アコギ、ウクレレの名手が放つ待望のニューアルバム
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
平井 大『Life is Beautiful』インタビュー
2016/06/18
僕の音楽的なルーツは、オヤジとのギターセッションです。
──それはエンジニアさんが立てられるのですか?
平井:そうです。西という昔からお願いしているエンジニアさんです。たぶんウクレレ録ったら日本一じゃないかと僕は思ってます。彼自身はポップスなど、色々な作品を録っていると思いますけど。まぁ、バンドメンバーみたいな感じですよね。
──エンジニアと言えば、今回のアルバムにはマスタリングエンジニアとして、テイラースウィフトやアデルを手掛けるトム・コインさんが参加されてますよね?
平井:はい、もともとプロデューサーの方が知り合いで。それがきっかけで頼んでみることになったんです。
──ミックス(TD)後の音を聴いた感想はいかがでしたか?
平井:今回、TDのときはレコーディングで録った集音状況のままというか、トータルコンプもあまりかけない状態で。それをマスタリングに出したんですね。で、マスタリングの後に感じたのは、もちろん音は大きくなったんですが、良い意味でニュアンスが変わらないというか。僕らの目指すままだったというか。マスタリングで“めっちゃ何か変わった〜”という感動ではなく、本来のマスタリングでのあるべき姿を見たというか、ちゃんと僕らの落とし込みたいところに落としてくれたという感じですね。
──さて、読者の中には、平井さんのようにギターやウクレレを上手に弾きこなしたい人も多いと思いますが、演奏が上達する方法など、アドバイスをお願いできますか。
平井:生活の一部にしちゃうのがいいかなと思います。“あっ、ギター練習しなきゃ”って思うんじゃなくて。ギターがお家にあるから弾くというか。その方が将来的にも面白いプレイにつながると思います。僕自身もオヤジがギターを弾くので、小さいときから楽器はいつも近くにあって。学校から帰ってくるとオヤジがいつもギターを弾いていて。だから、そのセッションで生まれたものが僕のルーツとしては強いんですね。
──ありがとうございます。では、次にアルバムのジャケットに関してもお聞きします。まず撮影場所はどちらだったのですか?
平井:千葉です。この撮影日はすごく風の強い日で、すぐハットが飛んでいっちゃって(笑)。
──ハットへのこだわりも強い平井さんだと思いますが、ハットはどこのブランドのものなのですか?
平井:ロサンゼルスのベニスビーチにある「Nick Fouquet」というブランドのものです。日本では、ニック・フーケとかニック・フォケットって呼ばれたりしてますね。
──今回のアルバムのジャケットのイメージは、平井さんからオーダーされたのですか?
平井:そうですね。まずはアルバム10曲の雰囲気にあったものにしたいというのがあって。今回ガイル(Gael DELHAYE)というベルギー人のカメラマンさんにお願いしたのですが、昔からあった古いものだけど、今聴くと新鮮に聴こえるような曲やものだったり、そういったことをイメージして撮ってもらいました。ガイルはすごいカルチャー感も僕と合うし、ヴィンテージ感だったり、曲で体現している温かみだったりを表現してもらっていると思います。
──平井さんは、お生まれは海外なのですか?
平井:いやいや、僕は江戸っ子なんです。
──英語が堪能なので、つい海外生活が多い方なのだと思っていました。
平井:いや、母が英語ができた関係でインターっぽい学校には通ってましたけど、父も母も日本人です。
──そうだったんですか。でも、イメージだと海沿いに住んでいる感じかなと思いました。
平井:自分はサーフィンも好きなので、夏場は海に良く行くし、ハワイなどにもちょくちょく行くんですけど。でも、ギターを小さい頃に弾いていたのは東京です。それが、自分のルーツですね。
──なるほど。アルバムだけでなく、今回のインタビューで平井さんのルーツについてもよくわかりました。では、最後に今後のリリースツアーに向けて意気込みをお願いします。
平井:僕の中でのライブの魅力って、やっぱりその場でしか生まれないグルーヴだったり、雰囲気だったりすると思っていて。もちろん、決まったセットリストをやるんですけど、その空間でしか作れないものがあると思っています。ギターのソロ、僕の表情もその場の1回切りだと思うし。そういうところも楽しんでもらいたいです。夫婦で来ても、カップルで来ても、友達どおしでも構わないし。とにかく、そこで生まれた体験や会話が2人の未来につながったり、友情につながったりしてくれるとうれしいですね。
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