アコギ、ウクレレの名手が放つ待望のニューアルバム
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
2016/06/18
ウクレレやアコギの名手として、また、トレードマークのハットやファッションでも注目を集める平井 大。彼が前作『Slow & Easy』から約1年ぶりとなるアルバム『Life is Beautiful』をリリースした。読者の中には、ジャワカレーのCMソングとして表題曲の「Life is Beautiful」を耳にした人も多いのではないだろうか。ここでは、本アルバムのコンセプトや伝えたかったメッセージ、制作エピソードなどを中心に、彼の音楽的なルーツについても迫ってみた。なお、7月からは全国13カ所でのライブツアーも予定されている。そちらも要チェックだ!
取材:東 徹夜
新しいアルバムはシンプルにアコギと歌だけで成立させたかった。
──最新アルバム『Life is Beautiful』がついにリリースされましたが、制作にあたって何かコンセプトは決めていたのですか?
平井:コンセプトではないんですけど “シンプルなものにしたい” というのはありました。というのも、前回までの作品はどちらかと言えば音を詰め込む傾向もあって。今回は、必要最低限の音でメッセージやメロディーを届けつつ、そして、みんなの生活に寄り添えるような作品にしたいというのはありました。
──では、まずは1曲目の「Faraway」からお聞きします。爽快感もある夏向きの楽曲だと思いますが、この曲はいつ頃作られたのでしょうか?
平井:たしか去年の11月くらいだったかな。
──楽曲はウクレレで作られるのですか、それともアコギで?
平井:僕の場合、曲はほとんどアコギで作ります。
──ウクレレっぽい曲もアコギで作曲することが多いのですか?
平井:そうですね。ウクレレで弾く曲もアコギで考えて、ウクレレに落とし込んだりしてます。ウクレレはどうしても4弦しかないので、ベースが出ないし。ギターの方がコード進行などもイメージしやすいので。
──アコギのブランドは?
平井:マーティンです。もともと家にあったギターなので、何年製とかはわからないですけど(笑)。僕はマーティンの音鳴りがすごく好きなんですよ。
──「Faraway」はどのような手順で生み出されたのですか?
平井:まずはサビのメロディーとコード進行からですね。で、その後にアレンジを詰めて、AメロやBメロを作って。この曲は一貫して同じメロディーが鳴っているんですが、そこに色んな歌詞を載せていって。難しかったわけではないんですが、意外とこういう曲は少ないじゃないですか。Dメロの “Waiting for a better day〜” の部分だけちょっと違うんですけど、あとの部分はずっと同じリフが鳴っている感じで。まぁ、ある意味挑戦だったと思います。
──サビから作るパターンは、今までにもよくあるのですか?
平井:いや、色んなパターンがあるので何とも言えないですね。最初にリフが出てくるときもあるし、サビのメロディーが出てくるときも、コード進行が先に思い付くこともあります。Farawayに関しては “疾走感のある曲を作りましょう” ということで、サビから思い付きました。
──曲作りはスタジオで行なうことが多いのですか?
平井:それも色々で。Farawayに関しては最初からスタジオで作ったんですけど、基本的に今回のアルバムはアコギで弾いたメロディーやコード進行をまずはiPhoneに記録して。それをスタジオに持って行って作った感じなんです。先ほど言ったように新しいアルバムはシンプルにアコギと歌だけで成立させたかったし。
──歌詞はスタジオでパソコンで書いていくのですか?
平井:僕は歌詞を考えるのが一番嫌いなんですけど(笑)。歌詞は紙で書くことが多いです。コピー用紙をいっぱい用意して、そこにパカパカ書いていきます。
──曲の中で、英語と日本語がどちらも出て来たりしますよね。どのように棲み分けしているのですか?
平井:基本的には、英語の方がメロディーにハメやすいと思っていて。だから、“聴こえ” を重視したいところは英語にするし、 “意味合い” を日本語でしっかり伝えたいときは日本語にします。グルーヴを重要視するときもあれば、メッセージを重要視することもあるし、そのバランスですね。
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