片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組スタイリッシュ・ロックバンドが放つデビューシングル!
Lenny code fiction「Key -bring it on, my Destiny-」インタビュー
Lenny code fiction「Key -bring it on, my Destiny-」インタビュー
2016/09/01
──ボーカルに関してはいかがですか?
航:ボーカル録りのときに一番気をつけたのは精神面です。ハッピーな感じで唄う曲でもないし、どうやったら世界観に入り込めるかなと考えて、とりあえずボーカルブースを真っ暗にしてみたんです。ある意味、瞑想状態にするというか。真っ暗にすることで“覚悟感”とか、アニメの“シリアス感”が表現できて、今回は暗くすることでいい感じで唄えたかなと思います。
──テイク数はどれくらいだったのですか?
航:普段の曲に比べて、あまり多くなかったです。数回です。
──プロデューサーのakkinさんとはどのようなやり取りをしたのですか?
航:“この曲はこういう風景が見えている”とか、色でいったら“紺色”とか、ちょっとシリアスだけど力強い曲にしたいとか。あと、“ハイブリッド”にしたいと伝えました。
──“ハイブリッド”というと?
ソラ:モダンなというか、ビンテージではなくて。
航:パキッとした中でもガッツリとした音というか。そんなことを踏まえつつ、色んな話をしました。
ソラ:僕たちがアレンジしたものを出して、akkinさんが返して。それを繰り返していくうちに、僕にはない引出しを開けてくれて。なんか、嬉しさと悔しさの両方の感情がありました。
──この「Key - bring it on,my Destiny -」は、TVアニメ「D.Gray-man HALLOW」のオープニングテーマにも抜擢されているわけですが、あらためて、この曲を通じて伝えたかったこと、メッセージなどがあればお願いします。
航:僕らのデビューの覚悟も混ざっているんですけど、歌詞にもあるように“選択してきた道”が“今の自分の現在だ”ということを表現したかったんです。自分の選んできた道を進むことで、後悔なく未来に向かっていけるというか。僕自身の場合も、バンドメンバーをチェンジしてきたり、途中で就職するかどうか選択したり、でも、その選択の後でこうやってメジャーデビューが決まったという現実もあるので。その時の“やったれ!”という強気の選択は、例えば受験生とか、これから何かをしようと考えている人すべてに通じる気持ちだと思うんです。その気持ちをいかに真っすぐに伝えるかを考えて作った曲です。
──続いて、2曲目「世界について」について伺います。この曲は、どのようなコンセプトで生まれた曲なのですか?
航:この曲は割と最近になって作った曲で、自分の中のポジティブな面が出たときに1日で書き上げたものです。たぶん、その日は“世界が素晴らしいんだ”ということを表現したかった日だったと思います(笑)。歌詞も曲も1日でできて、良い意味で1曲目の「Key - bring it on,my Destiny -」とは両極にあるものになったかなと。僕らが“壮大さ”を表現したいときに一気に出来上がった曲です。
ソラ:実はメンバー間で最もイメージの共有をしたのが、3曲中では一番この曲だと思います。“航がこの曲に合う風景の画像を送って来て”ってみんなに言って。それぞれがメールで画像を送ったんですよ。そして、その風景を共有してから楽曲のアレンジを始めたんです。
航:僕の中で、この曲はみんなと景色を共有しないとダメだというのがあったんですよ。だから、“お前ら送ってこい!”って(笑)。
──ちなみに、皆さんはどんな画像を片桐さんに送ったのですか?
ソラ:僕は夜の星空を送りました。航が滋賀県出身なので、おそらく滋賀を想定しているんだろうなと思って。たぶん、1人で夜道を歩いていて“あぁ、世界って素晴らしいんだ〜”って思ったんだろうなと(笑)。
kazu:俺も似たような感じのを送ったと思いますね。でも、注釈で「薄い夕焼けくらいの感じのイメージで」って(笑)。
──KANDAIさんはどのような画像を送ったんですか?
KANDAI:俺は田舎道みたいな写真を送りました。こういうところを歩きながら考えたんじゃないかなと。
──で、片桐さん、皆さんの中に正解はあったのですか?
航:正解は、滋賀の家の100mくらい行ったところに、線路沿いに大きな田んぼ道があって、そこを歩いていたらめっちゃ空が大きいんですよ。そこです!(一同笑)。
──でも、皆さん、ハズレでもないですよね。
航:そうなんですよ。夜ではないんですけどね。でも、同じ滋賀出身のkazuに言ったときに、kazuは「あぁ〜、あそこか」って言ってました(笑)。
──壮大な場所なんでしょうね?
航:はい。山の中の田んぼばっかりなところですけど、すごく広大で。この楽曲のギターの広がり感とか、ボーカルのサビの“ふわっと開く”上がり方とかにつながっています。
ソラ:たしかに、この画像の共有ができてからは曲ができるのは早かったと思います。自然とギターのフレーズの重心がキーよりも高いところにあった方が良さそうだなとか。イメージからアイディアも出て来たし。
kazu:1曲目の「Key - bring it on,my Destiny -」がシリアス、疾走感だとすれば、2曲目の「世界について」は広がり、壮大さというのがキーワードだったと思いますね。
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