Winter NAMMで発表
コルグ、「miniKORG 700FS」をリリース!(原点にして到達点。あのminiKORG 700 が完全限定生産で復活)
コルグ、「miniKORG 700FS」をリリース!(原点にして到達点。あのminiKORG 700 が完全限定生産で復活)
2021/01/18
(製品オフィシャル概要)
1973年にコルグが初めて量産し販売したモノフォニック・シンセサイザー、miniKORG 700。当時、シンセサイザーという物のカタチがまだ確立されていない中で、試行錯誤の末に生み出されたこの電子楽器は、シンプルな操作から過激な音色変化を生み出し、シンセサイザーの面白さを幅広い層に伝えるとともに、多くのミュージシャンからも高い支持を得ました。
本機はその翌74 年に発売された改良版「miniKORG 700S」を忠実に復刻したものですが、当時搭載できなかったアルペジエーター、スプリング・リバーブ、アフター・タッチなどの機能を追加しています。オリジナルの開発者、三枝文夫と共に作り上げたアナログ・シンセサイザーのひとつの完成形、それがminiKORG 700FS なのです。
コルグはprologue やminilogue など、現代においてもアナログ・シンセサイザーの開発を行っていますが、そのきっかけとなったのはminiKORG 700 の存在でした。それはアナログ回路をDSP などIC の計算機によって再現するアナログ・モデリング技術では、miniKORG 700 から生み出される音の本当の美しさ、本当の凄さを実現できなかったからです。アナログ回路の設計には机上の知識も大事ですが、加えて実際に回路を組んだらどうなるかを理解するには、多くの経験が必要になります。若い技術者による新世代アナログ製品monotron 発表(2010 年)から10 年。回路図に描かれた設計者の想いを理解するための時間を重ねたことで、今、ようやくここに辿り着くことができました。さらにオリジナルを設計した三枝文夫から直接アドバイスを受けることで、回路図に描かれていない部分まで正しい形で継承されています。このminiKORG 700FS によって、私たちがずっと目標にしてきた本物のアナログ・サウンドの美しさ、凄さを体感して欲しいと願っています。
miniKORG 700 はコルグで最初のシンセサイザーでありながら、今でもコルグのシンセの中で最も太く、密度のあるサウンドを誇っています。miniKORG 700FS では抜けの良いオシレーターはもちろんのこと、miniKORG 700 の象徴とも言えるトラベラー・コントローラーも完全に再現しました。volca keys とvolca bass には、miniKORG 700 のフィルター回路が搭載されています。それは、クリアで抜けの良いフィルター特性が、存在感のあるリードとベースに特化した製品にピタリと合致したからです。このminiKORG 700 のサウンドは、今の音楽シーンにも適応するものであるとともに、リードとベースで使ったときにその真価を発揮します。
【仕様】
鍵盤:37 鍵(ベロシティなし、アフタータッチ対応)
音域:7 オクターブ
波形:三角波、矩形波、鋸歯状波、コーラス I、コーラス II
プログラム数:14
入力端子:MIDI IN 端子、SYNC IN、SYNC OUT 端子(3.5mm ミニ・モノラル・フォーン・ジャック)、GATE IN 端子
(3.5mm ミニ・モノラル・フォーン・ジャック)、AUDIO IN 端子(6.3mm TS フォーン・ジャック)
出力端子:OUTPUT L/MONO、R 端子(6.3mm TRS フォーン・ジャック)、ヘッドホン端子(6.3mm ステレオ・フォ
ーン・ジャック)
電源:AC アダプター(DC12V)
消費電力:9 W
外形寸法(幅×奥行×高さ):744 × 280 × 122 mm
質量:8.5 kg
付属品:AC アダプター(DC 12V)、トラベラー・ノブ(独立タイプx 2 個)、 ハード・ケース
アクセサリー(別売):SQ-CABLE-6
* すべての製品名または規格名は関係各社の商標または登録商標です。
* 製品の外観および仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。
* 価格は 2021 年1 月現在のものです。
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