アコギ、ウクレレの名手が放つ待望のニューアルバム
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
2016/06/18
「I’m yours」のカバーが出来たことはすごい嬉しかった。
──続いて、アルバムの表題曲「Life is Beautiful」についてお伺いします。この曲はどのように生まれたのですか?
平井:アコギと歌だけのシンプルなものをまずは録音して。それをレコーディングメンバーでシェアして作っていきました。
──今回のレコーディングメンバーを詳しく教えて頂けますか?
平井:ギターが遠藤さんとSHU、パーカッションがYUI、ベースがたっちゃん、キーボードはなべちゃん、ドラムが淳ちゃんです。彼らとは、いつもライブでも一緒にやっていて、去年入ったメンバーもいるんですが、基本的には古くから知っているメンバーですね。もう7〜8年くらいになるかな。
──メンバーとは、具体的にはどのような感じで曲作りを?
平井:「Life is Beautiful」に関しては、僕が最初に“こういうイメージだよ”っていうのをみんなに伝えて。そこに向かってセッションしていく感じですね。
──「Life is Beautiful」は、直訳すれば“人生は美しい”となりますが、平井さんがこの曲で伝えたかったこととは?
平井:“シンプルに生きて良いんだよ”って言ってくれる人って、意外と少ないじゃないですか。この曲の歌詞で言えば、“さぼったっていいよ”とか。今の時代って、すごい情報量もあって、人間関係も複雑だし。そんな中でシンプルに生きることを伝えたいという想いがあって。あと、僕はいつも小さな日常に溢れている幸せをひとつひとつ見逃さないようにと思っていて。それができると豊かな人生になるなってこともわかっているし。だから、そんなメッセージの入った優しい曲が作りたかったんです。
──歌詞で特に作るのが大変だった部分などは?
平井:大変だったわけではないんですが、いわゆる今回のアルバムの推し曲でもあったので、色々な人の意見も参考させてもらって。でも、でも最終的には自分のスタイルからは逸脱しないようにとか。そういうところは考えましたね。とにかく“押し付けがましい曲にはしたくないな”って思っていて。言葉選びであったり、聴いていて耳馴染みの良い言葉を選んだりはしています。
──「Life is Beautiful」も「Faraway」のようにサビから作られたのですか?
平井:いえ、この曲はたしかコード進行からだったと思います。それに対して、メロディーを乗せていった感じです。
──コード進行は、最初から1曲まるごと考えるのですか?
平井:いえ、セクションごとに考えることが多いかな。「Life is Beautiful」で言えば、Aメロとサビの進行はほぼ同じで。Bメロだけ違う。順番で言うと、最初に“青く澄んだ空とこの海と〜”というサビの進行を決めて、それをAメロに落としていって。次に、その間に入るBメロをどうしようかって、考えていく感じですね。この曲の場合、サビはサビで完結していて、Aメロは“Aメロなんだけど、サビみたいな聴き心地にしたい”っていう想いがあって。A、B、サビを通じて、ずっとサビを聴いているような楽曲を目指したんですよ。ちなみに、6曲目の「tonight」もそんなイメージで作りました。
──アルバムにはその他にも様々な楽曲が収録されているわけですが、カバー曲も含まれていますよね?
平井:「I’m yours」のカバーが出来たことはすごい嬉しかったですね。この曲を初めて聴いたときに、カントリーやブルーズのミクスチャー具合がすごく新鮮で、好きで。この曲は、今までもずっとライブではやっていたんですけど、今回のアルバムにようやく入れられることになって。嬉しかったです。
──5曲目の「Locals Only」は珍しくインスト曲ですよね?
平井:そうですね。前のアルバムでも、イントロとアウトロという位置付けでウクレレだけの曲はあったんですけど、今まであまりインスト曲って作ってこなくて。今回は1曲がっつりインストの曲を聴いてもらいたいなと思って。実はこの曲は前回のツアーをやっている最中にバンドメンバーと考えたもので。これはもう、まさにセッションしながら作った曲ですね。僕のルーツにあるウクレレやギターを最大限楽しんでもらいたいという思いで作りました。
──6曲目の「tonight」に関してはどうですか?
平井:これはアレンジ面をすごい慎重にやった曲で、基本的にはクランチっぽいエレキの音と声だけを聴いてもらいたくて。でも、実際はベースも入っているし、それ以外のリズムなどの音もいっぱい入っていて。そんな中でいかにエレキと声を聴かせるかって、そのアレンジにこだわった曲ですね。
──7曲目の「See you at the ocean」は?
平井:僕はすごいオールディーズが好きで、アメリカの古い文化も好きだし。そういった意味で、アルバムには3連っぽい曲も入れたいなと思っていたんです。ブルーズだったり、オールディーズのイメージになっていると思います。
──この曲はいつ頃作られた曲なのですか?
平井:割と後半の方ですね。
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