タイトルに込められた想いは、あなたが確かめてください。
OKAMOTO'S『NO MORE MUSIC』インタビュー
OKAMOTO'S『NO MORE MUSIC』インタビュー
2017/08/02
OKAMOTO'Sが7枚目となるアルバム『NO MORE MUSIC』を本日8月2日にリリースする。本作にはadidas CAMPUSシリーズのキャンペーンソングとしても話題の「90'S TOKYO BOYS」を筆頭に、昨年Netflixオリジナルドラマ「火花」で注目を浴びた「BROTHER」や、NHK BSプレミアムドラマ「嘘なんてひとつもないの」主題歌の「時差」など、計10曲を収録。ここでは、収録楽曲の制作秘話を中心に、表題曲「NO MORE MUSIC」が生まれた背景についても聞いてみた。2017年、全音楽ファン必聴のアルバムだ!
取材:東 徹夜(編集長)
──今回のアルバムはコンセプトを決めてから作り始めたのですか?
ショウ:自分たちとしては「BL-EP」にすごく手応えを感じていたので、それをもっとブラッシュアップした作品にしたいという思いはありました。そのために再度レコーディングエンジニアとして渡辺省二郎さんにお願いをして。渡辺さんと組んで1枚作るというのがコンセプトと言えばコンセプトでした。
──ということは、サウンドの傾向はかなりアナログ寄りに?
ショウ:省二郎さんは何でもできると思いますが、アナログと言うよりは60〜70年代のレコードっぽい質感をもっと近代寄りにしたというか。音数が少なくても粒が立って聴こえるように、レンジ感を広くしたかった。ローファイ、ハイファイなども1周回ってどこが新しいのかわからないですが、そういうのが混ざっている感じを上手く出したくて。
──「NEKO」や「BROTHER」以外の曲は初収録ということですが、割と早い段階でできた曲というのは?
ショウ:「時差」ですね。これはドラマの主題歌に決まっていたということもあって。あと、「WENDY」もコウキが早い段階で曲自体は完成させていました。
コウキ:レコーディングは最後でしたけど、曲自体は去年の年末にはまとめて書いていて。
──では比較的最近できた曲は?
ショウ:俺とコウキが共作した「SAVE ME」と「90'S TOKYO BOYS」です。実はアルバムのために収録候補曲が全部出揃った後に作りました。最初は共作する前に出揃った楽曲でアルバムレコーディングに入ろうと思っていたのですが、もしかすると2人で共作したらもっといいものが作れるのではないかと思い直して。その提案はハマくんがしてくれました。
──どのように共作されたのですか?
ショウ:「90'S TOKYO BOYS」に関しては色々な曲が混じっていて。共作の仕方としては、まずコウキが2〜3曲の断片を送ってくれて、それを俺が完成させるという手法をとりました。でも、スタジオでみんなで合わせた時に、更に以前にやった曲の要素なんかを取り込んで。なので、実質4〜5曲分混ざっているかな。
──ハマさんからの提案というのは?
ハマ:とにかく最初の断片がよかったんです。その時は、まさかこういう風に合体するとは思ってもいなかったですが。この曲はアルバムの中でもロックバンドっぽいというか、今までのバンドの流れも持っているし。この曲があることでさらにアルバムとしてのまとまりが出たと思います。
──「90'S TOKYO BOYS」は冒頭のギターフレーズもとても印象的ですよね。このサウンドはどのように出しているのですか?
コウキ:ギターに関しては前作の「BL-EP」から64年製のストラトキャスターを使っていて、この曲でもそれを使いました。今まで、あまりこういったフェンダー系のギターは持っていなかったんですけど、今回のアルバムでは割とファンキーな楽曲や切れ味鋭い方が合うものも多かったので、最近はこれを使う機会が多いです。
──レコーディングはどのように?
コウキ:この曲に関しては、ほぼ普段のライヴに近いセッティングでした。フェンダーのSuper-Sonicというアンプを使っています。
──ギターが左右で重なっていますよね。
コウキ:僕としてはDJの人がやる「音を出したり、抜いたりする」感じというか。リフで音を補強することもあるけど、歌のあるところでは抜いて歌を際立たせたり。そういう考え方で作り上げていきました。
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