパリパークへ」。さらに「オマケ!」の一言から「オトモダチフィルム」を間髪入れずに歌い切った。MCで「自分を知る窓口はいろいろあると思う」と話した大石。2011年に再結成したロックバンド・Sound Schedule、大石昌良、オーイシマサヨシ、さらには作家、インターネットヒーロー(?)とさまざまな顔を持つものの、「どんな窓口から入ってもらっても愛してます」と感謝を述べた。

 最後は「唯一無二のうたうたいになる」という宣言とともにバラード「耳の聞こえなくなった恋人とそのうたうたい」でいったんステージを去る。アンコールではサンタ帽をかぶって登場した大石。武道館ライブや「NHK紅白歌合戦」出場という次なる夢を口にしつつ、大石昌良のデビュー曲「ほのかてらす」、スマートフォンのライトに照らされながらの「東京ループ」、ラストは観客の手拍子を交え大団円として『ストーリー」の3曲を披露。大石は研究所の所長として「今日の(ラボの)実験は大成功!」と高らかに叫び、およそ2時間30分におよぶ弾き語りラボは閉幕した。

クレジット:恩田雄多(KAI-YOU.net)

■セットリスト
01. ピエロ
02. 幻想アンダーグラウンド
03. ファイヤー!
04. パラレルワールド
05. ボーダーライン
06. おはよう
07. 別れの種だね
08. 鍵っ子ノエル
09. 眼鏡ダーリン
10. トライアングル
11. 君じゃなきゃダメみたい
12. ようこそジャパリパークへ
13. オトモダチフィルム
14. 耳の聞こえなくなった恋人とそのうたうたい

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En1 ほのかてらす
En2 東京ループ
En3 ストーリー
 

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