──でも、そういった強い言葉をあんにゅさんのような優しい声で歌われると、ドキッとしますよね。

あんにゅ：自分だと分からないですけどね（笑）。私もこの歌詞のような気持ちになったことがあるんです。自分を棚に上げて誰かに愚痴をこぼすことしかできない、何かやればいいのに何もできないっていう状態の時って、優しく声をかけられるより、こんな風に思い切って背中を押してくれる人がいたらいいなって思いますね。

──小幡さんはこの曲の存在を以前から知っていたのでしょうか？

小幡：知っていました。あんにゅがソロでやっていた頃に初めてライブを見にいった時にはもう演奏していたし、ユニットを組む前にもライブのサポートをやっていたので演奏もしています。コアラモード.になってからは2人ユニットとしての方向性を探していた時期もあって、“ちょっとこの曲は置いといて”という感じになっていたんです（笑）。

──この曲をリメイクしてみてどのようなことを感じましたか？

小幡：昔の自分たちの曲を見直すっていうことも、得るものが多いなと思いましたね。色々経験を積んだがゆえに “今だったらこんなメロディー絶対書けないな” と感じたり。

あんにゅ：私は久しぶりに聴いたらソロ回しの部分を自分一人でやっていて、“なんだそれ！”って過去の自分にツッコみました（笑）。

小幡：今はドラムソロ、ベースソロ、ギターソロって回っていくところを当時は一人でやってたんだよね（笑）。そういう所も含めて勉強になったと思います。

──4曲目ですが、ユーモアたっぷりの楽曲「We Are Coalamode.」シリーズのクリスマスバージョンが収録されていますね。

小幡：「We Are Coalamode.3!! ～Xmas ver.～」ですね。今回はライブで盛り上がれるようにクリスマスバージョンにリアレンジして、また一味違う「We Are Coalamode.」を収録したら楽しいなと思って作ってみたんです。 “クリスマスバージョン” と銘打ったんですけど、これまでのものとは雰囲気もまるで違うものになっているんです。

あんにゅ：けっこう試行錯誤しましたね。まず “この曲がクリスマスっぽくなるの？” って思ったところから始まって（笑）。コード進行を変えて、スウィングさせてみたり、これまでのバージョンにあったラップっぽいところにはあえてメロディーを付けてみたりと、かなり変わっていますね。

小幡：すごく楽しく盛り上がれる曲になったという自信はあるんですが、色んなことをやった結果演奏するのがすごく大変になってしまって（笑）。

あんにゅ：「We Are Coalamode.」は録音する時もいつも大変なんですよ。レコーディングって大人の人たちが集まって真剣に音楽を作っているので、笑ったりすることが少なくて。私は皆さんが真顔になってる中でこんな曲を歌うっていう（笑）。

小幡：あんにゅが頑張って “クリスマックス！” って叫んでも真顔で “もう一回やってみようか？” って言われちゃう（笑）。

あんにゅ；温度差があるんですよね～（笑）。まあ、でも「We Are Coalamode.」も3回目なので、強い心で乗り切りました。

──ライブで披露されるのが楽しみですね。では、12月3日に初のホールワンマンライブが開催されますが、最後にお二人の意気込みをお聞かせください。

あんにゅ：今回が初めてのホールワンマンライブなんですけど、座席でゆっくり見ていただけるということで、照明を使った演出も色々考えています。そこも含めて私たちが作り出すライブがどんなものになるのか、ぜひ楽しんでもらいたいなと思います。

小幡：このライブはツアーの中の公演ではなくこの日だけの特別なものなので、今、この一夜を成功させることに集中して、良いものにするためにアイディアを出しています。曲もたくさん演奏できると思うし、今回のシングルもたっぷり4曲入っているので、“どの曲やるかな？”と楽しみにしながら待っていただけたら嬉しいなと思います。

あんにゅ；絶対にパワーアップした私たちをお見せできると思います。楽しみにしていてください！