ARTURIA代表取締役社長フレデリック・ブルンのコメント動画を独占公開!
KID、ARTURIAのアナログ・ドラム・マシン「DrumBrute」をリリース
KID、ARTURIAのアナログ・ドラム・マシン「DrumBrute」をリリース
2016/12/22
KID(KORG Import Division)からARTURIA「DrumBrute」がリリースされた(2016年12月23日発売)。
「DrumBrute」は、17種類のピュア・アナログ・ドラム・サウンドを内蔵したアナログ・ドラム・マシンだ。2種類のキック、幅広い音作りが可能なスネアやクラップ、ハイハットはクローズとオープンで個別の音色設定ができるなど、これまでのアナログ音源方式ドラムマシンを大きく超える幅広い音作りに対応。各ドラムパートはそれぞれ独立したモジュールになっており、全パートを同時に発音できる完全ポリフォニック仕様となっている。
17種類のドラムサウンドは、808や909のような伝説的キックやオールドスクールなリムショット、クラベ、クラップ、スナッピーでアグレッシブなスネアや、たたき切るようなザップなどモダンなサウンド、さらにはアナログ・リズム・マシンでは初のリバース・シンバル・サウンドも搭載。
そして、ステップ・シーケンサーは、ステップとアクセントの各ボタンで簡単にパターンが作成できる他、パッドを押して各パートをリアルタイムに演奏することもできる。打ち込んだパターンを瞬時にエディットし、パターンをリアルタイムに変化させることも可能。ライブパフォーマンスに最適なルーパー機能を搭載し、すべての機能がシンプルで分かりやすいインターフェイスで操作できるのもポイントだ。
さらに、Steiner-Parkerフィルターでは、ダイナミックな音色変化を実現。ローパス、ハイパスの2モードの他、使用しない場合にはバイパスさせることも可能。カットオフとレゾナンスの各ノブで、ドラムパート全体の音色を大胆に変化させることができる。これにより、ビートに深みをプラスしたり、特定の音域を強調させたりと、いわゆる “汚し系” 、あるいはリアルタイムにコントロールしてライブ感のあるフィルタースウィープなども行なえる。
また、「DrumBrute」は、MIDI機器やDINシンク仕様のビンテージシーケンサー、1PPSクロックのモジュラーシンセ、そしてUSB経由でコンピュータとのシンクが可能で、音楽制作環境のリズムセンターとしても機能する。全ドラムパートをミックスして出力するミックスアウトから、特定のパートのみを抜き出せるパラアウト(インディビデュアルアウト)を装備。特定のパートのみに外部エフェクトをかけたい時などにも便利だ。
価格は¥70,000(税抜)。
フランス本国から来日中のアートリア社のフレデリック社長に直撃インタビュー
「ミュージシャンが作りたい音楽に必要なサウンドが簡単に作り出せる新製品を開発」
アートリア社のフレデリック社長
今回のフェアでは、発売時期は未定ですが「MatrixBrute」と12月下旬に発売する「DrumBrute」という2つの新製品を展示し、来場された皆様にお見せすることができて非常にうれしく思います。どちらも音楽制作の可能性を広げるエキサイティングなモデルですので、この2機種で素晴らしい音楽を作ってほしいと思います。
まず MatrixBruteですが、このモデルは非常にパワフルなアナログシンセで、 開発時のコンセプトとして、「いかに簡単に音作りができて楽しく、しかもパワフルで驚きがあるものにするか」を重点的に考えました。
一方のDrumBruteもMatrixBruteと同様に、とても使いやすく楽しく使えるモデルです。例えて言うと、スイスのアーミーナイフのような万能型というよりは、山狩りで使うようなナタですね(笑)。
続きは下部の動画でチェック!
MatrixBruteは、3オシレーター内蔵で、2種類の特徴的なフィルターと伝説的なSteiner-Parkerフィルター、そしてMoogラダーフィルターを搭載する他、超高速のエンベロープやアナログディレイなどを装備している
DrumBruteは、すべての機能をパネル上に装備。17種類のドラムサウンドをすべて同時に発音させることができ、ロールやフラムの打ち込みも可能だ。出力段のSteiner-Parkerフィルターでは、オリジナルのテイストをプラスできる
「DrumBrute」の主な特徴
・キック1、キック2、スネア、クラップ、ハイハット1、ハイハット2、コンガ・ハイ、コンガ・ロー、タム・ハイ、タム・ロー、マラカス、リムショット、クラベ、タンバリン、シンバル、リバース・シンバル、ザップ
・幅広い音作りに対応し、斬新でユニークなサウンド作りが可能
・タイプの異なる2種類のキックを内蔵
・DrumBrute独自のアナログ・リバース・シンバル
・最大64ステップのパターンを64種類メモリー
・ドラム・パートごとにアクセントを入力可能
・パターンをつないでソングを作成可能
・パターン・エフェクト
・スウィング(グローバルまたはパート単位)
・ランダムネス(グローバルまたはパート単位:バリエーション作成に便利)
・パターン・ルーパー(ビート・リピート機能)
・ Steiner-Parkerアウトプット・フィルター(バイパス可能)
・幅広いシンク機能
・内蔵クロック
・MIDI
・クロック
・1PPS、2PPQ、DIN24、DIN48
・USB-MIDIインターフェイス機能
・インディビデュアル・オーディオ・アウト
・ヘッドフォン・アウト(ミニステレオおよび標準ステレオ・ジャック)
・ポリリズム機能
・ドラム・パート単位でパターンの長さを設定可能
【スペック】
・ パワー・サプライ付属
・外形寸法:418 (W) x 276 (D) x 40 (H) mm
・ 質量:2.58kg
「MatrixBrute」の主な特徴
・256音色メモリー
・アナログ・エクスポネンシャルVCO x 2
・ノコギリ波+UltraSaw、矩形波+パルス・ウィズス、三角波+メタライザー、サブオシレーター
・アナログ・リニアVCO/LFO x 1:ノコギリ波、矩形は、三角波、サイン波、LFOタイム・ディビジョン、キー・トラック
・ハード・シンク(VCO2→VCO1)
・オーディオ・モジュレーション:VCO1→VCO2、VCO1←VCO3→VCO2、VCF1←VCO3→VCF2、VCF1←Noise→VCF2
・ノイズ・ジェネレーター:ホワイト、ピンク、レッド、ブルー
・オーディオ・ミキサー:5インプット+フィルター・ルーティング
・Steiner-Parkerフィルター:12dB / 24dB/Oct、Drive、Brute Factor、ローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチ
・ラダー・フィルター:12dB / 24dB/Oct、Drive、Brute Factor、ローパス、ハイパス、バンドパス
・LFO x 2:サイン波、三角波、矩形波、ランプ波、ノコギリ波、ランダム、S&H
・エンベロープ・ジェネレーター x 3
ADSR(アタック、ディケイ、サステイン、リリース)タイプx2、
DADSR(ディレイ、アタック、ディケイ、サステイン、リリース)タイプx1
・外部音声入力(ライン、楽器レベル)
・16×16マトリクス・モジュレーション・パネル
・64ステップ・シーケンサー
・ステップ・イネーブル、スライド、アクセント、モジュレーション、シーケンス・パターンをリアルタイムに保存、呼び出し可能
・アナログ・エフェクト:ステレオ・ディレイ、ディレイ、フランジャー、コーラス、アナログ・リバーブ
・アルペジエイター
・12 CV/Gate入出力
・MIDI端子、USB端子
・ペダル入力(エクスプレッション、サステイン)
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