男女混合5人組ポップバンド
フレンズ、全国ツアー「シチュエーション・コメディー season4」のファイナル公演が2020年1月12日(日)、東京・LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)で開催!
フレンズ、全国ツアー「シチュエーション・コメディー season4」のファイナル公演が2020年1月12日(日)、東京・LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)で開催!
2020/01/14
カメラマン:TAKAHIRO TAKINAMI
男女混合5人組ポップバンド、フレンズの全国ツアー「シチュエーション・コメディー season4」のファイナル公演が2020年1月12日(日)、東京・LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)で行われた。昨年はシングル「楽しもう/iをyou」、2ndプチアルバム「HEARTS GIRL」をリリース。さらにメンバーの思い出の場所を巡る「青春チャレンジツアー」を開催し、各地の大型フェスでも存在感を示してきたフレンズ。“芽を出す”をテーマにしたツアーの最終公演で5人は、質の高いポップミュージックを中心に、エンターテインメント性に溢れたステージを展開した。
花や植物をモチーフにしたオブジェが置かれたステージにメンバーが登場。「“シチュエーション・コメディー season4”ツアーファイナル、はじまるよ!」(えみそん/Vo)という言葉とともに、華やかで切ないポップチューン「take a chance」、ドラマ「きのう何食べた?」のエンディングテーマ「iをyou」を披露し、会場を埋め尽くしたオーディエンスが楽しそうに身体を揺らす。
「本日のセットリスト、神セトリになっております! 最後まで楽しんでください!」(ひろせひろせ/Key/MC)という挨拶の後も、フレンズの豊かな音楽性を実感できるシーンが続いた。特に印象的だったのは、2ndプチアルバム「HEARTS GIRL」の楽曲。ドラマティックなメロディとダンサブルなサウンドが一つになった「Nothing」、男性目線の切ない恋愛感情を描いたバラード「12月のブルー」、
えみそん、ひろせひろせ、関口塁(Dr)、三浦太郎(Gt)がボーカルを取るヒップホップ・テイストの楽曲「0:25」。メンバー全員のセンスと技術がしっかり反映されたパフォーマンスもさらに向上。演奏力、キャラクターを含め、“全員が主役”感もまた、フレンズのライブの魅力だ。
さらに“2020年、メンバーに会ってほしい人”というテーマのMCでユルい空気を演出した後は、アコースティック・コーナー。長島涼平(Ba)がアップライトベース、関口がカホンを演奏し、「夜明けのメモリー」「またねFOEVERなどの人気曲をオーガニックなアレンジで披露した。「フレンズは今年、5周年イヤーになります!」(ひろせひろせ)「ふたりで『ベッドサイドミュージック』を作ってから、5年も経ったんですね」(えみそん)というやり取り、そして、「渋谷! ゲットだぜ!」「オー!」というコール&レスポンスから、ライブは後半へ。「楽しもう」(映画『今日も嫌がらせ弁当』主題歌)、ディスコサウンドとヒップホップが混ざり合う「HEARTS GIRL」などのアッパーチューンを次々と放ち、このバンドにしか体現できない多幸感が広がっていく。
「結成したときから、“東京ドームでワンマンライブをやる”ってずっと言ってて。このツアーを回って、“この5人で絶対に東京ドームに行きたいな”と思いました」(ひろせひろせ)という言葉に導かれた「地球を越えても」で本編は終了。アンコールでも、「パーティしよう!」「夜にダンス」といったダンスナンバーを披露し、会場全体を心地よい高揚感で包み込んだ。
ここでえみそんが、観客に向かって語り掛ける。「メンバーだけじゃなくて、いろんな人に支えられて活動を続けられています。人と人とのつながりでしょ? 5周年の今年、もっともっと楽しいことをやりたいなと思ってます。
みんなのことが大好きだから、みんなもフレンズのことを好きでいてください。よろしくね」という言葉に、観客からは大きな拍手が送られた。最後は「ベッドサイドミュージック」。えみそん、ひろせひろせの初めての共作曲であり、フレンズ結成のきっかけとなった名曲によってツアーはエンディングを迎えた。
この日のMCでも語られていたように、フレンズは今年、結成5周年を迎える。最初のアクションは、5月から6月にかけて開催される東名阪ツアー「クゥインクゥエニィアルクィンテットツアー」(5月28日(木)@名古屋ボトムライン/5月29日(金)@大阪バナナホール/6月5日(金)@東京TOKYO DOME CITY HALL)。その後もアニバーサリーイヤーを祝う活動が続く予定だという。優れたポップネスに支えられた楽曲、そして、“楽しいこと”がたっぷり詰まったライブによってフレンズは2020年、さらなる飛躍を果たすことになりそうだ。
本文:森朋之
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