音源のリリースは1年ぶり

Lenny code fiction、12月10日に渋谷WWW Xで5thシングル『脳内』リリース・パーティーを開催!

Lenny code fiction、12月10日に渋谷WWW Xで5thシングル『脳内』リリース・パーティーを開催!

2019/12/16


Lenny code fictionLenny code fiction
写真:ヤマダマサヒロ

 

Lenny code fiction
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12月11日に5thシングル『脳内』をリリースしたLenny code fiction(以下レニー)がその前夜、12月10日に渋谷WWW Xでリリース・パーティーを開催した。レニーにとって、音源のリリースは1年ぶり。理由は後述するが、1stアルバム『Montage』のリリース・ツアーが終わってからこの10か月、レニーはライヴ活動に邁進してきたわけだが、開口一番、「1年待って、この日のために進んできました!」と片桐航(Vo/Gt)も言ったとおり、どれだけこの日を待ち望んでいたことか。それだけにメンバーたちは、いつも以上に気合が入っていたに違いないが、そんなレニーに負けず劣らず、いや、主役を食ってやる!と言わんばかりの勢いを見せつけたのがこの日のゲスト、ラックライフだった。

レニーとは前身バンド時代に、大阪・高槻のライヴハウス「ラズベリー」の野球チームで片桐とともにプレイした思い出や、出会った時はまだ少年だったレニーのリリース・パーティーという晴れ舞台に誘ってもらった歓びを語りながら、「リフレイン」からラックライフの存在がより多くの人に知られるきっかけになったロック・バラード「名前を呼ぶよ」まで全9曲を披露した。

「自分たちがやっているのはポップス」と日頃、言いながら、そこはライヴハウス育ちの4人組。ライヴではいつも音源以上に感情が溢れ出てしまうラックライフがこの日、メンバー4人一丸となって、気迫に満ちた渾身の演奏を繰り広げたのは、同じようにライヴハウスで戦い続けているレニーに対する彼らなりのリスペクトだったのだろう。

「僕らも新しい曲、1曲やっていいですか?」とライヴの中盤、12月18日にリリースする最新ミニ・アルバム『Unbreakable』から演奏した「理想像」では、観客の多くが一緒に歌い、そんな彼らの思いを受け止めたのだった。ラックライフの熱演がレニーの気持ちを駆り立てたことは、「大事な先輩がアゲてくれたんだ。準備運動なんて要らないんだよ!」と観客を煽る片桐の言葉からも明らかだった。

そんな彼らのライヴは、KANDAI(Dr)、kazu(Ba)、ソラ(Gt)と順々にステージに現れ、演奏を繋げる中、最後に出てきた片桐がマイクを掴み、「1年待って、この日のために進んできました!やろうぜ!全曲、本気!」と自信満々に言い放ってから、「Enter the Void」になだれこむようにスタート。そこからkazuがスラップを鳴らしながらファンキーな演奏をロックンロールに落とし込んだ「KISS」、そして『脳内』収録の挑戦的な「ヴィランズ」に繋げ、激しさの中にセクシーな魅力をアピールする頃には、フロアを埋め尽くした観客が頭の上に掲げた手を振りながらジャンプしていた。

「今回、ラックライフを誘ったのは、野球をしたことがあるからではなくて(笑)」と語り始めた片桐は1年前、アルバムのリリース・ツアーに誘った何組かのバンドからレニーはライヴ・バンドのイメージがないからと断れられ、悔しい思いをしたことを明かす。

「その中で一番にOKの返事をくれたのがラックライフだった。それから1年ずっとライヴ・バンドだと証明したいと思いながらライヴを続け、その中で認めてくれるバンドも増えてきたけど、(新たなスタートとなる)一発目はラックライフとやりたかった」そんな想いを語ってから、「この曲がライヴ曲になるなんて!」と、リリースした時にはポップでキャッチーな魅力を印象づけるために作った「Make my story」を披露したのは、ライヴを重ねる中でライヴ映えする曲に育ててきたという自信があるからだ。そして、そこから一転、KANDAIの前のめりのドラムがバンドをひっぱるように「欲を纏う」「Snatch」とアップテンポのロックンロールをたたみかけた後半戦は、さらにもう一転、ぐっとテンポを落として、「オーロラ」「世界について」の2曲で、バンドが持つ繊細さや強気と裏腹の傷つきやすさもアピール。バラードと思わせ、ソラが奏でる大空を舞うようなリード・ギターとともにバンド・サウンドに展開する「世界について」は、この4人のアンサンブルが持つポテンシャルが、エネルギッシュなロック・ナンバーだけにとどまるものではないことを物語るという意味で、この日の見どころの1つだった。

そして、「1年間、この日を待ち望んでいた。自信を持って奏でられる理想の曲です」と披露した「脳内」からのラストスパート。曲間を空けずに熱度の高い演奏で「Alabama」「Vale tude【MAKE MY DAY】」とたたみかけたその怒涛の勢いは、片桐曰く「ライヴ・バンドと言われたいという一心で、この曲のリリースに向けて、いろいろ必死にやってきた」この1年間の思いがまさに爆発したものだ。

レニーらしいロック・ナンバーである「脳内」に新しい一面を加える中盤のラップ・パートでは、ヘヴィーな演奏に観客がヘッドバンギングで応え、彼らのライヴに新しい景色を作り出した。ロックンロールのかっこよさを見せつけた「Alabama」、そしてソラ、kazu、KANDAIも《MAKE MY DAY!!》と声を上げた「Vale tude【MAKE MY DAY】」では、ソラがギター・ソロを奏でるその後ろで、KANDAI、kazu、片桐も熱演を繰り広げ、今一度、バンドの一体感を見せつけた。しかし、一体感と言うなら、3人の演奏が真っ直ぐな片桐の歌に寄り添う「Time goes by」だ。

19歳の時に経験したさまざまな別れに戸惑いながら、誰にも相談できなかった片桐が「何も(世の中のことを)知らない俺が必死に、あらゆる別れについて書いた」そうだ。その「Time goes by」を、「これからみんなで共有していける大切な曲」と片桐が紹介したのは、曲を作ったとき、ひとりだった自分には、今、信頼できるメンバーとバンドを支える観客がいると思うからだ。

反骨精神以外の何物でもない「脳内」をリリースして、この1年のリヴェンジを果たす、--そんな大きなテーマがこの日のライヴにはあったと思うのだが、この1年間、ライヴ活動に邁進する中で、バンドが改めて気づいたのは、自分たちが作る音楽はファンがいなければ意味がないということだった。
1年の成果を見せつけたリリース・パーティーの最後を飾ったのは、ファンに対する気持ちを歌った「Flower」だったからもそれは明らかだろう。ライヴの最後に演奏することが多い、このメロディアスなロック・ナンバーを、この日、片桐は「支えてもらってばかりだったけど、ここからは俺たちに任せて」と言いながら、観客と一緒に歌う。

そして、「来年もワクワクアさせて、最高のライヴを届けます。ツアーで会いましょう!」と締めくくると、スクリーンに来年の1月13日から始まる『脳内』のリリース・ツアー「ロックの復権」の日程が映し出され、最後にツアー・ファイナルとなる3月27日の渋谷クラブクアトロ公演が発表された! その瞬間、会場全体を大きな歓声が包んだのだった。
 
TEXT:山口智男

 

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