片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組スタイリッシュ・ロックバンドが放つデビューシングル!
Lenny code fiction「Key -bring it on, my Destiny-」インタビュー
Lenny code fiction「Key -bring it on, my Destiny-」インタビュー
2016/09/01
片桐 航(Vo & G)を中心に滋賀県で結成された4人組スタイリッシュ・ロックバンド、Lenny code fiction(レニーコードフィクション)。彼らがメジャーデビューシングル「Key - bring it on, my Destiny -」を8月31日にリリースした。本作は、デビュー曲ながらテレビアニメ『D.Gray-man HALLOW』のオープニングテーマに抜擢され、そのキャッチーなメロディーとエネルギッシュなサウンドで早くも注目を集めている。ここでは、デビューシングルに収録されている3曲の制作エピソードを中心に、11月に予定されているワンマンへの意気込みなども聞いてみた。今後、間違いなく活躍が期待される平均年齢22歳の4人組。ぜひともチェックして頂きたい!
※写真 L to R:kazu(Ba.)/ KANDAI(Dr.)/ 片桐 航(Vo./Gt.)/ ソラ(Gt.)
取材:東 徹夜
──表題曲の「Key - bring it on, my Destiny -」ですが、曲自体はいつ頃作られたものなのですか?
航:“種”の段階から含めると、1年半くらい前です。自分の中に、いつか世に出したいなと思っている“暖めているリスト”がありまして、そこにずっと前からあったものなんです。
──“暖めているリスト”には、どんなものがあるのですか?
航:曲のフレーズがほとんどですね。
kazu:たしか、この「Key - bring it on,my Destiny -」で言えば、リズム、バッキング、メロディーが最初にあったと思います。
──メンバーの皆さんは、この楽曲のデモを最初に聴いたときの感想はいかがでしたか?
kazu:ドラムのビートとギターのバッキング、メロディーの上に仮歌があるという大まかなスケッチの状態だったんですけど、それでもすごく頭に残ったんですね。この後、きっと伸びてくる曲になるだろうなと思いました。
KANDAI:リズムが細かくて、自分のドラムフレーズにもハマりそうというか。かなり好きな感じでした。
ソラ:僕も“絶対、この曲はいつかやりたいな”と思いましたね。ただ、僕自身はデモの段階の歌詞が気に入っていたので、アニメの話で歌詞も大きく変わっちゃうのかなと思うところもあって。でも、最終的に歌詞の根本の部分は全然変わらずに行けたので良かったです。
──歌詞はいつ頃に完成したのですか?
航:デモをきっちりと完成させるタイミングです。でも、実際はアニメのオープニングの話が決まって、そこから書き直したりもしました。
──ちなみに、アニメの話が決まったのはいつ頃だったのですか?
航:2月くらいですかね。
──アニメの世界観を歌詞に入れるのは、なかなか難しいことだと思いますが、いかがでしたか?
航:20回くらい歌詞を書き直した後、悩みに悩んだ結果、今自分の思っているデビューへの覚悟の言葉をそのまま表わそうと思って「誰一人邪魔はさせるか」という言葉を思いついたんです。この歌詞が結果的にアニメの主人公とリンクする部分にもつながって、今の自分の気持ちとも親和性があるというか。なので、この1行には特に思い入れがあります。
──デビュー曲ということで、音や演奏にもこだわってレコーディングされていると思いますが、プレイ面やサウンド面で特に意識した部分はどこでしょうか? まずはソラさんからお願いします。
ソラ:ギターはフレーズごとに竿を取っ替え引っ替えました。僕としてはこの曲は分厚いサウンドを目指していて、どちらかというと最近のギターロックの音ではなくて、ちょっとヘヴィーに近いような音というか。
──最も多く使ったギターは何だったのですか?
ソラ:一番多く使ったのはロングスケール型のdragonfly(ドラゴンフライ)です。
──アンプやエフェクターは何を?
ソラ:Bogner(ボグナー)です。ギターテックさんが改造したアンプを使いました。ギター的な歪みというか、ミドルが出るんですよね。
──プレイに関しては、どんな部分にこだわりましたか?
ソラ:こだわった部分で言えば、ギターソロですかね。実は20パターン以上のギターソロを考えて、そこから自分のベスト3を決めて。最終的にみんなでどれがいいか話し合いました。あと、もともと僕は“フレーズの嵐”になるようなギターが好きで、ライブだとちょっと大変ですけど、レコーディングでは目立ちたいというのもありまして(笑)。
──ベースに関してはいかがですか?
kazu:そうですね。まず、この曲を初めて聴いたときに、メロディーと歌詞の世界観を一番押したいなと思ったんです。で、そういう場合はあまりベースが難しいことをして目立つのは良くないということもわかっていたんです。なので、演奏面ではルートを弾いてどっしりと構えて、あくまでも曲に疾走感を出して、音のレンジ感で楽曲に厚みを出すことだけを考えていました。
──とても疾走感のあるベースですよね。
kazu:実は最初は“指弾き”で弾いていたんですけど、プロデューサーさんとも話をして、結果的に“すべてピックでオールダウン”で行くことになりました。もともとテンポが速い曲ですけど、オールダウン・ピッキングにすることで、より疾走感が増したと思います。
──使用したベースは?
kazu:地元の滋賀の工房で作ってもらったオリジナルのジャズベースです。これにオールドのAmpeg(アンペグ)のアンプとエフェクターを組み合わせて、力強い音を作っています。
──なるほど。では、ドラムに関してはどうですか?
KANDAI:イメージ的には、ベースがドシッと下にいて、でも手数の多いドラムの重心も下の方にあるというか。演奏的にはAメロ、Bメロ、サビと隙間を埋めながら、でも抜くところは抜いて。実はAメロやBメロではキックのパターンも違いますし、サビでは歌を引き立てるためにわざとシンプルな感じになっています。
──ドラムのキットは何を使われたんですか?
KANDAI:SAKAE(サカエ)ドラムのAlmightyというキットです。スネアは何種類も試して、ヘッドも何回も張り替えて。SAKAEのベルブラスという試作段階のスネアも使いました。
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