革新的な物語を体現したツアーがついに終了!
OKAMOTO’S 、東京ZEPP DiverCityでのツアーファイナルのステージをレポート!
OKAMOTO’S 、東京ZEPP DiverCityでのツアーファイナルのステージをレポート!
2016/02/01

OKAMOTO’S(オカモトズ)
OKAMOTO’Sが、6THアルバムの『OPERA』を携えて2015年より敢行してきた「OKAMOTO’S TOUR 2015-2016 “LIVE WITH YOU”」のツアーファイナルが、1月30日に東京ZEPP DiverCityにて開催された。
ソールドアウトとなった本公演に詰めかけた大観衆のもと、邦ロックに楔を打ちこんだ作品の壮大なストーリーを見事ライヴで昇華。バンドとしての底のないパワーと更なる可能性を見せつけた。
SE「OVERTUNE」からライヴがスタート。
曲中の会話とともにメンバーがステージに現われ、1曲目「Dance With You」から畳みかけるような濃厚な演奏で有無を言わさずオーディエンスを物語の中に引きずり込む。夜をイメージしたようなライティングも印象的だ。ダンスビートに差し込まれる太いベース、歪むギター、それらを乗りこなすヴォーカルで展開する「アップサイドダウン」から「NOISE 90」の流れ。続く「TOMMY?」では、実際にアルバム内で車掌役を務めたノザキ君(野崎浩貴)が登場するサプライズも。打ち込みを活かしながらそれを凌ぐプレイでアレンジを施しながら、生々しさを損なわないバンドサウンドに舌を巻いた序盤だった。
「絶景。今時こんな濃い音で盛り上がれる場所はないよね。最高だよ、みんな!」とオカモトショウが会場を見渡して嬉しそうに語り、「一緒に踊ってくれるかい?」とのかけ声から「Beek」へなだれ込む。曲間からの巧みな繋ぎで始まったファンクナンバー「うまくやれ」では会場を巻き込んで即席でカウントをとる遊び心の詰まった演出も。「ドアを叩けば」を挟み、オカモトコウキが初のフルヴォーカルをとる「ハーフムーン」。ナイーヴな声質とダブポップの浮遊感が柔らかく耳に残る。
「改めましてツアーファイナル、ソールドアウトでございます!」とMCを始めるハマ・オカモトに、嬉しそうに絡むオカモトレイジ。これまでとはひと味違うライヴでも、凄まじいスピードで回転していくフリーダムなトークは健在だ。「俺たちは7年かけてここまで来た。かっこいいと思える音楽がなかなかみつからなくて、その中でやっと見つけた、自分たちが信じた音楽を作り続けてきたんだ」というショウの実感のこもった台詞に歓声が沸き起こる。「Kill Dreams」から「HEADHUNT」「まじないの唄」と彼らの想いを体現したようなロックンロールから中盤戦の幕が開けた。「SEXY BODY」で揺れ、「Let’s Go! Hurry Up!」で跳ね、「Knock Knock Knock」と叫ぶ。そして、加速する熱量を昇天させた「L.O.S.E.R」。各パートの見せ場を作りながらも、絡み合い、うねるサイケデリックなサウンドは身体も頭も別次元に持っていかれる。まさにOKAMOTO’Sにしか鳴らせない音だ。
「このツアーや、『OPERA』は、通じ合いたい、分かり合いたいという感情を形にしたもの。全ての要素が組み合わさってひとつの物語になる。これはなかなかできることじゃない」とショウがメンバー、スタッフ、そしてファンへの感謝を述べ、「Dance With Me」で締めくくる。
さらにアンコールではオカモトコウキによるシグネチャーソング(!?)「ヤバコウキ」の本人による実演や、ライヴ定番曲「JOY JOY JOY」に加え、最新シングル「Beautiful Days」を披露するとともに、6月より全国47都道府県を廻る全県ツアーの開催がアナウンスされた。スケールを増したOKAMOTO’Sが「OPERA」を血肉化した先の可能性を見せてくれるツアーに期待が高まる。
なお、6月からのツアーの詳細は後日発表されるとのことなので、続報に期待してほしい。

アルバム内で車掌役のナレーションを務めたノザキ君

満員の会場の様子
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