5Gを活用した遠隔音楽ライブセッションの実現をサポート
ヤマハ、世界最大のモバイル関連展示会にてNTTグループの5G関連展示に『NETDUETTO』で技術協力
ヤマハ、世界最大のモバイル関連展示会にてNTTグループの5G関連展示に『NETDUETTO』で技術協力
2019/02/15
ヤマハが、 2月25日(月)から2月28日(木)(現地時間)にかけてスペイン・バルセロナにて開催される世界最大のモバイル関連展示会「MWC19 Barcelona」にて、 NTTグループの第5世代移動通信方式(以下「5G」)関連展示に技術協力を行なっていることを発表した。
NTTグループのブースでは、AI、IoTなどを活用したデジタルトランスフォーメーションの代表的・先端的な事例などが紹介される他、日本でNTTドコモが2020年の商用化をめざしている5Gの特性が様々な展示物を通じて紹介。
ヤマハは、NTTドコモとの実験協力のもと、異なる場所に存在するプレイヤーが5Gのネットワークを介してライブセッションに挑戦する「リアルタイム音楽ライブセッション」に対して、開発した遠隔地間の音楽合奏を実現するための技術『NETDUETTO™』(ネットデュエット)を提供し、その実現をサポートする。
これまで『NETDUETTO』は、光回線などの固定回線を主な対象にベータテストなどを実施。今回の技術協力では、従来の無線通信に比べて高速かつ低遅延という特徴を持ち、モバイル端末からの普及も見込まれる5Gが対象となる。
ヤマハは、今回の技術協力を通じて、5Gで広がる『NETDUETTO』の可能性を検証し、いつでもどこでも自由に音楽合奏が楽しめる新しい音楽活動像を提示していくという。詳しくは以下の通り。
『NETDUETTO』について
遠隔地間の音楽合奏を実現するために当社が開発した、インターネット回線を介してオーディオデータの双方向送受信を極力小さな遅れで実現するための技術
一般的に使用されるIP電話や遠隔会議システムでは、ある程度の音の遅延が生じる。こうした遅延は会話には支障はないが、お互いの音を聞きながら演奏する音楽合奏には不向き。そこでヤマハは音楽の合奏に許容される範囲内に収まるよう、できるだけ小さな音の遅延でバッファリングを行う技術とルーターなどに特別な設定を行なわなくても簡単に接続できる(※)技術を組み合わせて『NETDUETTO』を開発。
『NETDUETTO』では、ネットワーク接続時に接続コンディションを計測し、なるべく小さいバッファサイズで、安定した通信を実現。また、接続後もオーディオデータの遅延幅を常に監視しており、場合によっては自動的にデータを補正し、ネットワークの揺らぎを吸収するなど、ネットワークを介した音楽合奏を成立させるための様々な工夫が盛り込まれている。
なかなか集まることが出来ないメンバー同士がオンラインでバンド練習を行なったり、遠隔地にいるミュージシャン同士がリアルタイムにライブセッションを披露したり、自宅からグループレッスンに参加することを可能にしたりするなど、場所にとらわれない音楽の楽しみ方を広げる技術となっている。
『NETDUETTO』ラボ(PC向けベータ版をダウンロード可能)
https://www.netduetto.net/
(※)一部の環境ではルーターの設定が必要な場合があります
「MWC19 Barcelona」開催概要
会期:2019年2月25日(月)~2019年2月28日(木)
開催会場:Fira Gran Via、Fira Montjuic(スペイン・バルセロナ)
主催者:GSMA
出展予定社数:2,400社超
来場予定者数:100,000人超
NTTグループブース場所:Hall 3 Stand 3D31
公式サイト:https://www.mwcbarcelona.com/
※5G関連展示の詳細
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/01/18_01.html
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