コンパクトなスピーカーユニットから大規模会場向けラインアレイスピーカーシステムまでラインナップ
【速報】ティアック、スピーカーブランドdBTechnologies製品発表会
【速報】ティアック、スピーカーブランドdBTechnologies製品発表会
2016/10/20

本日(10月20日)、東京・江東区文化センターホールにてティアックの製品発表会が行なわれ、イタリアのスピーカーブランドdBTechnologiesの取り扱い製品が発表された。同ブランドは小規模イベント向けのコンパクトなスピーカーユニットから、スタジアムクラスの大規模会場向けラインアレイスピーカーシステムまで幅広いラインナップを誇る。ここでは、会場で紹介されたdBTechnologiesの製品をご紹介しよう。

ティアック代表取締役社長の英祐治氏。「dBTechnologiesの製品の認知度を上げ、同時にティアックとタスカムもPA/SR業界に足場を伸ばせるよう努力していきたい」と挨拶した
■DVAシリーズ

会場では「T8」+「S518 N」の組み合わせと、「T12」+「S30 N」の組み合わせによるスピーカーシステムで試聴することができた
3ウェイ・アクティブラインアレイ(「T8」/「T12」)とアクティブサブウファ―(「S30 N」/「S518 N」)からなるスピーカーシリーズで、筐体の素材にポリプロピレンを採用することにより優れた耐久性と軽量性を実現しているのが特徴だ。

「T8」(4台を接続した状態)

「S518 N」(2台を接続した状態)

「T12」(2台を接続した状態)

「S30 N」
シリーズ各製品はフライングはもちろんグランドスタックやポールマウント設置にも対応し、組み合わせ次第で様々な現場に対応可能。自社開発のClass-Dデジタルアンプには高品質な56bit DSPを搭載し、音響マネジメントやエフェクトコントロールを軽快に行なえる。また、音響シュミレーションソフトウェア「dBTechnologies Composer」に対応し、会場やスピーカーシステム構成といった情報を入力することで最適なセットアップを自動計算できる。加えて、スピーカーシステム・コントロールソフトウェア「dBTechnologies Network」により、本体温度のモニターや各モジュールを手元で操作可能だ。

DVAシリーズの設置例

音響シュミレーションソフトウェア「dBTechnologies Composer」

スピーカーシステム・コントロールソフトウェア「dBTechnologies Network」
【スペック】
「T8」
形式:3ウェイ・アクティブラインアレイ・モジュール
外形寸法(W×H×D):580×240×327mm
質量:14.2kg
周波数特性(-3dB):66~18,000Hz
最大SPL:132dB
高域ユニット:2×1”/ボイスコイル1.4”
中域ユニット:1×6.5”/ボイスコイル2”
低域ユニット:1×8”/ボイスコイル2.5”
指向性(H×V):100°×15°(シングルユニット)
アンプ形式:Digipro G2、Class-D
実用最大出力:1,400W(350W+350W+700W)
RMS出力:700W(175W+175W+350W)
価格:¥310,000(税別)
「T12」
形式:3ウェイ・アクティブラインアレイ・モジュール
外形寸法(W×H×D):580×386×430mm
質量:29.9kg
周波数特性(-3dB):60~19,000Hz
最大SPL:136dB
高域ユニット:3×1”/ボイスコイル1.4”
中域ユニット:2×6.5”/ボイスコイル2”
低域ユニット:1×12”/ボイスコイル2.5”
指向性(H×V):100°×10°(シングルユニット)
アンプ形式:Digipro G2、Class-D
実用最大出力:2,840W(700W+700W+1,420W)
RMS出力:1,410W(350W+350W+710W)
価格:¥530,000(税別)
「S30 N」
形式:アクティブサブウーファー
外形寸法(W×H×D):1,100×580×720mm
質量:83kg
周波数特性(-10dB):41~120Hz
周波数特性(-3dB):30~120Hz
最大SPL:141dB
低域ユニット:2×18”/ボイスコイル4”
指向性(H×V):無指向性
アンプ形式:Digipro G2、Class-D
実用最大出力:6,000W
RMS出力:3,000W
価格:¥540,000(税別)
「S518 N」
形式:アクティブサブウーファー
外形寸法(W×H×D):515×640×720mm
質量:46kg
周波数特性(-3dB):39~120Hz
最大SPL:138dB
低域ユニット:1×18”/ボイスコイル4”
指向性(H×V):無指向性
アンプ形式:Digipro G2、Class-D
実用最大出力:3,000W
RMS出力:1,500W
価格:¥450,000(税別)
■VIOシリーズ

DVAシリーズで培われた技術を集めて開発されたラインアレイスピーカーのフラグシップシリーズ。こちらはアリーナやスタジアムなどの大規模会場向けのスピーカーとなっており、同ブランド最新のClass-D DIGIPRO G3デジタルアンプ搭載し、木製筐体を採用しているのがポイントだ。2ウェイ・アクティブラインアレイ「L210」とトライアンプ・アクティブサブウーファー「S318」がラインナップし、DVAシリーズと同じく「dBTechnologies Composer」と「dBTechnologies Network」に対応している。
【スペック】
「L210」
形式:2ウェイ・アクティブラインアレイ・モジュール
外形寸法(W×H×D):720×320×520mm
質量:28.1kg
周波数特性(-3dB):62~18,100Hz
最大SPL:135dB
高域ユニット:1×1.4”/ボイスコイル3”
低域ユニット:2×10”/ボイスコイル2.5”
指向性(H×V):100°×10°(シングルユニット)
アンプ形式:Digipro G3、Class-D
実用最大出力:1,800W
RMS出力:900W
価格:¥420,000(税別)
「S30 N」
形式:アクティブサブウーファー
外形寸法(W×H×D):1,300×520×8000mm
質量:103.9kg
周波数特性(-10dB):35Hz(HPF)
最大SPL:143dB
低域ユニット:3×18”/ボイスコイル4”
指向性(H×V):無指向性
アンプ形式:Digipro G3、Class-D
実用最大出力:5,400W
RMS出力:2,700W
価格:¥700,000(税別)
■ESシリーズ

「ES503」(2スピーカー+サブウーファー)
会場ロビーには同ブランドの可搬型PAシステム「ES503」も設置され、そのサウンドを確かめることができるようになっていた。
【スペック】
「ES503」
形式:トライアンプアクティブスピーカー
スピーカー外形寸法(W×H×D):95×360×137.5mm
サブウーファー外形寸法(W×H×D):465×400×430mm
質量:1.9kg(スピーカー)/16.4kg(サブウーファー)
周波数特性(-10dB):37~15,000Hz
最大SPL:121dB
中~高域ユニット:8×3”(1個あたり)
低域ユニット:1×12”/ボイスコイル2.5”
指向性(H×V):95°×65°チャンネル数
実用最大出力:1,000W
価格:¥198,000(税別)
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