ルーツミュージック3部作最終章
佐藤広大「DOWNTOWN」インタビュー
佐藤広大「DOWNTOWN」インタビュー
2017/10/18
TAKU Tanaka:この曲はいつも広大が使っているマイクではなかったよね。たしか、87(ノイマンU87)を使ったと思います。
佐藤:そうでしたかね。
TAKU Tanaka:そして、プリアンプもいつもとは違うAMEK NEVE SYSTEM9098を使いました。
──そもそも、普段は何を使われることが多いのですか?
佐藤:ノイマンも使いますけど、マイクだとブラウナー(BRAUNER VM1)、ブルーのボトルとか。
TAKU Tanaka:そうだね。ブラウナーとかブルーのボトルは多いかもしれないね。普段は、それに1176とか、プリアンプのビンテック(VINTECH)を通して録ることが比較的多いと思います。
──そんな中で、今回「DOWNTOWN」で87をチョイスした理由というと?
佐藤:オケ中で僕の声が一番マッチしたということだと思います。僕自身は周波数がどうだこうだとかわからないですけど。
──さて、「DOWNTOWN」のリリックビデオでは再びコウメ太夫さんが登場して、そちらも話題を呼んでいますよね。
佐藤:「Baby Baby Baby feat. SWAY」からの「DOWNTOWN」という短めのリリックビデオなんですけど、今回もコウメさんがなかなかの踊りを見せてくれています。僕的には前回のミュージックビデオをよりもさらに踊っているなと思うし、衣装にも注目していただきたいですね。あと、ギターのホコリをはらうシーンも最高です。
──では、最後に今回の3部作を振り返って、あらためて聴きどころや読者へのメッセージをお願いします。
佐藤:そうですね。まず第1弾の「MONEY IN THE BANK」では80年代のファンクをオマージュして、ポイントはトークボックスが入っているところですかね。80年代の音楽だけど、しっかりとAuto-Tuneのような現代的な要素も入っています。ミュージックビデオと歌詞では、ルパンのような盗人を演じた佐藤広大に注目して欲しいなと。で、その流れからの「Baby Baby Baby feat. SWAY」は、かねてからの友人のSWAYとまたタッグを組んで出せたというところが大きくて。結構ちゃきちゃきのGファンクなんですけど、サビ前のBメロのアプローチなんかはしっかりとEDM調にして倍でとったりして。その倍のリズムの中でエレキギターのスラップが聴こえるのは、当時のGファンクではなかったと新しい試みだと思います。歌詞やリリックも含めて、そういう細かい部分にも注目してもらえたらとうれしいですね。
そして、「DOWNTOWN」に関しては今日も長くお話しさせていただきましたが、80年代に行ったつもりで聴いてもらえたらと思ってます。80年代の音楽というのは、最近韓国のアーティストなんかもオマージュしてリバイバルもされていますけど、今の中高生には新しいものとして受け取ってもらいたいですし、大人の方には懐かしんでもらいたいですね。この3部作を通して、佐藤広大のリスペクトしている音楽を表現できたと思っているし、どの曲も愛情を込めて作っているし、すごく思考回路を働かせて作ったので。ちょっと説明するのが難しいんですけど、この3曲を作ろうといって作ったというよりは、僕も含めて制作チームがみんなそれぞれ過去に学んできたものが合わさってできたものという意識も強いんですね。みんなが過ごしてきた音楽というレールの中の何十年分かが詰まっている3部作というか。まぁ、毎回そうなんですけど、特に今回はそういう思いが強いですね。だからこそ、皆さんには楽しんでもらいたいですし、これをきっかけに、また昔のカルチャーを掘り起こしてもらえるとうれしいですね。
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