ローランドから「Roland Boutique（ローランド・ブティーク）シリーズ」の新モデルとして、Studio Electronics社と共同開発したアナログ・シンセサイザー「SE-02」がリリースされた（7月に発売）。

「SE-02」は、アナログ・シンセサイザーが持つVCO（Voltage Controlled Oscillator）、クロス・モジュレーション、24dB/octのフィルターなど、高度なシンセ・エンジンを搭載。音のキャラクターを特徴づけるオシレーター・セクションは、3つのVCOで構成されており、各オシレーターの波形を三角波、のこぎり波、矩形波など7種類から選択可能だ。

また「オシレーター・シンク」も装備しており、複雑な波形を作り出すことによって、自由度が高く重厚なサウンドをつくることができるほか、クロス・モジュレーション・セクションは、3種類のつまみで自由な音色変化が可能。音の明るさや太さを決めるフィルター・セクションは、急峻な減衰特性を持つ24dB/octのローパス・フィルターで構成。ピッチや音量を揺らして音に周期的な変化（うねり）をつけるLFO（Low Frequency Oscillator）セクションは、サンプル＆ホールドも備えた9種類の波形を選択できる。

「SE-02」には、厳選された384のプリセット・サウンドも搭載されている。ビンテージサウンドから最新のサウンドまで幅広い音づくりが可能で、さらに128のプログラム・メモリーを備えており、プリセット・サウンドを変更したり、新しいサウンドを作成した際、パネル設定を記憶させることができる。

そのほか、ステップ・シーケンサー、豊富な入出力端子、プログラム・メモリー、ディレイ・エフェクトなど、現在の音楽制作に必要な機能も搭載している点も見逃せない。価格はオープンプライス。市場想定価格70,000前後(税込)