7月からは全国ツアー「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2022『 I 』」を開催

中島美嘉、圧巻のステージで観客を魅了したアコーステックツアー「Mika Nakashima Premium Live Tour 2022」無事に終幕!

中島美嘉、圧巻のステージで観客を魅了したアコーステックツアー「Mika Nakashima Premium Live Tour 2022」無事に終幕!

2022/04/03

中島美嘉

カメラマン:鳥居洋介

中島美嘉

 

中島美嘉

 

中島美嘉

 

中島美嘉の全国アコーステックツアー「Mika Nakashima Premium Live Tour 2022」の最終公演が4月2日、大阪・あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールで行われた。“Premium Liveは、アコースティック楽器と歌のシンプルな編成によるライブ。深いメッセージ性を込めた楽曲を中心に、中島美嘉の豊かなボーカルを堪能できるこのライブは、ファンの間で強く支持されている。

いまや中島美嘉のライフワークになっているPremium Live。今回のツアーでも昨年12月にリリースされたアコースティックカバーアルバム「MESSAGE~Piano & Voice~」の収録曲を軸に、大きな感動を生み出した。(本稿では3月26日に行われた東京公演(イイノホール)の2ndセットをレポートする)
 
会場が暗転し、まずはピアノの河野伸、ウッドベースの海老沼崇史が登場。繊細なピアノのイントロとともに、シックな黒の衣装に身を包んだ中島美嘉がステージに現われる。手を胸に置き、片膝をついて挨拶。笑顔で客席を見回した後、
「僕が死のうと思ったのは」からライブをスタートさせた。生きることを真摯に求める姿を綴った歌がゆっくりと広がり、すべての観客が強く惹きつけられていくのがわかる。続いては、アルバム「MESSAGE~Piano & Voice~」の1曲目に収められた「サンサーラ」(「ザ・ノンフィクション」テーマ曲)。一つ一つの言葉を丁寧に手渡すようなボーカル、そして、彼女の歌を支え、奥深い音響を生み出す河野、海老名の演奏にも胸を打たれた。
 
シリアスな雰囲気から一転、「中島美嘉です!」と笑顔で挨拶した瞬間、朗らかな雰囲気が広がる。「みなさん、どこから来たの…? って、声出せないんだよね。ごめん」「初めてプレミアムライブに来てくださった方は?」と話しかけ、親密な空気が生まれる。改めて「最初はファンクラブの方のために100人くらいの規模で始めたんですが、こうやってツアーができるのは本当に嬉しいです」とコメント。さらに「今日はカバーが多めですが、全力でみなさんに言葉を届けていきます」という言葉に対し、大きな拍手が送られた。

ここからはアルバム「MESSAGE~Piano & Voice~」から3曲を披露。叙情的なメロディと切ない雪の情景が合わさる「粉雪」(レミオロメン)、<嘆く夜はoh Baby/この手にすがって 泣いて>とうフレーズを響かせた「Baby if,」(Fayray)、今はいなくなってしまった“あなた”から注がれる愛について歌った「愛が降る」(加藤ミリヤ)。言うまでもなく、選曲は彼女自身。共通しているのは、“リスナーのみなさんの悲しみや辛さを少しでも癒したい”という強い願いだ。
 
アルバム「ROOTS~Piano&Voice」でカバーした「命の別名」(中島みゆき)の後は、「雪の華」へ。ピアノのイントロが響いた瞬間に拍手が起き、<のびたかげを舗道にならべ/夕闇のなかを君と歩いてる>という歌い始めると同時に、奥深い感動が生まれた。
何度も聴いている楽曲だが、ライブで披露されるたびに新たな息吹が吹き込まれ、新鮮なエモーションが立ち上がる。「雪の華」の普遍的な魅力を改めて実感できる、素晴らしいパフォーマンスだった。
 
失恋の切なさをどこか愛らしい表現で描いたオリジナル曲「MY GENTLEMAN」(アルバム「VOICE」収録)からライブは後半へ。「ちょっと意外な選曲かも」(中島)という「不協和音」(欅坂46)で<意思を貫け!>という強烈なメッセージを伝えた後は、本編最後の「JUMP」(忌野清志郎)。嘘と欺瞞に満ちた世界のなかで、<空が落ちてくるその前に><もう一度高く JUMPするよ>と高らかに歌うこの曲は、現在の深刻な状況とも重なり、強く胸に響いた。それはまちがいなく、手拍子で盛り上がる観客の心にもしっかりと届いたはずだ。

アンコールを求める手拍子に導かれ、ステージに戻ってきた中島美嘉。ニューアルバム「I」のリリース、全国ツアーが決定したことを告げた後、「懐かしい曲、聴いてください」と女同士の絆をテーマにした「ベストフレンド」(アルバム『TOUGH』収録)を歌唱。そして、「今日は集まってもらえて、歌う場所を作ってくださって。本当に感謝しています」という言葉とともに哀切なラブバラード「知りたいこと、知りたくないこと」を歌い上げて、ライブはエンディングを迎えた。
 
5/4には初のセルフプロデュース、そして、全曲の作詞・作曲を彼女自身が手がけたアルバム『I』をリリース。さらに7月より全国ツアー「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2022『 I 』」の開催も決定している中島美嘉。
シンガーとしてはもちろん、ソングライターとしても才能を発揮しつつある彼女はここから、新たなフェーズに突入することになりそうだ。
 
文:森 朋之
 
ライブレポ詳細アコーステックツアー
公演名 「Mika Nakashima Premium Live Tour 2022」東京追加公演
公演日  3月26日(土)
場所   東京イイノホール
 
セットリスト
M1 僕が死のうと思ったのは
M2 サンサーラ
M3 粉雪
M4 Baby if, ~ 愛が降る
M5 命の別名(1ハーフ)
M6 雪の華
M7 MY GENTLEMAN
M8 不協和音
M9 JUMP
EN1 ベストフレンド
EN2 知りたいこと知りたくないこと
 
 
ほかアコーステックツアー「Mika Nakashima Premium Live Tour 2022」詳細
日程
2月11日(金)    千葉:成田市文化芸術センター スカイタウンホール
2月14日(月)    東京:サントリーホール ブルーローズ
2月19日(土)    大阪:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
2月23日(水・祝) 愛知:今池ガスホール
3月 5日(土)     神奈川:神奈川県民ホール 小ホール
 
追加公演
3月26日(土) イイノホール(東京)
4月2日(土)あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール(大阪)
 

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