数多くのMIDI編集機能強化やトラック・プリセット等、数々の改良・新機能を搭載

【NAMM 2018速報】Avid、「Pro Tools 2018」を発表!

【NAMM 2018速報】Avid、「Pro Tools 2018」を発表!

2018/01/29


アメリカで開催中のNAMM SHOW 2018で、Avidから「Pro Tools 2018」が発表された。Pro Tools 2018には、新たに数多くのMIDI編集機能強化やMIDIさかのぼりレコード、任意のエフェクト・チェーンやインストゥルメント・サウンドをプリセット化可能なトラック・プリセットなどが搭載され、ユーザーのクリエイティビティーを素早く形にするための機能強化が施されている。ここでは、主要な新機能を公式アナウンスの原稿を元に紹介していこう。

オフィシャルニュース(原文)

セッション構築をスピードアップ!
(トラック・プリセット機能他)


トラック上のプラグイン・エフェクト・チェーン、セッション・インポート条件及びその他のトラック設定をカタログ化しプリセットとして保存、それらを簡単にリコールすることが可能となりました。

トラック・プリセットは、新規トラック作成時に、設定しておいたプリセットを選択する方法で、新たなトラックを予め任意の設定を施した状態で構築可能です。また、ワークスペースから複数トラックのコンビネーションをプリセット化した状態のままセッションにインポートしたり、既存のトラックにエフェクト・チェーンのみをドラッグ&ドロップで読み込ませるパーシャル・リコールにも対応しています。

このトラック・プリセット機能を有効に活用することで、これまで多くの時間を費やしていたセッションやミキサー構築の為のタスクから解放され、よりクリエイティブ・ワークに集中する事が可能となります。

MIDI機能の強化
(さかのぼりレコード機能他)


新たに加わった「さかのぼりレコード機能」により、Pro Tools再生時に演奏したMIDIパフォーマンスをレコーディングしていなかった場合でも、シンプルなキー・コマンドの実行で「復元」することが可能となりました。演奏しながらアイディア構築中に閃いたフレーズも、取りこぼすことなく該当トラック上にデータとして再現し、そのまま楽曲制作に活用可能となりました。

また、Pro Tools 2018には、矢印キーを使ったMIDIノートのトランスポートやトリミング等、より素早くコードを構築したり、ノートの修正を行なう事が可能となるMIDI編集機能の改善も加わっています。

 

トラック・コンピング機能の強化
(ターゲット・プレイリスト他)


Pro Tools 2018では、プレイリストを使ったトラック・コンピングがより便利に行えるようになりました。各トラックを波形ビュー表示にしておいたまま、複数のプレイリストからベスト・パフォーマンス選択し、新たに設定可能となった「ターゲット・プレイリスト」に反映させることで完成テイクを素早く構築すること等が可能となりました。この機能は、特にマルチマイクを使って録音したドラム・トラックやバック・ヴォーカル等の複数トラックをグルーピングとしている際の複数トラックのコンピング時に便利です。また、プレイリストを展開表示することなく、複数テイク内の任意の範囲を素早く切り替えながらベスト・テイクを探すことも容易になりました。

 

ミックス時の視認性向上
(MIXウインドウ内でのEQカーブ・グラフィック表示他)


Mixウインドウ内のチャンネル・ストリップ上でEQカーブをグラフィック表示させることが可能となりました。これにより、設定したEQ及びそのオートメーションが各トラックにどのような影響を与えるかをリアルタイムに確認可能となります。Avidプラグイン以外のサードパーティー製品でもこの機能に対応しているEQプラグインであれば表示可能、また複数のEQに対しても実行可能です(複数EQデータはコンバインして表示されます)。加えて、プリフェーダー・センドやオートメーション・レーン・ビュー・メニューも、新たにカラー・コード化され、より簡単に状況把握が行えるようになり、ミックス作業時の視認性が向上しています。

 

 

「クラウド作業開始」がより簡単に
(スタート・コラボレーション)


ファイル・メニュー上に「スタート・コラボレーション」コマンドが加わり、それを実行することで現在のセッションを自動的にセーブ/クローズし、クラウド上のプロジェクトとして再オープンするといった一連のコンバート作業が1アクションで簡単に行えるようになりました。

クラウドでのライセンス管理
(iLokクラウドへの対応)


Pro Tools及び全てのAvidオーディオ・プラグインは、iLokクラウド・キーに対応しました。これにより、iLok物理キーを使用することなくPro Tools 2018を動作させることが可能となり、それにより空いたUSBポートをMIDIキーボードやオーディオ・インターフェイスに使用することが可能となります。これまで通りiLokキーで動作させることも引き続き可能です。

ネットワーク・サイト・ライセンスへ対応(近日予定)

Pro Tools やPro Tools | HDを複数お使いのポストプロダクション、放送局そして教育機関でご利用可能なネットワーク・ライセンスにも対応、ライセンス購入が可能となりました。これにより大規模設備内にある複数のPro Toolsのライセンス/運用管理が容易になります。
 

Pro Tools 2018新機能対応表

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