Native Instrumentsは、アメリカで開催中のNAMM SHOW 2018内で開催されたイベント「NATIVE SUMMIT」で、Waves、Softube、 Eventide、SugarBytesを含む主要エフェクトプラグインメーカーがNative Kontrol Standard (NKS)フォーマットへの対応を予定していると発表した。これにより、KOMPLETE KONTROL S シリーズ・キーボードや KOMPLETE KONTROL ソフトウェア、MASCHINE でエフェクトプラグインが連動するようになる。

また、同時にループ＆サンプル素材メーカーのThe Loop Loftの買収も発表。先日発表されたSounds.comベータ版のコンテンツ拡充やNIの製品ラインナップのコンテンツ拡充も視野に入れているという。

以下、Native Instrumentsの公式アナウンス（原文）
Native Instruments は、一流ミュージシャンの演奏するサウンドに特化した高品質のデジタルコンテンツを、すべての音楽クリエーターを対象に提供しているThe Loop Loft の買収を発表いたしました。この買収と時を同じくして公開されたSound.com ベータ版は、すべてのジャンルの音楽クリエーターを対象としたループ、サンプル、サウンドパックを提供するNative Instruments の新しいオンラインプラットフォームです。公開時には既に200 以上のパートナーが供給する500,000 以上のサウンドが用意されています。（※現在利用可能エリアはアメリカ国内のみ、日本は今後対応予定）

Sounds.com ベータ版の登録ユーザーは、高品質なドラムや、Nate Smith、Matt Chamberlain、OmarHakim 等のループ&サンプルにアクセスでき、プラットフォームのコンテンツは今後さらに追加されていきます。

この買収により、The Loop Loft の設立者/CEO/ベテランミュージシャンのRyan Gruss がNativeInstruments ロスアンジェルスオフィスのプロダクト&コンテンツのディレクターに就任し、Sounds.com のコンテンツ制作のほか、NI の全製品ラインナップに対して、新しいコンテンツ開発の舵をとります。Ryan Gruss はこの買収に関して次のようにコメントしています。「Native Instruments がSounds.comを計画していると聞いた時、これこそが私たちのサービスを拡大し、新たなオーディエンス獲得できるチャンスだと思いました。サウンドデザインの領域においてNative Instruments はミュージシャンにとっての夢です。2018 年、新しいインストゥルメントとコンテンツの開発を主導していきます。」

Native Instruments のCEO Daniel Haver は次のようにコメントしています。「本物かつ野心的なTheLoop Loft にはいつも感服しています。オンライン展開の明確なビジョンを持った情熱的なミュージシャンが構築しているサービスだということがすぐにわかりました。私たちはRyan と彼のチームを大歓迎すると同時に、これから私たちのブランドのコンテンツとインストゥルメントが質、量ともに向上することを期待しています。」

Sounds.com ベータ版は2018 年1 月17 日に、アメリカ国内でスタートしました。現在はループとサンプルの無料セレクションを試用することができます。または月額$9.99（特別導入価格）のPro 版にお申し込いただくと、すべてのライブラリーをご利用いただけます。シンプルさと使いやすさが、Sounds.com の特長です。ログインなしでループやサンプルの閲覧とプレビューを行えます。サウンドはジャンル、キー、BPM、特徴に分けてタグ付けがされており簡単に検索することができます。検索機能はNative Instruments 独自のMIR(Music Information Retrieval)アルゴリズムによりユーザーが必要とするものを的確に見つけ出すことができます。