夏のテーマ・ソングで埋め尽くしたいという気持ちで制作したミニ・アルバム
Leola『LOVE, LIFE & LAUGHTER』インタビュー
Leola『LOVE, LIFE & LAUGHTER』インタビュー
2018/07/25
今年の2月に映画『パンとバスと二度目のハツコイ』の主題歌となる5thシングル「Puzzle」が話題を呼び、『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』へのコーラス&ボーカル参加でも注目を集めたLeola。彼女が8月1日にミニ・アルバム『LOVE, LIFE & LAUGHTER』をリリースする。はたして今作はどのように生まれたのか? 制作エピソードを中心に話を聞いた。
取材:馬渕信彦
──今回のミニ・アルバム『LOVE, LIFE & LAUGHTER』は、どのような想いで制作をスタートさせたのでしょうか?
Leola:この夏のテーマ・ソングで埋め尽くしたいという気持ちで制作したミニ・アルバムです。夏になると、いろいろな場所へお出かけしたくなりますし、お休みの時間もたくさん取れますよね。だから、音楽に触れたいと思う人もたくさんいるんじゃないかなと思ったんです。そんなみなさんの生活に寄り添えて、どこかへ一緒に連れて行ってもらえるような1枚にしたいと思って作りました。
──タイトルの『LOVE, LIFE & LAUGHTER』に込めた想いも教えてください。
Leola:タイトルの『LOVE, LIFE & LAUGHTER』は、私が大切にしている“L”の言葉たち。このミニ・アルバムに収録した楽曲には、私が笑顔になるために必要な〈LOVE〉、〈LIFE〉、 〈LAUGHTER〉が、それぞれの曲に散りばめられています。
──リード曲「Sunshine & Happiness」はどのような想いで制作していったのでしょうか?
Leola:2ndシングル「Let it fly」のネクス・トソングとして作り始めた曲です。永遠という一見いつまでも続きそうな言葉にも、時間の限りはあることを最近凄く感じていています。家族と過ごす時間や、学生時代に過ごしてきた時間を振り返ってみた時に、時間は有限であることを痛感したんです。だからこそ、幸せな時間は悔いなく過ごしていきたいですよね、というメッセージを歌詞に落とし込みました。幸せな2人を描いているんですけど、決して当たり前ではない幸せを逃さないように、私はあなたのことがずっと大好きだと想いを伝えます。そんなキュンとする歌詞を、さわやかで疾走感あるサウンドで聴いていただきたいと思って制作しました。
──Leolaさんにとって、ここはポイントだと思う歌詞はどこですか?
Leola:〈限りある時間を 限りの無い愛で〉という歌詞がサビの最後に出てくるんですね。この2つの言葉がキーワードになっていて、アルバムのタイトルでいうと〈LOVE〉と〈LAUGHTER〉がテーマになっている曲です。
──先ほど「さわやかで疾走感あるサウンドで聴いていただきたい」というコメントをいただきましたが、そこにはどんな想いがあったのでしょうか?
Leola:この「Sunshine & Happiness」は、空の下で聴いて欲しい、ドライブしながら風を感じながら聴いて欲しいと思ったんです。だから、疾走感のある曲にして一緒に走っているような音作りを意識しました。この曲では声と演奏が上手にぶつかり合って、ひとつのサウンドを生み出していると思います。
──MVについてもお話を聴かせてください。
Leola:今回は手作り感のあるMVに挑戦しました。撮影の仕方に関しても、すべてスマホで撮って、アングルも自撮りしながら決めたりしました。リップシーンを自撮りしながらやったのも楽しかったです。映像が早送りになったりスローモーションになったり、時間の流れが1曲の中で変化があるので、まるで時空が歪んでいるかのような仕上がりも面白いところだと思います。あとは、最後まで見てもらうとひとつ仕かけに気づくと思うので、そこも大きな見どころだと思います。
──他にも、HappinessのMIYUUさんによる振りつけで踊るLeolaさんも見どころのひとつですよね?
Leola:はい!(笑) 普段はギター片手に歌うことが多く、なかなか振りをつけながら歌う機会が少ないので、この「Sunshine & Happiness」で挑戦してみたいと思ったんです。そこで、女の子の一途な気持ちを表現する振りをMIYUUちゃんにお願いしました。歌詞をじっくり読み込んで、女の子が踊ってかわいく見える仕草を考えてくれていて私も気に入っていますし、みなさんにも気に入っていただけると思います。ライヴでもギターを置いて、みなさんと一緒に踊れたらいいなと思います。
──今作の1曲目に収録された「Magic Clap」は、どのような想いで制作していったのでしょうか?
Leola:歌詞は私がベースを考えて、それをもとにプロデューサーのEIGOさんとブラッシュアップしていくという作り方をしました。この「Magic Clap」は、アルバムのタイトルで言うと〈LIFE〉 と〈LAUGHTER〉がテーマになっています。お仕事や学校、日々の生活の中で、うまくいかない時や焦ってしまった時に、自分ではそんな気もないのに普段より険しい顔で接してしまったり、ちょっと冷たい言い方をしてしまう瞬間は、誰でも経験があると思うんです。そんなときこそ、深呼吸して肩の力を抜いてみて欲しいというメッセージを、この楽曲に託しました。Aメロの最初に〈難しいこと今は忘れて It’s okay 答え合わせは後にして〉という歌詞があるんですが、今は楽しいことだけを考えてみたら? という想いで書きました。共感していただける方も多いんじゃないかなと思うので、この曲をたくさんの方にお届けできたら嬉しいです。
──トラックは、どのような視点でチョイスしていったのでしょうか?
Leola:踊れる曲を意識しました。タイトルの通り、一緒に手を叩きながら身体を揺らして、サビの〈テキトーにbaby〉という歌詞の通り(笑)、音に身を委ねていただけたら嬉しいです。海を感じさせるサウンド・アプローチですが、ちょっとアーバンな雰囲気も感じていただけると思います。私の中でのシティポップ感は意識しましたね。
──シティポップ感と言えば、今作には山下達郎さんの名曲カバー「RIDE ON TIME」が収録されていますね。どのような経緯で実現したのでしょうか?
Leola:山下達郎さんの楽曲は、この「RIDE ON TIME」以外にも大好きな曲がたくさんあります。日本のアーバンなシティ・ミュージックを牽引してきた方なので、私にとってはとても大きな存在です。山下達郎さんの楽曲は、声とメロディとアレンジが絶妙に合わさって、パーフェクト以上の曲になっていると思うんです。声が変わるだけでもまったく違う曲になってしまうと思ったので、カバーさせていただくに当たり、原曲が好きな方にも親しんでもらるアレンジにしたいと思いました。
──数ある名曲の中でも、この「RIDE ON TIME」をカバーした意図も教えてください。
Leola:夏のテーマ・ソングを収録するミニ・アルバムには、やっぱり「RIDE ON TIME」だなと思ったんです。どこかへ連れて行って欲しいという夏の想いを、この曲に託しました。もし若い世代の方で原曲を知らない方がいたら、ぜひドライブや海で聴いていただきたいです。
──山下達郎さんの歌詞の世界観については、どのような感想を持ちましたか?
Leola:正直、この言葉の組み合わせでこの雰囲気を出せるのは、山下達郎さんしかいないと思いました。ひとつひとつの言葉にパンチがありながら、全体をふわっと包み込む空気感が凄く不思議なんです。なぜそういう表現ができるのか、今の私にはまだわからないです。なので、これからもっともっとたくさん山下達郎さんの曲を歌わせていただいて、歌詞作りのヒントを見つけたいと思います。
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