パンクロック界のカリスマ、Ken Yokoyamaが共演!
東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama「道なき道、反骨の。」インタビュー
東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama「道なき道、反骨の。」インタビュー
2016/06/10
NARGOの曲には、ハーブ・アルパートのような遊び心を感じる。(by 谷中)
──最近だと、5月16日のYokoyamaさんの豊洲PITでのライブにもスカパラは出演されましたよね? ライブで共演してみた感想は?
川上:ライブで僕はちょうどKenさんの後ろにいて。イントロで“恨まずに〜”って歌い始めたときの、前列のKenさんの熱狂的なファン達の顔が忘れられないですね。
谷中:その子達は、ずっとKen Yokoyamaの英語の歌詞で今まで来ているんだもんね。
茂木:歴史的瞬間だよね。
──谷中さんや茂木さんは初共演の感想はいかがでしたか?
谷中:初演とは思えなかったですね。こんなにリアリティを持って歌える人間なんだなぁと、あらためて惚れ直したし、うれしくて感動しました。ライブバージョンもすぐに録りたくなりました(笑)。
茂木:みんなの身体の中に、すでにすっかり入っている感じの初演でしたよね。
谷中:あの時は、Kenくんの曲の「Punk Rock Dream」という曲もやってね。
茂木:そうそう、スカパラのホーンセクションアレンジでね。盛り上がりましたね。そして、お客さんの飛び方もすごくて(笑)。
──パンクとスカはシーンが近いというか、お客さんも何の抵抗もなく盛り上がれるんでしょうね。
谷中:そうですね。それと、やっぱり道なき道を切り開いた人がいたからでしょうね。スカとパンクを融合させた功績はすごいと思います。
──では、続いてカップリング曲「Paradise Has No Border」について伺います。この曲は、さかなクンとのコラボのイメージも強いですが、もともとCMのために作られた曲なんですか?
谷中:そういうわけではないんですけど、メンバーがみんな曲を作るので、ものすごく曲のストックはあるんですよ。財産というか。
川上:で、何かお題があったときに、その財産の中から「これ、合うんじゃないかな?」とか言って、みんなでアレンジしていくんです。
──こちらの曲は、もともとはNARGOさんの曲なんですよね? キメの「タラタータタタタッ〜」という部分は始めからあったのですか?
茂木:そうですね。それで、タイトルを谷中さんが付けて。
谷中:“楽園に国境はない”という意味なんですけどね。もともと、メキシコとかブラジルにツアーで行っているときに、そういうタイトルの詩を書いていて。で、そこから今回、“Paradise Has No Border”というタイトルの曲にしたいということで決まったんです。
──NARGOさんの曲の特徴を、みなさんはどのように思われますか?
茂木:僕は、彼のバックボーンのジャズテイストみたいなものをすごく感じますね。
谷中:そうだね。でも、メインストリームのジャズではなくて、すごい遊び心のあるジャズというか。彼はハーブ・アルパートとかのインストゥルメンタル感とかポップス感が好きで。なので、そういうのがちりばめられた曲が多いですよね。
茂木:たしかにメロディーラインだけを口ずさむと、ハーブ・アルパート感あるね。
川上:「タラター」ってところとかね。そういうのはどこにでもあるんだけど。
谷中:音楽をそんなに詳しくない人でも理解しやすいラテンだったり、スカだったりね。そういうのをNARGOは作るの上手いよね。スカパラ以外では考えられないような(笑)。
川上:本当にそうで、この「Paradise Has No Border」は典型的なスカビートではないんですけど、そのエッセンスのちりばめ具合がスカっぽいというか、スカパラならではというか。ちょっと“おちょくってる感”とかね。普通、“タラター、タタター、タタタータ”とかやんないよね(笑)。
谷中:やめようってなるよね(笑)。アハハハ。
茂木:センチメンタルなメロディーよりも、こういう発想の方が俺は難しいと思うな。
谷中:そうだよね。
茂木:あと、この曲はリズムパターンは結構変わりましたね。始めは4つ打ちの感じだったんですよ。だから、NARGOの曲って、わりとリズムが変わっても対応できるメロディーなのかなとも思いますね。僕の場合はロックの回路が頭にどうしてもあるんだけど、NARGOのテイストというのはやっぱり違うというか。それが毎回新鮮でいいですね。
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