【イベントレポート】注目のオーディオアイテムが集結「春のヘッドフォン祭2016」

【イベントレポート】注目のオーディオアイテムが集結「春のヘッドフォン祭2016」

2016/04/29


AKGブース

オープンエア型ヘッドフォンのフラッグシップモデル「K712 PRO」やイヤホンシリーズなど様々なラインナップを展示。中でも目を引いたのが「K182」と「K181 DJ UE」だ。

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左が「K182」、右が「K181 DJ UE」

「K182」は、大口径の50mmドライバーを搭載し、レコーディングやミックスでのモニタリングに最適な密閉型のヘッドフォン。イヤーパッドは耳全体を包み込むアラウンドイヤータイプを採用。厚みがありクッション性が高いため長時間でも快適に使用することができる。現在発売中で、価格はオープンプライス(市場予想価格:¥12,000前後)となっている。

「K181 DJ UE」はトップDJのニーズを反映し、優れた音質と高いユーザビリティーを両立したDJヘッドフォン。ビートを正確に把握するための低域ブーストスイッチを装備しているのが特徴だ。また、イヤーパッドはハウジング部が上下左右に自在に回転する3D-Axisメカニズムを採用し、片耳モニタリングにも対応。DJプレイに便利なステレオとモノラルの切り替えスイッチも装備している。現在発売中で、価格はオープンプライス(市場予想価格:¥14,500前後)。
 

ラックスマンブース

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D/Aコンバーター「DA-150」

先日発表されたばかりのD/Aコンバーター「DA-150」が早くも展示されていた。「DA-150」は同社の「DA-100」(2011年発売)の後継機となるモデル。USB入力が新たにPCM(192kHz/32bit)とDSD(5.64MHz)に対応し、専用回路を設けたパワフルなヘッドホン出力でハイレゾ音源を楽しめる。6月下旬発売で価格は¥98,000(税抜)。

 

サウンド・ウォーリアーブース

新製品の真空管バッファ付ヘッドフォンアンプ「SWD-HA10」とリスニングユース・ヘッドフォン「SW-HP20」が会場で初披露されていた。

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SWD-HA10(写真下) 価格¥50,000前後

「SWD-HA10」は、同社のパワーアンプ「SWD-TA10」で採用した「真空管」と「D級アンプ」というハイブリッド構成を踏襲し、ヘッドフォンでのリスニングに特化したモデルだ。ヘッドフォン出力端子にはバランス(XLR)とアンバランス(TRS標準フォーン)をそれぞれ1系統ずつ備えており、様々なタイプのヘッドフォンで真空管の暖かく芳醇な再生音を楽しむことができる。なお、真空管は12AU7を1本搭載し、D級アンプの出力は15W×2となっている。



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SW-HP20 価格¥25,000前後

「SW-HP20」は、レコーディングスタジオなどで愛用されている同社のモニタリングヘッドフォン「SW-HP10」をベースにしたモデル。ハイレゾ音源などの再生も意識して新たに選定したドライバーユニットを採用し、リスニング用途も楽しめるのが魅力だ。ケーブルは着脱式で、XLRバランス端子のケーブルとTRS標準フォーン端子のケーブルの2本が付属されている。なお、TRS標準フォーン端子のケーブルとステレオミニ端子のケーブルが付属されたバージョンの発売も予定されているほか、ステレオミニ端子のみのオプション販売も予定されている。

 

Pioneer DJブース

Pioneer DJのブースでは、発表されたばかりのスタジオモニター・ヘッドホン「HRM-6」、「HRM−5」に注目が集まっていた。

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「HRM-6」

HRM-6とHRM-5は、昨年発表されたフラッグシップモデル「HRM−7」の高解像度再生の技術を踏襲し、遮音性に優れた密閉型スタジオモニター・ヘッドフォンだ。

「HRM-6」は、軽量のCCAW(銅被覆アルミニウム線)ボイスコイルを搭載した40mm口径の新開発HDドライバーを採用し、広い帯域で高解像度のまま音源を忠実に再生してくれる。また、高耐入力(最大入力2,000mW)により、大きな信号が入力された時でも音の歪みを抑制してくれるのも特徴となっている。

一方の「HRM-5」は、ハウジングに搭載した「バスレフチャンバー」により、遮音性を保ちながら低域に対して高いレスポンスを実現。イヤーパッドには密着性と遮音性を高めるソフトポリウレタンレザーと、長時間の快適な装着を実現する低反発ウレタンを採用。両機種共にケーブルは着脱式で、「HRM-6」には3種類(1.2mストレートコード/1.2mカールコード/3mストレートコード)、「HRM-5」には2種類(1.2mカールコード/3mストレートコード)のコードが付属される。

発売は6月上旬で、価格は未定。

 

KORGブース

コルグのブースでは、新しい真空管「Nutube」を使ったパワーアンプ「Hybrid Audio Power Amplifire」とヘッドフォンアンプ「Headphone amplifier」の2機種が参考されて、大きな話題を呼んでいた。

 

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三角形の展示台の中で光っているのが真空管「Nutube」

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「Hybrid Audio Power Amplifire」

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「Headphone amplifier」

特許出願中の「Nutube」は、同社がノリタケ伊勢電子の蛍光表示管の技術を応用して、従来の真空管と同じ構造を持った完全な3極真空管でありながら、小型化(従来の真空管の30%以下)と大幅な省電力(従来の真空管の2%以下の電力で動作)、そして品質の向上を実現した新しい真空管だ。音質は、豊かな倍音による真空管ならではの“艶やかさ”や“クリアで繊細さ”が特徴で、参考出品されていた「Hybrid Audio Power Amplifire」、「Headphone amplifier」共に来場者から大きな反響を得ていた。なお、製品としての発売は未定とのこと。

 

ティアックブース

同社のターンテーブル「TN-570」とヘッドフォンアンプ・シリーズ、そしてbeyerdynamicのヘッドフォンがディスプレイされていた。

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ターンテーブル「TN-570」(奥)とポータブル・ヘッドフォンアンプの「HA-P5」(手前)

「TN-570」は、光デジタル端子による24ビット/192kHzのハイレゾデジタル出力とUSBデジタル出力を装備したターンテーブルで、MM型のフォノイコライザーアンプも搭載しているので、フォノアンプを持たないアンプに直接接続して使用することができる、高音質で多機能なモデルだ。会場では、「TN-570」のデジタル出力からコンパクト・ヘッドフォンアンプ「HA-P5」に直接接続してデジタルサウンドで試聴するコーナーと、「TN-570」からアンプに接続し、それを「HA-P5」で試聴するという2つの方法で音質をチェックできるようにセッティングされていた。なお、「HA-P5」は、DAC部のチップに単体のD/Aコンバーターとして高い評価を得ているTEAC「UD-501」や、DSD 5.6MHz対応マスターレコーダー 「TASCAM DA-3000」にも採用されているBurr-Brown社製の「PCM1795」を採用した、高音質なヘッドフォンアンプだ。
 

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beyerdynamic「T 5 p 2nd Generation」

beyerdynamicのコーナーでは、密閉型からオープンエア型まで様々なタイプのヘッドフォンが展示されていた。中でも注目のモデルが、同社の密閉型ヘッドフォンのフラグシップモデル「T 5 p 2nd Generation」だ。同社独自のテスラテクノロジーが採用されているモデルで、暖かみのあるサウンドでありながら正確な低音域を出力するチューニングを施すことによって、極めてソリッドでバランスの良い音場表現を実現している。ケーブルは着脱式で、1.4mのケーブルが付属されている(ステレオ標準とステレオミニの変換プラグも付属)。さらに音質を極めたい人のために、バランス接続対応の4ピンXLRケーブルも用意されている。
現在発売中で、価格はオープンプライス。想定市場売価は¥130,000前後。

 

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