今注目の初音ミク、鏡音リン・レンモデルスピーカーを徹底レビュー!
「初音ミクスピーカーはバケモン!?」人気お笑いタレント&音楽プロデューサーにして熱狂的な初音ミクファンの古坂大魔王が『VL-S3BT MIKU』『VL-S3BT RIN LEN』を熱く語る!!
「初音ミクスピーカーはバケモン!?」人気お笑いタレント&音楽プロデューサーにして熱狂的な初音ミクファンの古坂大魔王が『VL-S3BT MIKU』『VL-S3BT RIN LEN』を熱く語る!!
2020/08/31
TSUKUMO(ツクモ)ブランドでパソコンおよびパソコン周辺機器を販売するProject WhiteとティアックがTASCAMブランドから2ウェイパワードモニタースピーカーの新製品「VL-S3BT MIKU(初音ミクモデル)」と「VL-S3BT RINLEN(鏡音リン・レンモデル)」をリリースした。今回「初音ミクがなければピコ太郎の成功はなかった」と公言し、タレント活動の合間に音楽プロデューサーとしても活躍する古坂大魔王に、この「VL-S3BT MIKU(初音ミクモデル)」を自宅スタジオで試聴していただきリモート・インタビューを行なった。
取材:編集部(斎藤一幸)、ティアック株式会社(加茂尚広)
※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。
古坂:そうですね。今でこそ入りがDTMっていう人も多いと思うんですけど、僕の場合、音楽よりも「お笑い」にしか興味のない子供だったんですね。音楽は不良がやるものだと思っていて(笑)。僕らの世代だとBOØWY、ZIGGY、UNICORNといったあたりなんですけど、それらの音楽より僕の場合は「お笑い」に憧れたんですね。とんねるずとかドリフターズとか音楽を絡めた「お笑い」というものが好きだったんです。映像コントや音楽コントに凄い興味があって。
──実際に何かやられたりとかされたのですか。
古坂:自分でラジオ番組とかに音楽をマッシュアップさせて送ったりしてました。でもギターも弾けない、ピアノも解らない、楽譜も読めないのでカセット・レコーダーを2台準備して1台で「アントニオ猪木のテーマ」を流しながら、もう片方で録音しながらマイクを叩いてバスドラのリズムを4つ打ちで入れたりとか、もう音楽を演奏するというよりは録音をするって方がメインだったんですよ。
──いわゆる多重録音ですね。それはおいくつぐらいの時ですか。
古坂:一番最初は小6でコントテープを作って、それに音楽を入れてラジオ番組に送ってたんですよ。でも当時はDTMっていう概念も無くて、パソコンがまだマイコンと呼ばれていた時代で、MSXとかが主流でしたね。その後、お笑いをやるために、東京に出てくるんですが、時代的にはPRODIGYとかケミカル・ブラザーズのようなデジタル・ロックがど真ん中でした。当時、自分たちのお笑いの登場曲っていうのが、全部お決まりのやつばかりで、それがDVDとかになると著作権フリーのサンプル曲みたいなものになって、それはダサくて嫌だったんですね。その頃、曲を作れる人の家に行ったらパソコンがあって。これで作るんだよっていうのを知ったのが18〜19歳ぐらいなんですよ。今はローランドLAのトップなのかな、高見君って人がいるんですけど、彼が大学生の頃に出会って「パソコンで全部で曲が作れるよって」のを教えてもらって。僕はその頃はサンプラーで曲を作ってましたね。
──機材的にはどのあたりですか。
古坂:ローランドのSPシリーズですね。サンプラーのSP-808とシーケンサーのMC-303、これをMIDIで繋いでMDに多重録音してました。それで自分のライブとかをVHSビデオに落とす際に使える曲を作り始めました。20歳ぐらいかな。
ティアック(加茂):僕は古坂さんと2つしか歳が違わないんですけど、サンプラーだけでそこまで作りこむっていうのは、むしろ今の手法ですよね。一周してかっこいいですね!
──当時は打ち込みやサンプリングも制限が多かったですよね。
古坂:一番最初のサンプラーのMS-1は全体を通して1分しかサンプリングできなかったんで、いわゆる4つ打ちの1ループも組めなくて「ドン」のケツの余白を1秒とか短くして作ってました。本当に当時は1アタックぐらいで、でもそれでも一応30分ぐらいのライブとかやってましたね。
──機材に関する知識は独学ですか。タイムストレッチしたりとか。
古坂:僕は何でものめり込む癖があるんで、ずっーと触ってましたね、サンプラーを。当時はネットで情報を得るっていう事ができないんで、取り合えずテクノクラブに行って、機材持ってる人を捉まえて家に押しかけるんです。それで曲作ってる所を横で何日も見てるっていう感じでしたね(笑)。あぁ、オーディオ・インタフェースって良いのがあるんだ、マイクはカラオケマイクじゃダメなんだ、ダイナミックマイクだ、ってそういうのが段々解ってくるんです。そこで色々と自分なりに機材を集めていきました。ある時はリズムマシンしか無くて、ベースが無いので仕方なくタムを超低音にしてベース音に見立ててピッチを変えて、リズムマシンだけでアルバム1枚作ったこともあります。
──ピッチを変えてベースライン作るって、古坂さんの世代ではあまりいなかったでしょうね。
ティアック:このお話が凄いですよね。でも今、その手法で作曲されてる方が逆に多いんですよ。最近の若いクリエイター、DJなんかも、TASCAMのレコーダーで録音した素材をサンプリングソフトにいれてベースラインに加工してトラックメイキングされているんですが、今まさに古坂さんがおっしゃった作曲方法なんですよ。古坂さんはかなり先取りされていたんですね。
──そういった状況からボーカロイド(初音ミク)に興味を持たれた経緯をお聞きしたいのですが、まずはニコニコ動画の話からですかね。
古坂:初音ミクについては色々なところで話させてもらっているんですが、ニコニコ動画は初期の頃、初代原宿本社の頃から僕はお世話になっていたんです。それからずっとニコニコ動画を見続けていて、その間ずっと音楽も続けてたんですが、僕はすごいマニアックなテクノ、デジロックをやってて当時はまだEDMって言葉も無くて、テクノとかダンスってジャンルだったんです。当時僕はJ-POPのオリコン・シーンにまったく興味が無くて。J-POPはTKサウンドとかから続いて、ビジネス化してきた感じが凄いしてたんですね。
──音楽が消費財と言われ始めた頃ですよね。
古坂:だけど「音楽もお笑いもやりたいからやってるんじゃないのかなぁ」みたいなところがずっとあって。「やりたいことってなんだろうな」って考えた時に、当時のニコニコ動画とかの「歌ってみた」や「踊ってみた」だと思うんですよ。今でこそYouTuberがそうなんでしょうけど、日本での元祖はニコニコだった気がします。その中でボカロで作った曲が売れる気ゼロだったんですね。それはそうですよね。皆どこのレーベルにも所属してないから好き勝手なことできますから。
──自作楽曲を手軽に共有できる環境が整った時代ですよね。
古坂:そこに今の天才達がいっぱいいたっていうね。僕は一番最初が『初音ミクの消失』なんですよ。『消失』行って『裏表ラバーズ』行って『マトリョシカ』行くみたいな。そこで今まで聴いたことが無いジャンルの音楽が聴けたんですね。
──その頃はもうしっかりとDTMを初めていたのですか。
古坂:そうですね。Windowsでやってました。女の子のボーカルでレコーディングしたいんだけど、女の子で上手い人を探して家に呼んでレコーディング、ってめちゃくちゃハードル高いんですよ。そんな中、『初音ミク』は、さすがクリプトンさんやってくれました!っていう感じでしたね(笑)。僕らからすると『初音ミク』はシンセの一部だったんですよ。
──楽器としてっていうことですか。
古坂:そう、とにかく楽器として初音ミクを捉えていたんですね。僕の場合は人が作ったボーカルトラックをデータで貰ったりして。
──それにバックトラックを付けたのですね。
古坂:はい。もう最高の楽器が出たって一番最初に思って、確かあれ2007年でしたかね。その後、すぐ初音ミクがまさに『暴走』し始めて、映像は作られるは、人格みたいなものまで形成され始めて、鏡音リン・レンや巡音ルカとか一気に出てきて。日本人がもともと持つ唯物史観っていうか、いわゆる岩とか山とか川に人格が有るっていう価値観みたいなものが一気に初音ミクの所にガァーっと集まってきたと思います。さらに丁度その頃、探索機の「はやぶさ」が帰って来るっていう時で「はやぶさ」も人格を持ち始めていたんですよ。そこに初音ミクが『Starduster』を歌って、その『Starduster』と「はやぶさ」がリンクしたりして、そのブームが凄い好きでした。
僕の個人的見解ですが、いわゆる売れる気が無い曲にしか良い曲が無いと思ってるんですね。売れる気ってことはビジネス化したマネタイズされてる曲ってことですよね。そうではない、まったくマネタイズ化されていないもの、僕は破壊が創造を生むと思っているのですが、ボーカロイドはまさに破壊したと思ってるんですよね。歌わなくて良いんだと。歌わなくて良いのに、誰よりもその歌ってる人に、愛情を持ってファンが接するっていう新しいものを見たという。僕、初音ミクのライブを初めて観た瞬間ぶっ飛んだんですよね。以前ゴリラズがグラミー賞でマドンナと共演したことがあって、あれはマドンナとコラボした映像と人間のリンクっていう感じだったんですが、初音ミクのライブはただのライブだったんです。みんな映像を観に行く気はなくてライブだったんですね。そこが凄いなって思って。
だから初音ミクというものは、僕は初めて楽器に感情や表情が付いたものだと思うんです。楽器のファンっていますけど、それって楽器を弾いているミュージシャンのファンじゃないですか。そうじゃなくて、「あの楽器を使ったらみんなが観に行く」っていう楽器って無かったと思うんですよね。
ティアック:しいていえばストラディバリウスのバイオリンとか、そういうノリかも知れないです。
古坂:そうそう、そういう何十億のレベルですよね。だから僕はそこが凄いなっていうので、色々なインタビューで話させて貰ったり、初音ミクの新聞に出させて貰ったりしました。
──楽器業界的にも画期的な出来事でしたしね。
古坂:楽器を弾けない人たちがアイデンティティーを出す場所って、昔は無かったんですよね。でも一番原始的な衝動だなと思ったんですよ。楽器を弾いて自分のフレーズを一般の人に届けるまでって、上手くなるとか、バンドを組むとか、すごい敷居が高いですよね。だけど自分で思いついたメロディーを初音ミクに歌わせて、演奏とかは今なら適当に伴奏付けれるソフトもあるじゃないですか。そこで適当にコード進行を書けば勝手にできますからね。これって本当に原始的だなって思うんですよ。あとはうまい人が勝手にそのサンプル貰って作り始めるとか、映像作れる人は映像付けちゃうとか、まさにクラウド・ミュージックの始まりだったなって。
ティアック:ちなみに我々も6年ほど前から、オーディオ・インターフェースやマイクを知ってもらうために、ニコニコ超会議で「歌ってみた」のレコーディング体験ブースを出したんですけど、その時に一番衝撃を受けたのがブースに来る方、数百人ぐらい来て下さったのですが、ほぼ全員が歌詞を見ないで『千本桜』を歌うんですね。これには衝撃を受けました。それからボカロ楽曲を聴きだしたら、こんなに良い曲がたくさんあるのかと。大人は誰も知らないのに、子供がみんな知ってるボカロ音楽というものが、なにより衝撃でした。
古坂:日本の音楽限定で言うと、小室さんやつんく♂さんとかが変えたメジャー・シーンがあって、それ以降の平成中盤から後半にかけてはオタク達が活躍していると思うんですよ。音楽シーン全体をアイドルオタク、アニメオタク、DTMオタクが。そして、アニメ界で言うとやっぱり僕は京都アニメーションだと思うんですよね。京アニが作るものがアニメ音楽にもの凄い影響を与えた。理由は単純で、アニメファンだけで元々分母数が多いんで、ビジネス化、マネタイズしなくても勝手に売れるんですね。勝手に売れるところに新しいものが生まれるし、つまり挑戦できるんですよ。
アニメってOPが1期と2期で変わった場合に、「さぁ、どうなるんだ?」っていう、とてつもない期待の中で「裏切ってやれ!」っていうひねくれ者が集まっていると思うんです。「らきすた」とか「日常」とか毎回OP、EDに変態的な曲を持ってくるし、それがさらにパソコンの世界に入って行った時に感化された若者達が新しい才能を開花するっていうね。人付き合いが悪い、友達が少ない、あとインターネット的に繋がってはいるけど実際に会ってレコーディングしたりバンド組んだりはめんどくさいって人達が、一斉に初音ミクに流れたと思うんです。才能が。だから今のひねくれ者達の音楽が聴けるっていう面ではボカロが最高だと思ったんですよ。
──表現的にボカロにしかできないことも要因ですか。
古坂:人間が歌えないスケールで歌う、人間が歌えないオクターブで歌うっていう所にしか発見が無いって思ったんで。変な話、何やっても良いんだっていう自分の中での確認という意味ではボカロは最高でしたね。で、逆に若い子たちはこれ位の刺激が無いとつまんないんだろうなって思いました。J-POPって、もしかしたら今、おじさん、おばさん達が聴いてるのかなって。僕らの子供時代は歌謡曲でしたよね。で、その歌謡曲すら馬鹿にされていたんですよね。やっぱり演歌とか民謡とかそういう流れから歌謡曲、J-POPへと流れていったんですが、J-POPももう最先端ではなくて、それよりもネット内ミュージックっていうのが日本的には最先端なのかなって思いますね。いわゆるネットの中で一部の人間に向けて作った曲、だからそういう意味では最先端の日本初の曲を聴くには、ボカロ曲を聴くのが一番良いっていう時期がありました。
古坂:はい。僕、普段使ってるモニター・スピーカーはYAMAHAのMSP5なんですよ。もともとスピーカーは大好きなんで色々なアクティブ・スピーカー、JBLとかクリプシュとか聴きまくるのが好きなんですけど、1万円台の価格帯の音ってだいたい想像がつくじゃないですか。「あぁ、この感じね」みたいな。けど、この『VL-S3BT MIKU』を聴いたらバケモンだなって驚いちゃって。これ初音ミクだからとかではなくて、もともと初音ミクモデルになる前の普通のモデルもありますよね。
ティアック:はい。黒で展開してます。
古坂:僕の自宅は防音なんで、爆音にしてそれぞれBluetooth®、ライン、ステレオミニの3つで試してみました。で、やっぱりBluetooth®で受けた音とラインでの音はもともと質が違うんで、Bluetooth®よりはラインの方が再現力があるのは当たり前としても、この価格でこのレベルって、僕は今まで聴いたことがないです。iPhoneのボリュームMAXと『VL-S3BT MIKU』のボリュームMAXだと低音はどうしても無理なところは出るんですけど、iPhoneを8ぐらいで『VL-S3BT MIKU』を10にしたら、このクラスでは最強に奥行きと広がりがあるんじゃないですかね。僕ビックリしました。
ちょうど今、自分でも自宅内にスタジオみたいな環境を作るために色々なスピーカー聴いていて。スピーカーって言い方変ですけど、なんで値段が高いかって言うと音が良いから高いじゃないですか。だからそこで安いスピーカーは用途ごとに変えるっていうか、例えば美容院でちょっと音鳴らすぐらいならこれぐらいで良いかみたいなね。
で、今回「これはモニタースピーカーなの?」と思いながら聴いてみたら、無駄な倍音も作らず、なるたけデッドにっていう印象で。ただ、やっぱり一番下の低音は正直言うと出ないところだとは思いました。
ティアック:そうですね。スピーカーユニットのサイズ上の限界はあります。
古坂:だから後ろから逃す空気で、なんとかバーチャル倍音で下の低音を出そうっていうね。この出音の広がり方は、1本2万5千円くらいのレベルっていう印象を受けました。モニタースピーカーとして成立させようっていう熱意がバンと効いて。ダンスミュージックとビートルズとアニメソングと自分の曲を聴いたんですけど、自分の曲はちょっと低音が出過ぎてて合わなかったんですが、ちゃんとマスタリングされてる音源を聴いたら、もう驚きました。試聴していて、家電量販店やオーディオショップの試聴コーナーでこれが置いてあって、他のやつと聴き比べたら、そりゃ売れるなって思いました。
古坂:初音ミクモデルって最高じゃないですか。まぁ僕ら初音ミクのファンはこのライトブルー、ターコイズブルーが来た段階で買うんですけどね(笑)。これ僕らの間ではテクノ色って呼んでるんですよ。ミクちゃんがシルエットでいるデザインも良いですよね。余計な主張がないというか、有名になったからできる隠し技といいますか。これ正面がプラスティックで横が木ですよね。
ティアック:そうです。木の上にPVCを貼ってコーティングしています。
古坂:この感じが僕はすごく好きです。で、あとは何が好きって、この奥行きと大きさですね。これはどんなこだわりがあったんですか。
ティアック:今はヘッドフォンで音楽を楽しんだり、クリエイターもヘッドホンで音を決めるという方が多い中、スピーカーで空気を通した音でモニタリングする必要性と需要に応えたいと考えました。
そのためには自宅でノートPCの横に置いて音を出せるサイズ感にはこだわりました。いわゆるリファレンスモニターとして成立させるというのが、製品の大前提だったのですが、音量を上げても変に歪まず、小音量でも大音量時と差がない再現性を高めるために、開発チームもかなり頑張ったと聞いています。
ティアック:どうもありがとうございます。
古坂:家で音を出したいっていう時にアパートだから爆音出せないとか、そんな環境じゃでっかいスピーカーがあっても意味ないですからね。そんな人には見た目も含めてこれがベストなんじゃないですかね。6畳ぐらいだったら、レベルのつまみは11時でいいですよね。これ最終的に出力は14Wでしたっけ。これで十分っていうぐらい出ますし。
で、この箱も最高じゃないですか。僕らこの箱の段階で買うんですよ、基本的には(笑)。そこにまさかのこの音ですよ。
ティアック:今回、TSUKUMOさんからお話をいただいた時に、どうしてもTASCAMでやらせていただきたかったんですね。ノンブランドのスピーカーで価格を落とすこともできたと思うのですが、私どもTASCAMもDTMの機材としてオーディオ・インターフェースを17〜8年やらせていただいておりますし、ボカロ作品を創作されるクリエイターを応援しております。また作曲をされるボカロPはもちろんですが、一般のファンの方もモニタースピーカーを使っていただくことで、ボカロPが作曲をしているのと同じような環境でリスニングを楽しめるというのがひとつの狙いとしてありました。
古坂:なるほど、なるほどね。
ティアック:『VL-S3BT MIKU』はBluetooth®にも対応していますので、作曲、リスニングどちらの用途でも楽しめると思います。自画自賛の部分もありますが、音に関しては絶対に良いという自信はありました。
古坂:たしかに、自分が作った曲をiPhoneでずっと聴かれてたりすると、「それじゃわかんねんだよな」って部分はありますよね。僕が作る曲って結構、低音で笑わせるっていうのがあって(笑)。人って低音で笑っちゃうんですよね。「funny」以外のいわゆるサプライズの方で。DJ SNAKEの新曲とかでもサビに入ると低音だけとか、サブベースをずっと「ウィー、ウィー」ってやられると、いやいやマジかよそれサビかよっていう(笑)。だから、ある意味直筆ですよねモニタースピーカーっていうのは。
──あーなるほど。作者の。
古坂:小説家の直筆の原稿を読んでるっていうね。だから綺麗に清書されたものは、迫力ある自分の好きなスピーカーで聴けば良いんですけど、まさに加茂さんのおっしゃられているように、作り手がこの環境で聴いてたんだっていうのを知りたいっていう願望は出てくると思うんですね。SNSで繋がりたい文化ですから。その意味では、たしかにあのPがこの感じで家で作ったんだ、意外とこんな感じだったんだってなるのは面白いですね。
──このモニタースピーカーの特徴としてBluetooth®とラインインプットの切り替えスイッチが前面にあります。通常のモニタースピーカーではあまり見かけない仕様ですが、使ってみていかがでしたか。
古坂:前面にBluetooth®のマークがあるとどうしてもそういう系の音かなって思っちゃうんですけど、Bluetooth®で聴いてからラインに切り替えると本当にびっくりするんですよ。今回初音ミク、鏡音リン・レンとコラボっていうところに意味があって、言い方変ですけど、こういうモノって、良い音するって期待してないんですよね。僕ら初音ミクファンは初音ミクさえ描いてりゃ何でも買うんですよ。UFOキャッチャーの景品みたいなやつでも。ミクちゃんさえいりゃ、俺はもういくらでも金つぎ込むっていうぐらいの人達なんです。だから今回は初音ミクの痛車なのにSuper GTで優勝するぐらいのものですね。ミクレーサーっていますけど、ミクレーサーがレクサス倒したっていうイメージですかね。だからきっとブチぎれるほど売れるんじゃないかって思うんですよね。それさえ知ってくれれば。
ティアック:ありがとうございます。僕が数年前にテレビで古坂さんが初音ミクに関して語られていたのを拝見しまして、この方はクリエイター目線で音楽を捉えられている方だというのがずっと記憶にありました。だから是非このインタビューを実現したいと思ってました。
古坂:僕もティアックさんがこのレベルで製品を作ってくれたっていうことが本当にうれしかったですね。今回この企画受けて良かったです。どうもありがとうございました。
製品に関する情報および購入先について
製品ページ
VL-S3BT MIKU、VL-S3BT RIN LEN
https://tascam.jp/jp/product/vl-s3/top#miku_rinlen
【販売チャンネル】
ツクモ店舗
ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.、ツクモ名古屋1号店、DEPOツクモ札幌駅前店、ツクモ日本橋店
https://tenpo.tsukumo.co.jp/
ツクモネットショップ
https://shop.tsukumo.co.jp/features/mikuspeaker/
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