EDMの制作にもオススメ

アップルGarageBandが大幅に機能強化

アップルGarageBandが大幅に機能強化

2016/01/21



Live Loops

iOS用の音楽制作アプリ「GarageBand」の最新バージョン「2.1」が発表された。

新たに、音楽を直観的に制作できる新機能「Live Loops」を追加。各トラックに用意されたグリッドのセルやコラムをタップすることで、様々な楽器やサンプルのループをリアルタイムに再生・切り替えることができ、即興的にトラックを構築できる。あらかじめ用意された、EDM、ヒップホップ、ダブステップ、R&B、ハウス、チル、エレクトロファンク、ビートマッシャーといった音楽ジャンルのテンプレートを利用すれば、即座に準備が整い、ライブパフォーマンスや楽曲アレンジを素早く始めることが可能だ。

また、画面下部に表示されるRemix FXは非常に操作性に優れたエフェクターで、左右にコントロール用の四角いパッドが用意され、これをタップ/スワイプしたり、本体を傾けることで、フィルター、リピーター、エコー、レコードスクラッチなどをリアルタイムに操作できる。淡々としたドラムパターンでも、これらのエフェクトを組み合わせることで、一気に刺激的なトラックに生まれ変わる。


Drummer

もうひとつ、ドラムトラックの制作で力を発揮してくれるのが、バーチャルドラマー機能の「Drummer」だ。これは以前からMac用の音楽制作ソフト・GarageBandやLogic Proには搭載されていた機能で、iOS用のGarageBandではEDMとアコースティック系合計9種類のバーチャル・セッションドラマーを選ぶことができる。好みのプレイスタイルを持つドラマーをセレクトしてから、フレーズの手数やノリを指示していくことで、フレーズの打ち込みなどを一切することなく、自分の楽曲に合うリアルなドラムプレイを鳴らすことができるのだ。


ベースアンプ

サウンドメイクの面では、今までのギターアンプに加え、新たにベースアンプを4種類追加。エレキベースのライン録音がリアルなサウンドで行なえるようになっている。さらに、プラグインを使用できるようになったのも大きなトピックだ。App StoreでAUフォーマットに対応したプラグインを追加していくことで、シンセやエフェクトなどを今以上に充実させていくことができるようになった。今後、対応プラグインのラインナップの拡充に期待したい。

トラック数は最大32トラックとなり、併用するオーディオインターフェイスのスペック次第では、最大32チャンネルの同時録音も可能。iOSデバイスとオーディオインターフェイスをリハーサルスタジオに持ち込めば、マルチトラックでのバンドの一発録りも行なえるわけだ。また、ボリュームのオートメーション機能や、新しいシンプルなEQやコンプが追加されたことで、より本格的なミックスダウンも行なえるようになった。

その他、iPad ProでGarageBandを使う際には、鍵盤なら3オクターブ分、ギターのフレットなら1オクターブ分が表示されrなど画面の広さを有効に活用できるようになり、リアルタイムでのプレイがよりしやすくなる。また、iPhone 6sの3D Touchにも対応したので、キーボードを押し込むことによりサウンドを変化させる「ポリフォニックアフタータッチ」も外部キーボードなどを使わずに行なえるようになっている。

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