──あんにゅさんは結成当初と現在で、この曲に対する気持ちや歌い方に変化はありますか？

あんにゅ：変化は結構ありますね。2013年にこの曲を初めて聴いた時は “とてもキャッチーで、良い曲だな～” ぐらいしか思っていなかったんですけど（笑）。その頃の私はユニットを組んでいてもライブ活動をしていたわけではなかったので、色んな不安が積み重なっていたんです。そんな時期にアルバイトの帰り道で聴いたこの曲にすごく励まされて、雨の中泣きながら “この曲はすごい曲だな。さすが小幡さんだな” と。

小幡：ありがとうございます（笑）。

あんにゅ：2014年からはライブでお客さんの顔を見ながら歌うようになって。握手会なんかで“いつも応援してるよ！”って声をかけてくれる方達を見て、“今日見に来てくれている人達それぞれにそれぞれの生活があって、きっと一日良いことがあった人もいれば、落ち込むことがあった人もいるんだな” と感じるようになったんです。そんなことを考えているうちに “じゃあ私は歌で元気付けて上げられないかな？” という風に気持ちが変わっていきました。

──歌を届ける相手を強く意識しだしたんですね。

あんにゅ：はい。それまでは “歌詞どおりに曲を歌う” ことに集中していたんですが、“お客さんのために歌えたらいいな”という気持ちに変化しました。

──それからお客さんの反応は変わりましたか？

あんにゅ：変わったと思います。“この曲に励まされているよ”という声を頂くようになって、“ああ、歌ってきて良かったな” と。そして同時に “歌うことで自分も励まされているな” と気付いたんです。その頃から “この曲は自分を含め皆を幸せにできる歌なんだ” と自信を持って歌えるようになりましたね。

──ファンとの強い絆が感じられますね。

あんにゅ：はい。だからこの曲がこうしてシングルになって、より多くの人に聴いてもらえるというのが本当に嬉しいです。

──初回限定盤にはこの曲のミュージックビデオDVDが付属しますが、見どころを教えてください。

小幡：見どころは、今回初めて振り付けに挑戦しているところですね。

──それはお2人で？

小幡：いえ、僕はやっていないんですよ（笑）。

あんにゅ：ふふ（笑）、私がやりました。もうひとつの見どころは、今回、横浜みなとみらいの景色がバックになっているんですが、劇団東京人形夜というパフォーマーの皆さんをお迎えして、私たちが演奏する周りでパントマイムやジャグリング、ロボットダンス、シャボン玉を飛ばしたりと色んなパフォーマンスをやってもらっています。鮮やかな空の下で、カラフルで爽やかな映像に仕上がっていますよ。

──撮影はいつ頃行なわれたのでしょうか？

小幡：このミュージックビデオは秋リリースのシングルということで秋らしい恰好なんですが、なんと8月の中旬の真夏日に…。

あんにゅ：暑かったよね～。皆長袖で大桟橋は影がなくて。顔を真っ赤にしながら踊ってたんですが、仕上がりは凄く爽やかです（笑）。