「片平里菜」をゲストボーカルに迎えたニューシングル!
東京スカパラダイスオーケストラ「嘘をつく唇」インタビュー
東京スカパラダイスオーケストラ「嘘をつく唇」インタビュー
2015/11/20
レコーディングはいつも1発録り。その代わり「リハーサルは納得するまで繰り返す」(by茂木)
──今回の「嘘をつく唇」のレコーディングはどのように進められたのでしょうか?
茂木:基本は全員スタジオに揃って“せーの”で一緒に録りました。
谷中:リハーサルは結構しましたよね。
茂木:そうですね。リハーサル回数が多くて、でも当日の本番は多くて3テイクかな。
──それはいつもそういうスタイルで?
GAMO:そうですね。
茂木:その代わり、リハーサルは細かいところまで粘りますよ。数えてないけれど、6〜7回はスタジオに入って。その日の終わりに「今日の正解」ということでまとめをして、1曲通しで演奏するみたいな。
──日々、サウンドや奏法を研究されていると思いますが、今はどんな音が好みなんですか?
茂木:僕はいろんなCDを聴くんですよ。古いのから新しいのまで。でも、とくに好きなのはやっぱり60〜70年代のドラムの音かな。70年代のソウルとか。カーティスとかね。ただ、エンジニアさんに聞くと“当時のあの音、ミキサーの鳴りは今は出ない”なんていいますけど。
谷中:でも、新しい機材でやった方がいいかもしれないしね。
茂木:そうなんですよね。そこを探るべきですよね。
谷中:サックスとかも同じところがあって、60年代や70年代の音はいいんですよね。
GAMO:圧倒的な存在感があってね。何をもって良いというのはわからないんですけど。ただ、マニアックな話ですけど、ビンテージの楽器って今は成分的にも再現できないんだよね。昔の楽器には、今では違法のような身体に良くない物質も含まれていたらしいから。
谷中:真鍮(しんちゅう)の混ぜ方の問題ですよね。良い鳴りするやつは赤錆(あかさび)が出るなんて言いますよ。
茂木:でも、ヴァイオリンなんかもそうじゃないですか。ストラディヴァリは今の最高技術を結集しても作れないらしいし。
谷中:それって不思議なことだよね。だから、単なる懐古趣味じゃないんだよね。
茂木:ギターとかも、露骨に昔のものは音違うしね。
GAMO:ただ、当然現代の楽器の方が好きな人もいるし。
谷中:フルートとかは、わりとニューモデル主義らしいですよね。楽器によって違うのが面白いですよね。
──今回のシングルには、「SUNNY」や「White Light (Live recording )」、「花ふぶき (Live recording )」が収録されていますが、この選曲はどのように決められたのですか?
GAMO:ライブレコーディングのものに関しては、最近の自分たちの感じも出したいという理由です。
茂木:速報というか、スカパラの最新事情というか。そういったものをシングルには入れたいなと。「White Light」は会場の熱狂を丸ごと届ける感じで、「花ふぶき」はその正反対にある静寂ですよね。「花ふぶき」は、ミックスの段階で入っていた歓声とかもオフにしていますし。
──「SUNNY」に関してはスタジオで録られたんですよね?
茂木:そうですね。これは完全に新録です。この曲は60年代のボビー・ヘブという人の曲ですね。全米でナンバー1になってる曲です。僕らは今年のヨーロッパツアーでこの曲をやっていたんですが、結構評判が良くて。
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