11月11日(土)に大阪・なんばHatch

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

2023/11/15

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

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MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCC、結成25周年イヤーのツアーセミファイナル公演を大阪で開催!

 

MUCCが、11月11日(土)に大阪・なんばHatchにて『MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」~カルマ·シャングリラ~』の最終公演を行った。

本公演は2022年に結成25周年を迎えたMUCCが、これまでにリリースしてきた過去のアルバムを再構築したセットリストで全国を巡るコンセプトツアー『Timeless』の第4弾。

すでに『是空・朽木の灯』『鵬翼・極彩』『志恩・球体』などのシリーズを重ね、今回のツアーでは『カルマ』(2010年)、『シャングリラ』(2012年)を軸に、10月1日の仙台公演から全国13公演を巡り、この日の大阪公演でファイナルを迎えることとなった。
 
この日は、開場BGMをミヤ(Gt)が選曲。ユクセック、レディー・ガガ、ダフト・パンクにケミカル・ブラザーズなど、”踊れる”ナンバーが続き、『カルマ』『シャングリラ』の作品イメージを彷彿とさせる。開演前から会場がほどよく熱を帯びていくと、定刻ちょうど、「鼓動」がSEとして鳴りだす。タイトルのままに心臓が脈打つように照明が点滅を繰り返し、オーディエンスのハンドクラップを煽るようにBPMが速まる。ステージにメンバーが登場し、逹瑯(Vo)がマイクスタンドを高々と掲げると、『シャングリラ』に1曲目に収録されている「Mr.Liar」へ。レーザーやミラーボールがギラギラとした光を放ち、フロアがライヴハウスからクラブへと変容していく。そのギラつく光は『シャングリラ』のジャケットそのもの。だけれど、そこに響く歌声は光と相反するように低く轟き、オーディエンスの興奮を底から煽っていく。
 
実は今回のツアーは会場ごとに『カルマ』『シャングリラ』、両作品のいずれかをメインにしたセットリストで構築されていた。この日の大阪公演は1曲目からわかるように、『シャングリラ』を中心としていて、続く「G.G.」もアルバムの流れに沿うようにサポートドラムのAllen(Dr)のマーチングドラムが軽快に鳴り、同じくサポートの吉田トオル(Key)の多彩なピアノとシンセサイザーが昂りをさらに高めていく。逹瑯が足を振り上げ、観客の掛け声も一層大きく響く。ミヤ(Gt)のエレクトロな雰囲気たっぷりの浮遊感あるギターリフが堪らなく気持ちがいい楽曲だけれど、11年前のリリース当時よりも楽曲のタフさが増しているように感じる。
 
サイレンが鳴り響き、真っ赤な警告灯がフロアを照らす。「狂っちまえば?」。逹瑯の不敵な笑みから繰り出したのは「サイレン」、今回の「~カルマ·シャングリラ~」ツアーでの会場限定発売のシングル表題曲だ。逹瑯は大股開きでしゃがみ込み、ダークでポップなメロを淫靡に歌い上げる。”負”のイメージはバンド初期を彷彿とせるけれど、現在進行形のMUCCのサウンドがしっかりと詰まっている。すでにこれまでのツアーで夢烏(MUCCファンの呼称)に十分に浸透してきたのだろう。何も言わずとも、息ぴったりにフロアが沸き上がっていく。
 
「ネガティブダンサー」ではバンドのコーラスだけでなく、オーディエンスの掛け声も相まってフロアのテンションがヒートアップ。『シャングリラ』はバンドコーラスがいつも以上に多用されたアルバムだったけれど、その作品が中心となると、この日のライヴは一層華やかさが増しそうだとますます期待が募る。続く「ブレア・ラビット」は2012年に発売されたライヴDVD『-MUCC 15th Anniversary year Live-「MUCC vsムック vs MUCC」不完全版『密室』』に収録されているもので、いわゆるレア曲。文字にすると、『シャングリラ』と同時期に制作された楽曲だとわかるし、改めてこのステージがバンドが築いてきたヒストリーに沿ったライヴなのだと身に沁みる。
 
「いいかい、大阪。今日はファイナルってだけじゃねぇんだ。『Timeless』ツアーのセミファイナルだ! (記念すべき日を)大阪を選んでやったんだ。ありがたく楽しめよ! 楽しませてくれよ!」。逹瑯が声高らかに叫び、「フォーリングダウン」へ。ビカビカに光り輝くミラーボールの下、ダンサブルなロックサウンドがオーディエンスの足元を揺らす。次曲「under the moonlight」は「サイレン」同様、今ツアーから披露されている新曲。80年代を彷彿とさせるニューウェイブ風のビートロックは最新作ながら、『シャングリラ』の世界にもぴったりとハマっている。今回のコンセプトツアーで歴代のアルバム作を軸に、多彩な「MUCC」像を見せてくれた彼らだが、『シャングリラ』『カルマ』はMUCCのライヴで”踊る”ことの楽しさを教えてくれた作品だったのだなと、改めてその存在感の大きさと、作品への愛が深まった。
 
YUKKE(Ba)のアップライトベースが冴える「ピュアブラック」ではジャジーな音色の中を逹瑯がエロティックに声を絡ませていく。かと思えば「狂乱狂唱~21st Century Baby~」では陰陽が急展開していく歌唱でフロアを圧倒。飴と鞭を織り交ぜた展開に夢烏は必死にくらいついていく。完成度の高まったツアーファイナルだけあって、互いに負けん気を見せる攻防戦のようなライヴに会場の熱気は高まるばかり。
 
「終わっちゃうねぇ…。(終わるのは)嫌だー!」。2022年4月から始まった『Timeless』シリーズのツアーを思い返し、思いを吐露する逹瑯。「愛おしい過去、見たくない黒歴史もいっぱい。でも、色んな思いを乗り越えてここにいることが素晴らしい。いつまでも無邪気で汚い笑顔を見せて空を飛んでいこう!」。相変わらずの天邪鬼なセリフだけれど、そこにたっぷりの愛が詰まっていることを夢烏たちは知っている。「MOTHER」では夢烏の想いも全部乗せ、優しさに満ち溢れた壮大なロックに誰もが手を高く掲げ、思いを受け止めていた。
 
「アルカディア」「約束」と、変幻自在なMUCCサウンドをこれでもかと体感させていく3人。前者を発表したときはサウンドのあまりの変貌ぶりに驚かされたけれど、芯にある哀愁を感じさせるメロディは彼ららしさに溢れているし、逹瑯が描く詞世界は想いを丁寧に拾い上げてくれる優しさが込められている。「行こうか!」、ミヤが声高らかに叫び「ニルヴァーナ」へ。感情を大いに揺さぶるミヤのギタープレイ、それを極限まで高めるYUKKEのグルーヴ。バンドの音を全て背負い、逹瑯が伸びやかな歌声で想いを昇華させていく。ライヴはそのまま『シャングリラ』の流れを汲むように、「You&I」「シャングリラ」で締めくくり、本編は終了。
 
アンコールでは「バンドもファンも、色んな人の魅せ場が多かったツアー。コロナ禍を経て、歓声や拍手にも変化が出て、色んな楽しみ方ができた」(逹瑯)と、改めて「Timeless」ツアーを振り返った3人。25周年イヤー中に開催したライヴツアーの本数は70本。さらにツアーの合間には対バンツアーやフェスにも出演し、85本を超えるステージを駆け抜けてきたという(5日に1本の割合だったとか!)。それでも「あっという間に終わってしまった」(YUKKE)と、バンドにとって充実した期間だったと語る。
 
逹瑯は「今年もお世話になりました! もうひとつお世話になりたい!」と、ツアーファイナルとなる12月28日(木)に東京国際フォーラムにて開催される「MUCC 25th Anniversary TOUR Grand Final Bring the End to『Timeless』&『WORLD』」についてもアナウンス。さらにここでは嬉しい報せも続々と届けられた。まずはニューアルバム『Timeless』の発売だ。今回のツアーでリリースされた会場限定シングルはもちろん、過去の楽曲を厳選し、
『Timeless』版として新録。アルバムと同名の「Timeless」という新曲も作り上げたという。ほかにも、結成25周年を記念したアニバーサリーブック「MUCC 不朽」も発売。どちらも発売日は12月28日(木)と、ツアー千秋楽と同日というアニバーサリー感たっぷりの作品となっている。
 
さらに、2024年2月14日(水)には今回のコンセプトツアーの一部を収録した映像作品「MUCC ライヴクロニクル5 25TH ANNIVERSARY 上巻」のリリースも決定。過酷なスケジュールのなかでこれだけの作品を作りあげたことに「すげーだろ!?」(逹瑯)とドヤ顔を見せると、観客は大喜びで拍手喝采を上げる。
 
嬉しいニュースにホクホクとしたところで、アンコールは「MAD YACK」「蘭鋳」とトドメを刺すようにタフでアグレッシブなサウンドを投下。「無事ここまで来られた! 残り少ないけど、最後までよろしく!」(逹瑯)と、ラストは「WORLD」でオーディエンスとともに大きくて温かな歌声を響かせ、思いを高めていく。ステージ背景にはレーザーで歌詞が映し出されていたけれど、何度も何度も共に歌った言葉は空で歌えてしまう。メンバーも夢鳥も多幸感たっぷりの表情を見せ、セミファイナルのステージはエンディングを迎えた。
 
次のMUCCのワンマンライヴは12月28日(木)、東京国際フォーラムでのツアーファイナル。
長かったツアーを経て、どんな楽曲が披露されるのかはまだ情報は届いていないが、新曲「Timeless」については「共に歩んでくれた人へのラブソング。愛を受け取ってほしい。みんなで歌えるところもあるので、ぜひ歌ってほしい」(逹瑯)とのこと。タイトルのままに、MUCCらしさ溢れる楽曲に仕上がっているのは間違いない。ぜひとも、ツアーを締めくくる千秋楽の舞台で披露してくれることを期待したい。
 
写真:冨田味我
ライター:黒田奈保子

『MUCC 25th Anniversary TOUR「Timeless」~カルマ・シャングリラ~』
11月11日(土) なんばHatch
SETLIST
 
1 Mr.Liar
2 G.G.
3 サイレン
4 ハニー
5 ネガティブダンサー
6 ブレア・ラビット
7 フォーリングダウン
8 under the moonlight
9 あすなろの空
10 ピュアブラック
11 狂乱狂唱~21st Century Baby~
12 夜空のクレパス
13 MOTHER
14 アルカディア
15 約束
16 ニルヴァーナ
17 You & I
18 シャングリラ
En1 MAD YACK
En2 蘭鋳
En3 WORLD

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