8月21日(水)大阪・なんばHatch
MUCCのボーカリスト逹瑯の誕生日を記念したライブにkyo(D'ERLANGER)、綾小路 翔(氣志團)、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)が参加!
MUCCのボーカリスト逹瑯の誕生日を記念したライブにkyo(D'ERLANGER)、綾小路 翔(氣志團)、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)が参加!
2019/08/28
MUCC
カメラマン:JON
カメラマン:JON
タイトル通り、MUCCに加えてkyo(D'ERLANGER)、綾小路 翔(氣志團)、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)と、豪華ゲストボーカルを迎えて行われたこの日。逹瑯とあの人が歌う貴重なカバー曲など、この日しか見ることの出来ないスペシャルなステージで逹瑯の誕生日を祝った。
開演時間となり、幻想的な光とSEに包まれて登場したMUCC。ミヤ(Gt)のギターイントロで静かに激しく始まった1曲目は「睡蓮」。SATOち(Dr)の突き上げるビート、YUKKE(Ba)の重厚なベースに乗せて、本日の主役である逹瑯が艶っぽく力強い歌声で圧倒的な存在感を放つ。「梟の揺り篭」、「零色」と続き、振り幅ある選曲で観客の心を揺さぶり、会場を熱くすると、新曲「アメリア」を投下。もはやライヴ定番と言えるこの曲のラウドな演奏に観客が頭を揺らし、開放的なサビにフロア中の手が挙がる。矢継ぎ早に放たれる楽曲たちに熱狂する観客から絶叫に近い歓声が上がる中、「今日は大阪であなたたちとたくさんの仲間たちに囲まれて、 誕生日を迎えられて幸せです。ありがとうございます」と感謝を述べた逹瑯。「今日、発売されたばかりの新曲をやりたいと思います」と披露した曲は、重厚なピアノの音と美しく悲痛な歌声で始まる新曲「taboo」。逹瑯の感傷的な歌声と繊細かつダイナミックな演奏が壮大な楽曲世界を描く、夏をテーマとしたロックバラードで観客を魅了すると闇に包まれた会場に蝉の声が響き、夏の終わりの切なさを演出した。
SATOちのカウントでステージに再び照明が当たると、逹瑯と並んでステージに立っていたのは、最初の“あの人”となるkyo(D'ERLANGER)。耽美に妖しく魅惑的なツインボーカルで披露した曲は、BUCK-TICK「蜉蝣」のカバー。真夏の夜にもピッタリな抜群の選曲と、二人の立ち姿のカッコ良さと美しさに観客は陶酔。
演奏が終わると「kyoさま〜〜!」の声がフロアに飛び、「ちょっとだけお邪魔します。盛り上がってくれると、おじさまも気持ちよく帰れます」とkyoがにっこり笑う。
「僕も大台に乗りますけど、今日はこの人たちを見てるとポジティブに年を取っていけるなという先輩を3人お招きしました」と逹瑯がこの日の趣旨とkyoを呼んだ理由を語り、「MUCCの曲を一緒にやりたいとお願いしたら、この曲を選んでくれました。
まさかの真冬の曲です」と「ホリゾント」の演奏が始まる。貫禄の歌声で自身の曲かのように歌い始めるkyo、負けじと応戦する逹瑯。ラスト、二人が向き合ってハイトーンを重ねるシーンは鳥肌ものだった。kyoと歌う最後の曲は、逹瑯のリクエストによるD'ERLANGER「dummy blue」のカバー。
ヘヴィな演奏にツインボーカルがドライブ感を増し、観客は大熱狂。kyoは大きな拍手に包まれて、ステージを後にした。
「次はこの人! 俺んとこ来ないか!?」と逹瑯の呼び込みで登場した2人目の“あの人”は、綾小路 翔(氣志團)。逹瑯とハイタッチで挨拶すると、4つ打ちのビートに乗せた綾小路の「俺んとこ来ないか?」のセリフで、
氣志團「One Night Carnival」カバーが始まる。逹瑯も綾小路の振り付けを真似ながら、二人で歌い踊ったこの曲。観客も振り付けを真似て大いに盛り上がり、会場に笑顔が溢れる。曲の最後にはMUCCメンバーもポーズを決めて大きな歓声が起きる中、「難しい! 覚えることがいっぱいあるぜ」と一人呟く逹瑯。続いて、「翔やんが歌うMUCCの曲と言えばあの曲! この季節といえばあの曲でしょう!」の紹介で始まった曲は、
MUCCのトリビュート盤『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』で氣志團がカバーした「謡声(ウタゴエ)」。
力強く憂いある歌声で熱唱する綾小路、観客を煽りまくる逹瑯。間奏では逹瑯が綾小路の肩を抱くと、ミヤとYUKKEも肩を寄せる微笑ましいシーンも。MCでは「今日なんて俺とkyoさんとNOBUYAくんって、ヤンキーしか集まってないんだから。ヤンキー大集合ですよ!」と笑わせた綾小路。
最後に演奏する曲について、「まさかこの曲をリクエストしてくるとは思いませんでした!」と逹瑯が振ると、「俺がこの曲を歌う逹瑯がただ見たいだけだから!」と返す綾小路。始まった曲はなんとゴールデンボンバー「女々しくて」のカバー! 意外な選曲に沸き立つフロア、綾小路にリードされて少し照れながら歌い踊る逹瑯。ボンボンを振って踊る逹瑯の姿は貴重かつキュートだった。
「ラストのあの人行こうか!?」と逹瑯が叫び、ミヤの激しくエフェクティブなギターをSEに
最後に登場した“あの人”は、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)。「行こうぜ、大阪!」とNOBUYAが叫び、始まった曲はhide with Spread Beaver「ピンクスパイダー」のカバー。
たくましさと色気を併せ持つ両者による、愛とリスペクトを感じるカバーに会場は大熱狂。MCでは「達ちゃんお誕生日おめでとう! 大きくなったなぁ」と逹瑯を祝うNOBUYAに、「こういう先輩がいるから、まだまだ頑張れるなと思います。周りにやべぇ先輩ばっ
かりいて、恵まれてますね。俺もやべぇ先輩になっていきたいです」と抱負を語る逹瑯。
続いて、「MUCCの曲をガッチリとデュエットしたいと思います、いいですか?」と、逹瑯のシャウトで始まった曲は「咆哮」。
逹瑯とNOBUYAのパワフルで真っ直ぐな歌声に、会場中が拳を上げて咆哮で応える。声を合わせて心を重ねて、気持ちがひとつになった会場の一体感をさらに強固にしたのは、「のぶじぃが来たら、これだろう?」と逹瑯が叫び、NOBUYAの「歌ってくれ!」の声に観客の大合唱が起きたROTTENGRAFFTY「金色グラフティー」。
ラウドな演奏と逹瑯&NOBUYAの攻撃的なボーカルに、フロアは激しく渦巻きカオス状態。最高潮の盛り上がりを見せる中、NOBUYAは満足そうにステージを後にした。
ゲストボーカルを迎えてのステージを終え、再び4人でステージに立ったMUCC。新曲「My WORLD」に続く「名も無き夢」では、曲中にSATOちが、「逹瑯のバースデーだ、コラ! 40の誕生日を静かに終わらせたくねぇんだよ!」と煽り、フロアにさらなる盛り上がりと大合唱を生む。MCでは「人を祝うのがすごい好きなんですけど、自分が祝われるのは気恥ずかしくて、あまり好きじゃないです」と照れながら語った逹瑯。
「一緒に年を重ねて行きましょう。ありがとう」と告げると、気持ちいっぱいに「ハイデ」を熱唱。
ラストはピアノに乗せた感傷的な歌声で始まり、逹瑯の渾身の絶叫が心に響いた「Living Dead」で会場に余韻をたっぷり残して、本編をフィニッシュ。
本編終了後、鳴り止まないアンコールに再び登場した4人。重厚なイントロから始まり、渾身の力で披露した「TONIGHT」で会場をひとつにすると、ステージにはあの人たちが運ぶ逹瑯のバースデーケーキが登場。綾小路のリードで観客が「Happy Birthday」を歌うと、逹瑯は出演者と観客、そしてメンバーに向けて「今日は本当にありがとう!」と喜びと感謝の気持ちを叫んだ。
『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』はこの後、11月5日(火)TSUTAYA O-EASTにて行われる、
YUKKEの誕生日イベント「〜YUKKE限定 LASTGIGS -孤独の40歳児、今日だけは許して下さい-〜」を残すのみ。
11月5日には、会場限定となる最新シングル「例えば僕が居なかったら」も発売される。
テキスト:フジジュン
<逹瑯 day>〜Happy Birthday to 逹瑯 -君とムックとあの人とあの人とあの人-〜
8月21日(水) 大阪 なんばHatch
SETLIST
01 睡蓮
02 梟の揺り篭
03 零色
04 アメリア
05 taboo
06 蜉蝣 w/kyo(D'ERLANGER)
07 ホリゾント w/kyo(D'ERLANGER)
08 dummy blue w/kyo(D'ERLANGER)
09 One Night Carnival w/綾小路 翔(氣志團)
10 謡声(ウタゴエ) w/綾小路 翔(氣志團)
11 女々しくて w/綾小路翔(氣志團)
12 ピンクスパイダー w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)
13 咆哮 w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)
14 金色グラフティー w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)
15 My WORLD
16 名も無き夢
17 ハイデ
18 Living Dead
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