年内での引退を発表したRYOが作詞を担当
DEEP「WISH」インタビュー
DEEP「WISH」インタビュー
2018/12/27
──では「WISH」についてお聞きします。これまでRYOさんが歌詞を書かれたのは「WISH」以外だと、これまで4曲(「Valentine」「Friend」「Baby」「SORA~この声が届くまで~」)ありますが、今回はどのようにして作られたのでしょうか?
RYO:まず「RYO作詞でいこう」って言われた時は、本当にありがたかったです。ただ、いざ書くってなると「どんな歌詞を書こうかな」って。もちろん12年間共に活動してきたメンバーやファンへの感謝の気持ちというのが一番に思い浮かんだんですけど、今までの経験や思い出に重点を置いて書いてしまうと悲しい気持ちに浸ってしまうじゃないですか。なので、ファンの人が聴いた時に前向きになれるように心がけました。今の等身大の自分の思いを書いています。そして、DEEPがこれからもっと飛躍して欲しいという気持ちも込めています。
──急なリリースだったということで、時間も限られていたと思いますが、すぐに書き上げられたのでしょうか。
RYO:今までの中で一番時間がなかったんです(笑)。
TAKA:曲選びからマスタリングまでの時間って1ヶ月かかってないんじゃない?
──スゴいスケジュールですね!
KEISEI:(スマホでスケジュールを見ながら)この日が楽曲打ち合わせで、この日は歌詞打ち合わせってなってるから、歌詞なんて1週間ぐらいじゃない?
YUICHIRO:4日ぐらいじゃない?
RYO:そうだね。5日ぐらいで書き上げなきゃいけなかったんで、本当に大変でした。
──今までそんなスケジュールなんてなかったんじゃないですか?
TAKA:いや、Recが立て続けってのはあったかな。「BLACK 〜A night for you〜」の頃なんて、1週間ずっとレコーディングで、5曲ぐらい歌録りしてた気がする(笑)
KEISEI:あー! そんなことあったすね!(笑)。ほぼレコーディングスタジオにいた。
TAKA:なので制作期間でいうと今回が最短です。そして最高傑作。
KEISEI:ギネス記録です。
RYO:期間が短い分、集中して書くことができました。スタッフんさんには「申し訳ないけど...」って、やんわり追い詰められてたというのもありましたが(笑)
──その中でどのように作り上げたのでしょうか?
RYO:2日間ぐらいは、自分が伝えたいことが思いついたら携帯にメモって、という作業の繰り返しでした。曲ってサビが出来れば大体スムーズに完成していくんですけど、なかなか、サビの出だし部分の “僕らはOne WISH〜” 英語がフレーズが決まらなくて。でも、ここが決まったらメモをもとに組み合わせながら、想いを込めながら仕上げました。
──他の3人が歌詞を読んで、印象的だったことを教えてください。
KEISEI:俺はAメロの部分ですかね。「あぁ “RYOの人生” を描いているな」と。誰かのためとかそういうことではなく、自分の人生は自らが切り開いて、そこで何かを掴み取るというか。本当に今の等身大のRYOが表現されているなと思いました。彼の決意表明となる楽曲だし、残った僕ら3人にとっても後押しされるようなパンチが効いた作品になっていますね。
YUICHIRO:全体的に強い言葉が使われているのが印象的でした。ちなみにRYOいわく、魚に例えて書いてたらしいんですけど。
──やはり、ご実家が魚屋というのも?(笑)
全員:(笑)
YUICHIRO:そうかもしれないですけど(笑)。DEEPって深いイメージがあるから、荒波に揉まれても向かっていく魚=僕らっていう置き換え方が印象的で、それに自分達が歌い続けている楽曲のフレーズが盛り込まれたり。“Last forever more Oh... ” は、「Tell me it's real」という結成当初から歌い続けている曲の歌詞も盛り込まれていたりだとか、改めて本当に「今だから書ける、RYOの想いが込められた曲だな」って思いました。僕自身もスゴく勇気付けられました。
TAKA:みんなは内面のメッセージ的な部分をコメントしていたので、僕はボーカリストならではの印象についてお話しますね。まず、やっぱり子音とか母音に気を付けて作っているなって。響きやすいところで、良い言葉がチョイスされてるし。“残響”とか韻を踏んでいる部分があったりとか、高音の部分は声を張り上げやすくなっていたり。RYOが言ってたんですけど、「歌いながら書いた」と。フレーズが歌いやすいか歌いにくいかを重要視して書いてくれてたので、歌いやすかったんです。これってボーカリストのみが感覚で書ける歌詞なんですよね。中には「シー」とか「イー」「オー」など、響きが悪い音のキーとかもあるんですよ。歌ってみて「良く出来てるな」と。「さすが数々の名曲を手がけた巨匠! 匠の技だ!」と感心させられました。RYOの書く歌詞って、意外な変化球を投げてくるんですけどセンスが良いんです。
──正直、RYOさんって3人に比べると口数は少ない方ですけど、こんな素敵な歌詞が書けるんだなって驚かされました。
TAKA:そう、実は情熱的なんです!(笑)。普段は表に出していないだけで、こういう歌詞で出てくるんでしょうね。
RYO:実は “one fish” にしてたんです(笑)
KEISEI:多分、そういうバックボーンというかルーツを意識してたんだと思います。魚とか。
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