ハートフルな甘カワハーモニーが魅力のツインヴォーカルユニット
The Super Ball『スパボ! スパボ! スパボ!』インタビュー
The Super Ball『スパボ! スパボ! スパボ!』インタビュー
2017/02/17
佐々木陽吾(Gt.Vo)
──それでは本作についてお聞きします。記念すべき1stアルバムとなりますが、タイトルに込められた意味は?
佐々木:まず、ユニット名を決める時に「略せるのが良いよね」という気持ちがあって。今ファンの中では “スパボ” って略して呼んでいただけるようになったんですけど、アニメの主題歌で僕らを知ってくれた人達は意外とまだ知らないんです。それで「早く覚えて欲しい!」そして「大事なことだから3回言います」ということで『スパボ!スパボ!スパボ!』というタイトルにしました。
吉田:2人で決めたんですけど、 “スパボ” というワードは絶対に入れたくて。それで今回のタイトルが一番インパクトがあると思ったので。他にも候補がいくつかあって、例えば『スパボイス』というのもありました。
──ボーナストラック(ハシグチカナデリヤさんとのコラボ曲)を除いて、作詞作曲クレジットがすべて「The Super Ball」となっていますが、2人は日頃どのようにして曲作りをされているのですか?
吉田:最初にどちらかが元となる歌詞だったりメロディを作ってくるんですけど、それを2人で作り上げています。必ずどちらが先、ということはないです。
佐々木:例えば、事務所で1時間ぐらい時間が空いたら「曲作ろうか」みたいなこともあります。
吉田:AメロとBメロを2人で分けて作ったりとか。
──では、リード曲である「明日、君の涙が止む頃には」はどのようにして作られたのでしょうか?
吉田:確か歌詞から先に作っていたかな。ただ、元となるアイディアは僕が作っていて、路上ライブ時代から大切にしていた「はなうたのメロディ」という曲で、歌詞が全然違う内容なんです。デビュー後に「節目にふさわしい卒業ソングが作りたい」ということで、あえて歌詞を書き直して完成させました。
──歌詞には “3年” というワードが入っていますが、これは中学や高校の3年間ということを意味しているのでしょうか?
佐々木:ちょうど歌詞を書き換えている時期が結成して3年だったという意味もあるんです。それに自分が “卒業” というワードを聞いて思い出したのが、中学や高校の卒業式だなと。だからといって中学生や高校生だけをターゲットにしたのではなく、大人になって「あの3年間はこんなだったな」と思い出すということを表現するために “3年” を表現しました。
──歌詞の中で一番気に入っている部分はどこでしょうか?
吉田:Bメロの “明日、君の涙止む頃に 変わってくものも許せるさ” ですね。去年メジャーデビューをして、変わらないものもあるんですけど、逆に変わらなければならない部分もあって。とても複雑なんですけど、この曲を聴くと「時間をかければいつか許せる」という気持ちにさせてくれるんです。だから実際にピアノを弾きながら歌っているとスゴい感情が入りますね。
佐々木:僕はもちろん全部お気に入りなんですけど、 “別れの日見て見ぬ振りして カレンダーに印はつけなかった” です。聴いている人にグッときて欲しくて書いていて、スゴく情景が浮かぶフレーズだと思うんです。友人またはカップルが、机にあるスケジュール帳もしくはスマホのスケジュールを見ていて。そして3月の卒業式が見えてくるわけです。でも、そこには悲しいことに印はつけていないという。
──必ず同じ意味にするのではなく聴く側に色々なイメージを委ねるのですね。
佐々木:そうですね。でも、最後あたりの “もう開かなくて済む教科書 ページの端に落書きの似顔絵” は本当にそのままを想像して欲しくて書いていたりもします。
──レコーディングの際に心掛けた点は?
吉田:この曲は収録曲の中で一番難しかったです。最初にメロディを作った時からキー設定にスゴい時間がかかって。Aメロで言葉を強く伝えたいけど、これ以上低くすると良い声が出ないなと。ただ、このままだとサビで高くなり過ぎるなとか。悩んだ結果、高い方を選んだんです。もちろんファルセットには自信があるんですけど、下のパートに負けないように何度も録り直しました。
佐々木:俺は歌いやすいキーでしたし、パート自体が少ないので。理幹が何度も録り直している時、コーヒーを飲んでいました(笑)。
──次に10曲目の「夢人島へGO!!」ですが、他の収録曲と比べると異彩を放っているというか。ガラッと雰囲気が違うように感じました。
佐々木:これは僕が作った曲なんですが、珍しくAメロから作り始めたんです。アコギでミュートしている時にアイディアが浮かんで。なので曲調だけでなく制作方法の面でも違いましたね。
──独特な歌詞が印象的でした。
佐々木:一番意味わからないですよね(笑)。
──歌詞で一番気に入っている部分は?
吉田:僕はサビですね。正直な話、「本当に好きな人と無人島に行きたいか?」と聞かれたらイエスとは言えないタイプなんです(笑)。何もないところより、楽しいことや美味しいものがあるところにいたいと思っていて。でも、だんだん歌っていたら楽しくなってきて「無人島に行っても2人なら何でも叶うんじゃないか」と考え直しましたね。
佐々木:“僕がお金持ちになったら 君のパパとママに話して 許してもらえるまで説得して” ですね。「誰も書かないだろうな」という歌詞を書きたくて。全体的に見ると、最強のノロケソングなんです。「こんだけ好きなんだぜ」とか「やっぱ好きな人がいるって良いことだ」みたいな思いを無人島に例えて書いたので、その辺りも着目しながら聴いてもらえたうれしいです。
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