ロック、ポップス、ジャズなどの名盤のドラムサウンドが手に入る
スーパーハイレゾ・ドラム音源「Drum Tree」が販売開始
スーパーハイレゾ・ドラム音源「Drum Tree」が販売開始
2017/02/13

サウンドエンジニア/プロデューサーのIchiro氏が携わるプレミア・サウンド・ファクトリーが、新たに開発した24ビット/96kHzのスーパーハイレゾ・ドラム音源「Drum Tree」を販売開始した。
このドラム音源は無償のKontakt Player上で起動するプラグインで、キュートなデザインのユーザーインターフェイス上に、ドラム音色をジャンル別にカテゴライズ。時代順に並んだ音楽カテゴリをクリックするだけで、有名ヒット曲のフレーバーをたっぷり含んだ名盤のドラムサウンドを鳴らすことができる。ドラムキットはロック、ポップス、ソウル、ジャズなどのカテゴリ別に26種類用意され、各パーツの差し替えも可能。8000サンプルから構成された、スネア×41種、ハット×27種、シンバル×67種を個別に入れ替えることができる。
そのハイクオリティなドラムサウンドは、アナログのビンテージ機器を多数備えるレコーディングスタジオ「studio dede」にて、数々の貴重なドラムキットを使って収録されたもの。どの音色も非常に太く、特殊な録音方法を採用することで、フェーダーを上げなくてもオケに埋もれない、濃密な粒子感とスピード感、鋭い位相を実現した。また、サンプリングレート=96kHzのセッションでは、ハードなリミッティングを行なっても音崩れがしづらく、歪みづらい点も心強い。音源にはすでにマスタリングが施されているため、ユーザーがEQやコンプをかける必要はないとのことで、曲作りやアレンジの作業に集中できそうだ。
各音色は最大54レイヤーものサンプルを贅沢に使用しており、鳴らすたびに自動で、右手と左手のサンプルが入れ替わるのが特徴。また、ベロシティの強弱を自動で上下に分散させて、印象を変えない程度にニュアンスに変化を付けてくれる。スネアやキックをすべて「ベロシティ=100」のベタ打ちで入力しても、自然な音色・ニュアンスの変化が得られるのはDTMユーザーにとってうれしいポイントだろう。
このような作業性の良さは本製品の大きな魅力で、他にも、打ち込みの際にMIDIキーボードだけでなく、接続したサスティンペダルを使えるのが非常に便利だ。通常は鍵盤を押すと単発で発音されるが、サスティンペダルを踏みながら押すと連打で発音されるので、スネアの3連ゴーストや、手入力では難しい二連打ちやシンバルロールなど、ドラムの様々な奏法を取り入れたい時に重宝するだろう。連打の速さやアクセント量、バラツキ量は調整可能で、DAWのテンポに追従してくれる点も使い勝手がいい。
なお、サスティンペダルはキックの入力に使用することもできるので、右足でキック、左手でスネア、右手でハイハットを鳴らして、ドラマーのように演奏しながらリアルタイム入力を行なうことも可能になっている。
同社サイトでは「Drum Tree」のダウンロード販売を行なっており、価格は¥36,980(税別)。現在、リリース記念の初回限定特別プライスとして¥28,980で購入可能となっている。対応OSはMac OSX 10.9以上(64ビット)とWindows7以上(6464ビット)で、スタンドアローン、Audio Units、VST、Core Audio、WASAPI、AAX Nativeなど各種フォーマットに対応。Cubase、Logic、Sonar、Studio One、Pro Tools、Live他、主要なDAWの多くで使用することが可能だ。

ミキサー画面
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