「片平里菜」をゲストボーカルに迎えたニューシングル!
東京スカパラダイスオーケストラ「嘘をつく唇」インタビュー
東京スカパラダイスオーケストラ「嘘をつく唇」インタビュー
2015/11/20
今回の曲は、歌詞で言うと「揺れて揺れ回ってきた」のところから思い付いた(by GAMO)
──続いて、楽曲に関してGAMOさんに伺います。普段はどのように作曲されているのですか?
GAMO:結構インストゥルメンタルを念頭においてるんですが、「あれ、これちょっと口ずさめるな」と思ったら歌ものとして仕上げていきます。で、インストの方が面白いと思えばインストで仕上げて行きます。
──それはサックスで作曲するのですか、それとも鍵盤で?
GAMO:僕の場合は鍵盤ですね。シンプルなピアノです。でも、何年か前に気付いたんですけど、ピアノをしっかり使うというよりも、メロディを口ずさみながら軽く弾くくらいがちょうどいいんですよ。鍵盤の場合、音がポーンと出ちゃうじゃないですか。なので、どうしてもそれに引っ張られてしまうわけです。以前はそれを譜面にしていたのですが、歌ものはそういった作り方じゃなくて、口で歌った方がいいんですよね。
谷中:鼻歌とかだと曖昧で音にならない音も入っているけど、結果的にその次への道筋が自由な感じがしますよね。
茂木:そうなんだよね。
──ちなみに、今回の「嘘をつく唇」ではどの辺りから思い付いたのですか?
GAMO:歌詞で言うと、「揺れて揺れ回ってきた」という部分ですね。
谷中:え、そうなんですか。初めて聞いた。
茂木:「レーレレ、レーレ、レーレレ、レレ」が最初! 面白い。それは初めて知った。
GAMO:それで、Aメロみたいなのを付けて、モチーフとしてはそんなのがあったんですね。それから広げていった感じです。
──茂木さんも曲を作られると思いますが、GAMOさんとはちょっと違うのですか?
茂木:僕は完全に鼻歌ですね。鼻歌をボイスレコーダーに録って、最近だとGarageBandなんかも使いつつ。それを最終的にメンバーに譜面に起してもらったりしながら作ります。だから完全に鼻歌です。
──その時は頭には太鼓の音が鳴っているのですか?
茂木:ビートは何となく鳴っていますね。やっぱり、ドラマー的な視点で「こういうビート感、テンポ感がスカパラに欲しいな!」と思いながらやっているんで。ドラムの音は鳴ってますね。
GAMO:発想が面白いですよね。ドラマーならではというか。僕らが思いもよらなかったことが出てきます。
茂木:僕がすごくリスナー的な体質を持っているというのもあるかもしれない。だから、今回の曲もすごく面白い構成にしたいなというのはずっと思っていて。それでGAMOさんがある程度曲を完成させた時点で、ある日「ポーンと!」思い付いて。
──そもそも、スカパラではデモ曲をどのように披露するのですか?
GAMO:譜面ですね。
茂木:みんな譜面ですよね。だから、今デモテープというのがないですね。
谷中:聴かせないね、誰も。デモテープを聴くと、デモテープみたいにみんなやろうとしちゃうから。譜面の方が先入観なくできる部分はあるかもしれない。
──その譜面には、細かく「ここは谷中さんこんな感じで」みたいなのも書かれているのですか?
谷中:ホーンセクションはまとめてだったりしますけど、そうですね。
茂木:ただ、川上さんとかもそうですけど「BPMは92で!」みたいにかなり練り込んだ状態でリハーサルに来ているんだけど、「もっとこうした方がいいんじゃない!」という感じで、アッという間にヒックリ返される瞬間が増えてきて(笑) だから、メロディーだけ考えて、後はみんなで意見を出し合って作ることもありますね。
──いい意味で原曲が崩されて行くわけですよね?
GAMO:そうですね。
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