[TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER]

逹瑯、ミヤ、YUKKEの新体制となったMUCCの全国ツアーファイナルが 12月3日(金)新木場USEN STUDIO COASTで開催!

逹瑯、ミヤ、YUKKEの新体制となったMUCCの全国ツアーファイナルが 12月3日(金)新木場USEN STUDIO COASTで開催!

2021/12/09

MUCC

カメラマン:Susie

MUCC

 

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しぶとい、という言葉が良い意味で使われることはそう多くないのかもしれない。だが、このたび逹瑯・ミヤ・YUKKEの3人体制となった新生MUCCが12月3日に行った新木場USEN STUDIO COASTでの[TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER]東京凱旋公演において、我々へと向け提示してくていれたのは、とにかくMUCCというバンドがその逞しき“しぶとさ”をもって発揮する高い熱量と威圧的なほどの存在感だったのである。
 
11月4日のツアー初日から、その約1ヶ月後となったこの日。1ヶ月前と全く同じ場所に還ってきて、1ヶ月前と同じように「JUSTICE-惡-」から演奏を始めた彼らの表情は、それでいて1ヶ月前とはかなり違うものになっていたように見えたのだ。
 
MUCCにとって現段階での最新アルバムである『惡』が発売となって以降、ここまでに行われてきたワンマンライヴについてはおおよそ主骨格を同じくした流れで展開されてきたところがあるものの、その時々にあわせたリアルタイムなバンドの状況をセトリの端々に反映させていく手法はこの夜も健在であり、たとえば〈泣いたって 限界だって ENDER ENDER〉という歌詞がやけに刺さってきた「ENDER ENDER」や、はたまた〈ここで さぁ 始めよう〉という率直過ぎるくらいのメッセージが映えていた「KILLEЯ」は、いずれも1ヶ月前の新木場USEN STUDIO COASTでは演奏されていなかった曲たちだった。
 
また、前回のツアー初日公演で演奏されていた曲の中でも特に「アイリス」については、以前と比べてさらにアレンジもパフォーマンスも進化していたように感じられ、この場面ではサポートドラマー・Allenを迎えて現体制となったMUCCの生み出す新しいグルーヴというものが、このツアーを通して錬成されてきたことを何より彼らの発する音そのものによって証明していたと言える。つまり、たった1ヶ月の間にそれだけの成長を遂げてきたMUCCは、やはり相当に手強くしぶといバンドなのではあるまいか。「MUCCです。ツアーで久しぶりにライヴハウスを廻ってきました!今日はそのファイナルの新木場COASTへようこそ!!最後まで思いっきり行くんでよろしく!」(逹瑯)
 
先だって11月5日に新体制での記念すべき初シングルとしてリリースされた『GONER/WORLD』からの、深淵にして躍動感をもはらんだ「GONER」。初期からの名曲のひとつである「我、在ルベキ場所」。曲冒頭での楽器陣と逹瑯のブルースハープによるプチセッション的なイントロが乙だった「Friday the 13th」。オリジナルのかたちよりもさらにカオティックかつダークサイドに寄った印象の「SANDMAN」。シングル『GONER/WORLD』のカップリング曲であり、MUCC流シティポップチューンとしての輝きを放っている「XYZ.」。作られた時期もそれぞれなら、曲調もバラバラだというのに、それでもMUCCのライヴで演奏されると不思議なほど全ての曲から“MUCCらしさ”を感じてしまうのは何故なのだろう。パンクバンドでもなければ、メタルバンドでもなく、ましてやメロコアバンドなどでもない、MUCCの果てしなき懐の深さ。それは、どうやら今もって日々その領域を拡げ続けているようだ。
 
「12月に入り、2021年がまもなく終わろうとしていますね。残念ながら年内で閉店してしまうということで、今日はMUCCにとって最後の新木場COAST公演になってしまうんですが、それだけじゃなく今年はいろいろなものが終わりを迎える年になりました。多分、今年は自分にとってこの先もずっと忘れることのない1年になるでしょう。でも、そんな失うもの終わるものの話ばっかりじゃなく、2021年はこの歳になってまだまだ個人的に凄く強くなれた1年でもあったなと思っております。まだこんなところは弱いなぁということにも気付けたし、ここから先には今の自分が知らない未来が待ってるのかなと思と、それってワクワクするなぁと感じられたツアーになりました。ありがとうございます。…うわっ、自分の言ったことで鳥肌たっちゃった(笑)。まぁ、ひらたく言えばこれから先ずっと一緒に成長していこうじゃねーか!っていう話よ。一緒に強くなってこうぜ。みんなひとりじゃねーからな!!」(逹瑯)
 
以前よりもシャープで鮮やかな音像にブラッシュアップされていた「流星」と、夜空から夜明けへと移ろいゆくグラデーションを〈僕たち〉の心象風景と重ねることが出来た「暁」の2曲を歌い終わった逹瑯が、別れと旅立ちを描いた「明星」を次に歌い出す前に述べた以上の言葉。そこからは、彼のとても素直な気持ちとMUCCのこれからに向けた希望を感じることが出来た。自らの弱さにまで目を向けながら、今まさに強くなっていくことを実感しているという逹瑯のメンタリティはやはり強い。これもまた、彼の持つしぶとさを物語るエピソードとしては充分かと。
 
かくして、この夜のツアーファイナルではこのあとにAllenによるコンパクトなドラムソロを曲アタマにオプションした「Mr.Liar」や、逹瑯がミヤとYUKKEのふたりを一気に羽交い締めしながら微笑ましい構図で歌ってみせた「My WORLD」、喪失からの再生をドラマティックに描いた「TONIGHT」、あらためて〈過去と今を映した星が2つ輝いている〉という一節が、より感慨深く響いた「スピカ」が相次いで演奏されることに。
 
また、アンコールではYUKKEがこの日のために懸命に練習したというエレアコを弾き、ミヤがエレアコを奏で、いわゆるアンプラグド的なスタイルで「COBALT」が披露された一幕があったほか、その後には今後に向けた告知事項の発表が!!
 
なんでも、来年6月9日=MUCCの日に新体制でのニューアルバム(タイトル未定)がリリースとなり、その2日後の6月11日からは全国ツアー[MUCC TOUR 2022「 」~Beginning of the 25th Anniversary~]が行われることになったそうだ。「まだ「GONER」と「WORLD」以外の新曲、1曲も出来てないのにな。発表しちゃったよ(苦笑)」(逹瑯)「これから新曲、出さなきゃー」(YUKKE)「6月までに何時もよりは少しじっくり時間をかけてアルバムを作って、ツアーをやって、そこから25周年が始まります!」(ミヤ)
 
この吉報を受けてからの「優しい歌」と「ハイデ」が何時も以上に晴れやかなものとして聴こえたのは、きっと筆者だけではなかったはず。そのうえ、MUCCのライヴといえばまず欠かすことの出来ない「蘭鋳」では、新木場COAST名物の巨大照明トラスが観客らの頭上近くまで降下&CO2の大量噴出で、あたりが濃い煙幕に席巻される事態が勃発したのだが、終演後にアップされたミヤのtweetによると、なんとあのCO2は“MUCCからの奢り”であったらしい。ハコの特性を最大に活かした爆音の嵐と粋な演出により、あのとき夢烏らが声こそ出せなくとも狂喜乱舞していたのは言うまでもない。
 
「全員で行くぞ。その先の未来へ!」(逹瑯)当夜の最後に歌われた〈world. the beginning of the world 壊れた世界を超えて〉という「WORLD」の歌詞を噛みしめながら、筆者がひしひしと感じていたこと。それも結局は、MUCCがいかに見事なほどしぶといバンドであるのか、ということだった。
 
強い意思と気高き矜持にしっかりと裏打ちされた、MUCCのこの逆境を凌ぐ逞しきしぶとさは、必ずや次なる新展開にて鮮やかに花開いていくことだろう。MUCCのしぶとさに栄光あれ!
 
ライター:杉江由紀

『MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER』
2021年12月3日(金)USEN STUDIO COAST

SETLIST
 
1. 惡 -JUSTICE-
2. CRACK
3. 神風 Over Drive
4. ENDER ENDER
5. 海月
6. アイリス
7. KILLEЯ
8. GONER
9. 我、在ルベキ場所
10.Friday the 13th
11.SANDMAN
12.XYZ.
13.流星
14.暁
15.明星
16.Mr.Liar
17. My WORLD
18. TONIGHT
19. スピカ
 
En.1 COBALT
En.2 優しい歌
En.3 ハイデ
En.4 蘭鋳
En.5 WORLD
 

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