Antelope Labが次世代マイクモデリング・システムの特別セミナーを開催

アンテロープの最新モデリングマイクEDGEと高級マイクを比較試聴するセミナー「ON THE EDGE」をレポート

アンテロープの最新モデリングマイクEDGEと高級マイクを比較試聴するセミナー「ON THE EDGE」をレポート

2018/10/31


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10月27日(土)に東京・銀座にあるレコーディングスタジオ「音響ハウス」で、アンテロープ・オーディオ社のマイクモデリング・システムEDGEのニューモデルと音響ハウスのスタジオに常設されているビンテージマイクを聴き比べるというセミナーが行なわれた。ここでは、その様子をレポートしよう。

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セミナー当日は、同社のマイクプリアンプDiscrete 8とAD/DAコンバータOrion32 HDを使用して、EDGEマイクとビンテージマイクの聴き比べを体験した。

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今回のセッティング環境について「EDGEはもちろん、音響ハウスさんが用意してくれたビンテージマイクもDiscrete 8しか通していません」と説明するアンテロープ・オーディオジャパンの小長谷氏(赤いシャツ)

男性&女性のボーカルを収録して聴き比べ

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写真中央は、EDGEマイクのニューモデル「DUO」。デュアルメンブレーン・カプセルを採用することで、前面と後ろ側を同時に録音できる構造になっている。付属のYケーブルで出力して録音した後で、豊富なビンテージマイクのエミュレーションを施したり、単一指向に変更するなど指向性を制御することも可能だ。

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EDGE専用のソフト「Edge Mic Emulations」で、収録後のサウンドをコントロールできる。

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マイクの聴き比べは、実際にボーカルを録音してから行なわれた。男性ボーカルは、テレビアニメ「キャプテン翼」のオープニングテーマ「Fighting!」のボーカリスト渡辺学氏。渡辺氏は、EDGE DUOマイクで歌った感想として「好きな音です。張るところとファルセットをちゃんと拾ってくれる。そのニュアンスを残しながら歌えるのが良かったですね」とコメントした。

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女性ボーカルは、メジャーアーティストのバックボーカルやアイドルのコーチング、ピアノの弾き語りなどで活躍中の今野華子氏。今野氏はEDGE DUOマイクの印象について「細かい息を多めにして歌っている箇所や、音の立ち上がりの“あ〜”っていうボーカルフライという細かく歌っている部分まで全部拾われている感じがして、細かい表現もとてもやりがいがありました」と感想を話していた。

Antelope EDGE vs Vintage

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アンテロープのEDGEマイクと聴き比べが行なわれたビンテージマイクは、ノイマンU 47 FET、U 87、U 67、M49、AKG C12、C414、ソニーC 800 G。

Antelope Audio EDGEシリーズ

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アンテロープ・オーディオのEDGEシリーズは、ビンテージのマイクやプリアンプ、エフェクトのサウンドを、専用のプラグイン上から自在にシミュレートできる、画期的なレコーディングツール。モデリングされた各マイクの特徴が非常によく捉えられていることで人気だ。ビンテージマイク独特の暖かみや、アナログ感も忠実に再現されていて、音楽的なサウンドを楽しむことができる。また、ビンテージのマイクプリとコンプの質感を再現した「Edge Strip Native AFX」というプラグインエフェクトを使うと、よりビンテージライクなサウンドに近づけることも可能だ。マイク選びに悩んでいる人にオススメの優れたレコーディングツールだ。

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左から、渡辺氏、アンテロープ・オーディオのミラノフ氏、今野氏。

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EDGE DUO以外に、新製品として、SOLOQUADROも紹介された。

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ブルガリアに本社を置くアンテロープ・オーディオ社

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ブルガリアに本社を置くアンテロープ・オーディオ社は、デジタルオーディオ界における先進的な製品を数多く開発する、屈指のオーディオメーカーだ。同社のAD/DAコンバーターやマスタークロックは、コールドプレイやレッド・ホット・チリ・ペッパーズの作品をはじめ、世界中のレコーディングやマスタリングの現場で愛用されている。


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